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higonの日記: 韓国ヒトクローン研究スキャンダル、まとめ 4.9 (Korean Cloaning Research in Chaos, round up 4.9)

日記 by higon

これまでのまとめの目次は、別のエントリにあります。

海外の記事(Oversea Articles)


幹細胞、生焼き」(12/02)

WiredNewsの記事。
「世界トップの幹細胞研究者が倫理的誤りによって名誉をはがされた上辞任するというこの事件は、この未熟な科学分野科学が暴走してしまわないかと心配していた関係者にとって痛いレッスンとなった。しかし、このレッスンは幹細胞研究反対論者が普段信じているようなものではない。」
「黄の誤った手法に対する国際的な反応は、幹細胞研究分野には倫理について自己抑制の仕組があり、それがうまく働いていることを示した。黄の犯したことはそんなに重要なことでは無かったが、彼はそれを隠そうとしたのだ。もし彼が事実を知った際に事を明らかにしていれば、彼は職を失わずに済んだかも知れない。」
(私見/彼はどの職からも公式に辞任してなどいません。)
「(今後世界的に)卵子のドナーは間違いなく増えていくだろう。今月オープンした世界最初の冷凍卵子バンクのおかげで、女性は子どもを持つ時期を延期することだってできる。幹細胞研究は最盛期に入ろうとしているのだ。」

我々は、我々独自の倫理を紡ぎ出す」(12/02)

ショッカー。ここまでの一連の記事を読んだ人は、タイトルから何が書かれているか予想ができるはず。オーストラリア生物倫理情報誌編集者のメールマガジンから転載。
「ヒト胚をクローン研究者は現在、彼らの未成熟な科学史上最悪の体外関係を目の当りにしている...」
「朝鮮人(Koreans)は、美辞麗句に包まれた卑下をすることにかけては天才であり、黄の自己批判もわけの判らない方法で誇張された。彼の侵したマナーは、ちっぽけなものといっていい。しかし...」
「韓国人研究者は明らかにこの分野の研究に不適切だ。十人に八人がヘルシンキ宣言を...」
「Advaced Cell Technology(2001年にヒトクローンを行った企業)のロバートランザは米国が主導権を失ったという。彼はまた、もしブッシュ政権下でよりリベラルな方法が取られていれば米国の研究が韓国のものに勝ち、先に『倫理的に』成果をあげていただろうと嘆く。」
「しかしながら、黄と研究仲間たちは、自分達の研究が奇跡の医療をもたらすと吹く癖がある。わかりやすい例として 、この韓国の切手(ソース)の映す世界観がある。...このような奇跡は、正に薄っぺらいファンタジーだ。ヒト胚研究は今までただの一人の患者も治してはいない。...」
「近々、ヒト胚を使った治療に対しての疑問への答えが意外な人物からやってくるだろう。...」
厳しい言葉が並んでいますが、全段落に渡ってこれら以上に辛辣な意見が書かれています。

韓国人幹細胞研究者、不名誉の底から跳ね上がる」(12/01)

Economist誌の、韓国社会の反応についての記事。記事全体から、諦めと冷徹な感じを受けます。 最初の不祥事なんてきっかけに過ぎなかった、韓国人の愛国心的行動が、 ことをややこしく、大きくした。不祥事に対する一般的な考え方も韓国人の こういった行動から察することができる。

英国の医療研究を加速させる計画」(12/03)

BBCの英国の方針についての紹介記事。

英国、幹細胞研究の先進性保持ための資本注入」(12/03)

英FinancialTimesの記事。
ジョンパティソンR&D室長:
「今後英国が満喫するだろう究極の健康と裕福さは、今日ここに提示された投資の額に比例する。」
「英国が、世界を牽引する統制機構をこの地域に築き、遺伝子と幹細胞研究で世界第一位の座をとる。」
在米英国人教授:
「東西の研究ハブからはためらいのムードがある。しかしそれは英国が幹細胞研究で世界をリードする地位を築く際に、ただプラスに働くだけだ。」
イケイケです。必読。

韓国クローニング危機」(12/04)

New York Timesの記事。
「現在の主な未解決の問題は、卵の寄付について嘘を吐いたことで浮き上がった、韓国研究チームが 科学的結果を捏造したという疑いだ。今の所、証拠はなにもない。米国人協力者も、チームの 功績が本物であることに自信をもっている。しかしながら、科学とは信頼に大きく依存している 組織活動である。韓国人は、今後の彼らの科学的業績に細心の注意が払われることになっても、驚く べきではない。」

韓国科学者隠遁中。しかし嵐は続く」(12/04)

ロイターの記事。日本以外の世界中で採用されました。

米国人女性が韓国で幹細胞治療を受ける」(11/30)

ふと目に止まったABCのニュースより。米国バージニア州に住む脊髄損傷によって車椅子生活をしていた女性が、韓国での幹細胞治療を受けています。その患者と担当医の声。患者は感涙を流し、医者は手術(注射一本)は成功したと言っています。歩けるようになるかは、今後数週間から数ヵ月経たないとわからない。治療の様子を少しビデオでのぞくことができます 。是非、チェックしてください。
(注/重箱の隅をつつく指摘になりますが、この治療は、ヒト胚を使った研究からの成果ではありません。またこれは英国で研究され、検証段階にある治療法です。)

国内記事 (Korean Articles)

