gen_no_sukeの日記: 感想文「RDG はじめてのお使い」 5
知り合いが「世間では大変評判が良いというのだが、君の感想も聞きたい」というので、前情報なしで借りて読んだ。結論から言うと、あまり面白くなかった。
ネタばれも書くので嫌な人はそっ閉じ推奨。
現代日本を舞台としたファンタジー(ミステリー要素あり?)なのだが、そういうコンセプトと割り切ったとしても、あまりにも主人公が無知すぎて周囲のほとんどの人物が彼女に否定的な言動を取ることがある。
心を許せる数少ない同性の友人という設定の人物ですら、登場シーンの七割ぐらいを「主人公の世間とのズレっぷりに呆れる」ことに費やしており、まったく好感が持てない。
挙句の果てには母親が「あなたの手紙は文章の量が多いだけで内容が希薄」とか返事の手紙に書いてくる始末。一升瓶片手に酒盛りしてたとか、破天荒な人物像にしたかったにしても、ほとんど子育てを放棄してその言い草は納得できない。
……など、なんだか登場人物が全体的に好きになれない。
そんな感じだから、ホラホラお前らこんなイケメンが好きなんだろ、とばかりに登場する「ヘリコプターの王子」こと相良にも苦笑いしか出てこないし、ヘリコプターで飛行しながら普段と変わりなく会話する登場人物に「飛行中のヘリでは助手席に座っていてもヘルメットについてるヘッドセットごしじゃないと会話なんかできないぐらいやかましいのではないだろうか」などと、どうでもいいアラ探しをしてしまう始末。
ヘッドセットの描写を読み逃していたらゴメンナサイですけど。
後半、修学旅行で東京に行くというあたりから話の展開もいい感じになり、ミステリー(ホラー?)的な要素も出てくるので、ここからが本番ということだな、と気を取り直して読み進めることができたので、前半はハリー・ポッターシリーズにおけるダーズリー家の人々シーンとして割り切ることはできる。
ただ、主人公の身に何が起きているのか? という謎を、読者に解かせる気は、おそらくないものと思われる。最後まで読んで、ああ、そうだったのか、で終わり。
どちらかというと「ああ…… そうですか……」が近かったけど。
大きくは二つ。
①運動がサッパリな主人公が「神楽舞だけは上手にできるが、それは山頂で誰にも見られず舞っているときだけ」というのは重要な伏線なのだが、作中で実際に舞うシーンが(読み逃してなければ)ないので、終盤で「ちょっと運動着に着替える」と主人公が宣言して巫女装束になる場面で脱力する。
「それが普通のことと考えていた」と地の文で言われては従うほかないけど。
②出席番号的に考えてそんなヤツは存在しない、というシーン、敵?の正体が判明するクライマックスシーンなのだが、作中に出欠確認をするシーンがないため、そうだったのか!こりゃ一本取られた!という感じがサッパリで残念だった。朝の出欠確認のシーンぐらい、前半のうちに入れられたはず。大変にもったいない。
このシーンの緊迫感がすごく良かっただけに。
この二つさえ、伏線として前半に盛り込んでくれていたら、今後のシリーズにも大きく期待できると思うのだが、作者は大変に実績のある作家さんでファンも多く、現在アニメも放映中?らしいので、作風というヤツであろう。
後半のテンポが良かったので、二巻以降はもっと楽に読めるものと思われるが、前述の通り、あまり面白いと感じなかったので、続きはファンの皆さんにお任せする。
上記の内容を知人に伝えた後、ネットで書評や感想を検索したところ、主人公ではなく、俺自身の世間との乖離を痛感させられた次第。いくらなんでも「和風ファンタジーの最高峰」は盛りすぎだと思うのだが。
この感想に激しく同意 (スコア:1)
おお、同志よ。この本は読んだけど「感想文を書く気になれない」感じでした。
小説の起承転結の起はとても大事で、読者の心の琴線にひっかかる何かが必要です。
「一行目で偉そうに名無しだと名乗る猫」とか、
「序盤から激おこぷんぷんな羊飼い」とか、
「三話目で首チョンパな魔法少女」(小説じゃなかった)とかは極端ですが、
せめて「承」までには、なにか魅力的なものに引き込まれたいところ。
この本の場合、残念なことに、
最後まで豆腐のようにつるんとすべったまま、何もとっかかりがありませんでした。
# せっかく和風伝奇仕立てなのに、自然の描写が希薄なのもどうよ、みたいな。
いや、電化製品を破壊する虚無系少女だったら萌えられね?
と思ったけど、やっぱり無理でした。かなりきつすぎる。
で、ここからは想像なのですが、
仮に、非常に訓練された腐女子ならば、
登場する男性キャラの誰かに釣られるんではないかと。
でも、そういう腐女子は、賢者・超級者の類いですよね、
ということで、個人的なラノベのランク付けとしては★☆☆☆☆みたいな感じかな。
Re:この感想に激しく同意 (スコア:1)
実は私も「感想を書く気にならない」だったのが、ネットの書評で和風ファンタジーの最高峰とか書かれていて怒りのあまり日記に投げ込んだのでボコボコに叩かれる覚悟はしていたのだが、結果は逆だった。今では安心している。
なんで電子機器を破壊する異能者をヘリに乗せるんだというコメントや、典型的なラブコメという意見も、たしかに言われてみればうなずけるものばかり……。
スラドバイアスってわけじゃ、ないよなァ。
宣伝上やたら持ち上げられている事に強烈な違和感 (スコア:0)
アニメを見て「何故電子機器を狂わせてしまう自己制御不能の異能者をヘリだの飛行機だのに乗せるんだよ。陸路で移動しろよ」とか言い出したら限がない事に途中で気付き『萌え日常系アニメ』を見る時のように頭を空っぽにして観賞する事に決めた俺には向かない原作のようですね
Re: (スコア:0)
典型的なラブコメ少女マンガみたいなもんだという指摘も。
・一件なんのとりえもない平凡な女の子が主人公
・でも実はすごい才能の持ち主。世界中が彼女に注目。
・メガネを外せば美少女。
・幼なじみのイケメンが彼女の従者。
・ある意味で親公認の仲
・最初はツンツンしてるが、のちに彼女にデレデレになる。
なとなど。
真面目に読むと、かなり辛い作品らしいです。
#ヴヴヴほどじゃないけどなー。
あるある (スコア:0)
最近、読んだものでは河上朔のwonder wonderfulがレビューが良さそうなのにかなりのがっかり本でした。
でもコアなファンは多そうです。
ランキングサイトで1位を独占し続けたなんてあったので期待していたんだけどなー