hixの日記: 日本印度化計画海軍編を大いに語る
(伊勢海老鬼瓦焼きの調理法から)
(略)、裏表から焼き、いよいよ焼きあがったら、皮の方を上面にして皿に盛り、食卓に出すこと。
“いよいよ”という言葉は、今のような何か期待を持たせるような特別な言葉では無く、さらっと使われていたようである。
カレーの本。というわけではないのだが、安永元年から近年に至るまでのカレーの年表が載っていたりして『海軍カレー』を強く意識した本となっている。
本題でもある、海軍割烹術については、日本料理から西洋料理、ご飯の炊き方、パンの焼き方、豆腐の作り方、お菓子の作り方という具合に、取り上げられている料理は幅が広い。
廃物利用法という項目は、軍の書物である以前に、普通に参考になる。
更には『給仕心得』といった項目もある。
カレー以外の料理について、必要最低限の事が書かれている。殆どの料理に於いて分量の記載は無い。例えば、魚料理について「魚はいつものように調え」とか「いつものように三枚におろし」と書かれているので、本当に基本的な手法は別途習得していなければならないのだと思われる。料理本として見た場合に、現代人のどういう人に適切かどうかは判断が難しいかも知れない。
しかしながら、軍の参考書だけあって「ここは押さえておけ」という本質の部分は非常に適切である。
明治41年の発行だそうで、当時の文化というか、日本で最もグローバリゼーション意識が高かったのが、海軍の人々なのであろうという事が伺える。
尤も、栄養学的な知見から、日本食ばかりを食べていては栄養が偏って体調を崩しやすく、特に脚気に掛かる事が多かったようで、それ故に、西洋料理も取り入れて、不足がちな栄養素を取り入れる事に注意した経緯もあるので、海軍の人々が積極的にグローバリゼーション意識が高かったかどうかはわからないが、しかし、多くの日本人に馴染みが薄かった西洋料理に触れる機会が多かったとは言える。また、エラい人は外国人と正式な会食を行う機会も、政治家以上に有ったかも知れない。
異文化を取り入れる速度が早いのが、日本の特徴なのではないか?と思う。日本の海軍五等主厨がフルコースの西洋料理を、艦に招いた外国人に出すという仕事を遜色なく行えていたのであろう事は、なんとなく想像できる。
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