11/30以降、黄博士に都合の悪いニュースが一切海外に流れなくなりました。(中央日報、朝鮮日報、東亜日報の三社)。小さな変化ですが、実際に気づいた時には背筋が凍るものです。

研究にくらい我慢しろ」(12/01)

「元はといえば、MBCとシャッテンがこの事件の引き金なのだ。 今こそ政府が立上り、この騒動を納めるべき。国民はこれ以上感情的になるべきではない。」
という内容のエッセイ。

英Natureが黄の研究に対してより厳しい審査を要請」(12/01)

Science誌 vs. MBC PD Notebook」(12/01)

韓国二番手テレビ局のSBSで放送されたニュースの一部。ハングル語。ビデオも見られます

政府が来月までに幹細胞技術漏洩に対処」(12/02)

「国家情報院-NIS、韓国のスパイ機関-は、画期的技術の海外漏洩の危険性に心配し、頻繁に黄のチームメンバーを監視している。」
「シャッテンと黄が別れた時点で、三人の韓国人共同研究者は技術漏洩を防ぐために韓国に帰国するべきだったという声がある。人工臓器センター長のサンキュンはいう。
『シャッテンはヒト胚細胞最重要技術をもつ韓国人研究者を確保した。彼は黄を除去した後、すべてをタダで手に入れることができるのかもしれない。』『シャッテンは何があっても韓国人研究者達を韓国に送り返すべき』」
「(黄のチームはMBCの不正論文疑惑に対して、)彼らの論文は既に、国の審査機関と、英サイエンス誌のDNA検証を受けたものであり今後の検査の必要はない、と主張している。」

黄の幹細胞研究成果が信頼性論争を抜けられないでいる」(12/02)

ヨンハップニュースより。MBCの報道と黄チームの返答のまとめ。

MBCの検査結果に異物混入の疑い (ハングル記事)」(12/03)

黄チーム日曜日に記者会見を開き全てを明らかにする予定。」(12/03)

メズメディ病院院長の廬聖一氏が、国民が抱いている疑問を解消するために日曜日に記者会見を開き、全てを明らかにするそうです。
Update: 突如、延期されました

NISが国家の補助金を受けたR&D組織のセキュリティを固くする。」(12/04)

タイトルの通り。NISは韓国政府の諜報機関。今後有望な研究者にはスパイが付くことになりますね。そうでなくても黄禹錫には既にボディーガードが同行しています。

MBCが黄禹錫チームスタッフを脅迫」(12/04)

「黄禹錫チーム研究員の金ソンジョクは日曜日、MBCが黄禹錫に 不利な情報を入手するために脅迫を行ったと話した。このインタビューは教授のピッツバーグ大学訪問に同行したテレビ局YTNのクルーによって行われた。
『MBC取材班は10月20日に私を訪れ、黄の研究は全て偽造であり、Science誌の二つの論文 が反故にされるとまで言った』
『それから彼は、いずれ警察の捜査が米国で始まり、 私の知っていること全てを吐くように要求するだろうと語った』
『彼らは(患者に適合するヒト胚幹)細胞など存在しないと主張し続けていたので、 私ははっきりとあるということを見せた。ソウルで二重のチェックを行った 後、ハン(MBCプロデューサ)を呼んで再度確認した。』
『MBCは放送局がインタビューを録画していることをあらかじめ知らせなかったば かりか、私がインタビューの放映を拒否したときにそれに応じなかった。』
金はその後インタビューの全ての内容をシャッテンに報告した。どうやらそれが 黄禹錫とシャッテンの協力関係解消の致命的な原因となったようだ。」
「黄禹錫は来週研究室に戻り、記者会見を開くと見られている。」
(私見/ケーブル番組局YTNは、今までにも黄禹錫の研究レポートで金ソンジョクを 頻繁に紹介しており、彼は視聴者におなじみの顔です。)

仏教団体が黄を支持」(12/04)

韓国最大の仏教団体の長ジカンが、黄禹錫へのサポートを表明しました。

黄チームがMBCのDNA検査に反撃」(12/04)

研究員は、「MBCに渡した5つのサンプルは全て同じマウスからのもので、各サンプルのDNA鑑定結果が同じに なることが当り前のものだ。検査で違う結果が出たのはおかしい。MBCの説明する細胞の特徴もマウスのものとは違う。」と反論しています。

MBCが幹細胞強制を謝罪」(12/04)

MBCの素早い反応。YTNの放送を受けて、幹細胞研究関係者に強制的な取材を行ったことに対してMBCは、同局のニュース番組である"News Desk 9"放送中に謝罪しました。
「我々は、局のプロデューサが黄の幹細胞研究チームを取材する際に、ジャーナリスト として必要とされる倫理規定を明らかに侵害していたことを確認した。誤った体制を敷いていたこと についてここで公に謝罪を表明する。」

MBCが乱暴な黄研究取材を謝罪」(12/04)

ご丁寧に写真つき。朝鮮日報のこの記事は、タイトルが一度修正されています。修正前の記事名は、「MBCが黄の幹細胞研究への攻撃を引っ込める。("MBC Retracts Attack on Hwang Stem Cell Research")」。MBCは"PD Notebook"の内容にまだ自信をもっています。
ウェブサイトは推定13000人からのMBCを非難する声で埋められたそうです。(関連記事)

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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