hixの日記： 映画「コーヒーが冷めないうちに」

冒頭の有村さん丸い。

お涙頂戴強めなのを差し引いても面白い。
あちこち良い感じに崩している。

幽霊になる理由など、設定上で必要な縛りを「呪いです」の一言で片付けてしまう乱暴さが良い。
それ言われると、映画観てるこっちも中の人達も「良く解らないけど、そういうもんなんだね」で納得できて、心理が一致するから感情移入しやすい。
この辺も含めて、心理の点ではかなり気を配られている印象。こっちもポカーンならあっちもポカーンだ。
崩しているの点で言うと、笑えるのではなく意外性というところも崩してあって、それもまた良い。あれはずるいって泣きながら思った。

幽霊の生理現象。本当に行き先はトイレなのか？

縛りの中で「起きたことは変わらない」というのがあって、それでも過去や未来に行く意味とは、(物語の中で語れれてはいるけれど)自分が納得して自分を変える効果なんだと思う。
現実でも、これができれば手っ取り早く解決できる悩みみたいなものを抱え込んだりすることは多分有って、でも、こんな風に過去に行って新しく何かを知るなんてことは出来ないから、別の何らかの手立てで自分を変えれば、そんな悩みとかから開放されるのかもしれない。

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