haraheriの日記: 痩身系♪
カプサイシン・ガルシニアときて、今はアミノ酸が「来て」いるらしい。
それを摂取すると、「脂肪」が「燃焼・排出・分解」される、とのふれこみのもと、
たくさんの製品が売られている。
ここでは仮に「痩身系飲料」とでもしておく。
おじさんなんかからすると、
「なんだい。あのときは効く効くって言ってた「がるしにあ」ってやつぁ、効く期限が
きれちゃったんか?」てな気分ではある。
とかく消費者は移り気、ってことらしい。
で効果があるの、って聞いてみると、
「アミノ酸飲んで運動したら持久力が違う」(水分摂取がよかったんじゃない?)
「飲んでたら自然にやせた」(今までは高カロリーなもの飲んでたんじゃない?)
等、みんなツッコミどころ満載で、意見もバラバラだ。
(アスリートたちに瞬間最大風速的に(ってこのメタファーもウザいよな)流行した
「クエン酸」ってのもあったなぁ)
戯れに、アミノ酸が健康や痩身・美容、脂肪消費に影響する文献を、PubMedやら、
食品工学系から探してみたが、みつからない。
比較的古典的な、「必須アミノ酸は全種類バランスよく摂取しましょう」ってのは
あるが、こりゃ栄養学的な効率についてだな。
「いかに脂肪を消してしまうか」なんてのは、栄養学の目指すベクトルとは丁度
反対向きにあるようだ。
製造元も、実にまちまちなことを言っている。
国内某社:アミノ酸を摂取して筋肉を増やし、基礎代謝を増やせば脂肪は燃えます
(じゃ、プロテインとどう違うのさ。つーか運動が必要じゃん)
海外某社:スズメバチはアミノ酸を使って長い距離を飛びます
(昆虫と人間を一緒になんて、まさにミソクソな。)
てな具合に、イワシの頭も百人信心というか(古いよなヲレはよ・・・)眉唾物の
シロモノであるわけだが。
みんな、それほどやせて、健康でいたいのだろうか。
そりゃ、そう聞くと「あたりまえだ」と答えが帰ってくるに違いない。
でも、その割には、現代人の生活は乱れてる、てーか、乱れを許容されているように
思えてしかたない。
冷静に考えれば、
「今の不健康な生活をそのままに健康になりたい」
なんて都合がいいことがあるわきゃない、と、みんな思っている(と信じたい)。
生活のありようだって、健康の一部には違いないもの。
じゃ何で?と思ってみた。
世のなか、どこにいっても「健康・健康・健康」だ。
きっと、世の女性たちにとっては、どこにいっても「痩・美・痩・美」ってのが
呪文みたいに聞こえてることだろう。私ゃ男だから実感ないけど。
もしかして、「健康で・痩せて・美しくいないといけない」という強迫観念じみた
刷り込みがあるんじゃないだろか。
その反対でいることは、社会的に減点されている気になってしまうような。
そんな中、今の「痩身系飲料」の存在ってのは、「健康・美・痩に気を配っている私」
というエクスキューズ、非常に日本的なニッチにあやふやに存在している物と思えて
仕方がないのだ。
飲み物だったらヲレはコーヒーが一番だな。
脂肪も分解されるってゆーし。(ほんとかよ)