glassticの日記: ソフトウェア工学はまだ過渡期 8
日記 by
glasstic
http://developers.srad.jp/story/14/08/09/1716230/
かなりオフトピックなので日記に。
大学でコンピューターサイエンスの何を教えるか。
今は何が正解かわからないけど、将来はハードの中身や機械語といった、コンピュータの基礎から教えるのが正解になると思う。
そういうのは仕事で使わないって?それは大学でコンピューターサイエンスを学んだ者が、コンピューターサイエンスを生かした仕事をする仕組みができてないから。
他のもっと歴史の古い工学の分野を見るとどうか。
建築、機械、化学の分野では、大学できちんと教育を受けたものが設計を行う仕事に就き、そうでない者が設計にしたがって物を作る仕事に就いている。資格がないと設計の仕事はできないって分野も結構ある。
ソフトウェア工学だって、いずれは資格がないと仕様設計できないって時代が来るんじゃないかな。10年、いや20年後かもしれないけど。
仕様設計するのは、大学でコンピューターサイエンスを学び、資格を持っているもの。
コーディングを行うのは資格を持たない、コーディングの専門家。
建築家と大工と同じで、こういう棲み分けが出来てくるんじゃないだろうか。
ハードがある程度わからんとダメだよね (スコア:1)
> 今は何が正解かわからないけど、将来はハードの中身や機械語といった、コンピュータの基礎から教えるのが正解になると思う。
大学と無関係に生きてきたので、どの学部で何を学ぶことが出来るのか、なんてのがわからないのですが、
コンピューターサイエンスと銘打っているなら、教えられてて当然だと思っていました。
トピではJAVA云々言ってたし、これらが教えられて無いのが現状なんでしょうか。
Re:ハードがある程度わからんとダメだよね (スコア:2)
自分がいた大学の情報学科では、計算機のハードの話、アルゴリズムと計算量、グラフ理論といった普通の基礎を教えてましたよ。
プログラムの実習はあんまりなくて、勝手に個人で勉強するものって扱いでした。
ただ、20年前近くの話ですし、最近の/.のストーリー、コメントを見てると、そうではない大学も多いのかなと感じています。
http://www.s-im.t.kyoto-u.ac.jp/ja/curriculum/youran/youran_h26.pdf [kyoto-u.ac.jp]
これ見ると今もあんまり変わってないですね。
プログラミングは設計行為 (スコア:1)
ソフトウェア工学とは何か [archive.org]
設計判断のないコーディング作業というのが存在するとしたら、それは自動生成でできることなので職能として成立しないのではなかろうかと思います。
むしろ逆 (スコア:1)
「ソフトウェア工学はまだ過渡期」なななくて、「建設や自動車のビルドがまだ過渡期」なんだよ。
3Dプリンタが、スタトレのレプリケータなみになれば、
素人がプログラムした「設計図」に基づいて、
機械が瞬時に「ビルド」してくれるようになるよ。
失敗してもレプリケータで原材料に分解してくれるので無問題。
Re:むしろ逆 (スコア:2)
素人がどうやって建築や自動車の設計するんですか?
それはさておき、大学でスキルを学んだ者が、それをきちんと生かせる未来が来るって話をしてます。
そこで「ビルド」が楽になるというのなら、スキルを必要としない仕事は減って、正にそういう世界が来るってことだと思いますが。
何が逆なのかが理解できません。
でもそれって敗北や後退を意味したりしないの? (スコア:0)
一部の人の理想はその逆で、コンピュータに触れるすべての人がコードを書けるようになる、
というものじゃなかったですかね? 当然、この書けるは設計できることを含みます。
それを考えると設計する人、コードを書く人が分化していくことはその理想に反することになる
気がします。
Re:でもそれって敗北や後退を意味したりしないの? (スコア:2)
一部の人の理想に沿っていなかったからといって、敗北や後退だと言われてもピンときませんね。
それを気にする必要がありますか?
理想はどうあれ、いずれ他の工学分野と同様に仕事が分化していくだろう。
その時に大学で教えるべきなのは、コンピュータの基礎からというのが私の主張です。
Re:でもそれって敗北や後退を意味したりしないの? (スコア:1)
横からだけど、日本語を通り一遍知ってるだけじゃ小説は書けないし、仕事を一通り熟知していたとしても監督指示する立場には向かない人も居る。機械への指示を言語化できるのもある程度才能とか能力といったものが必要じゃないかな。