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映画

hixの日記: 映画「あなたの顔」

日記 by hix
台湾映画。

定点観測映像的映画。
置きっぱなしのカメラの前に普通の人が座る...ぐらいの内容は掴んでいたので、何かを期待するとかは無かったんだけど、これはしかし、己の間の持ち方が問われる。

まずは1人目のおばちゃんとにらめっこ。多分10分弱、おばちゃん、喋らない。
ようやく少し吹き出して「変な感じだ」と。

2人目のおばちゃん。もっと喋らない。
この辺から、何か間の持たせ方を考えないとダメな気がし出す。
とりあえず、おばちゃんの真珠のネックレスの真珠の数を数える事にした。映ってる中で35個ぐらい。手前の見切れている部分と後ろの部分と併せて80個ぐらいかな?
音楽は坂本龍一。だけどBGMが多少付いたところで、この手持ち無沙汰感は全く低減せんのですよ。

3人目のおばちゃん。舌の体操を始める。

4人目の爺さん。目を瞑って何か考え事をしているらしい。
この辺りで、観客に寝ている人が出始める...と思ったら、なんと、寝ているのはスクリーンの向こうの爺さんのほう。
あっち側で寝られたのでは、こっちはうかうかと居眠りもできやしない。
完全に先を越された。

5人目のおばちゃん。若い頃は美人だったらしい。...と過去形でなく美人だけど。
この人のように喋る人は喋るのだが、13人のうち半分も居なかったんじゃないか?

あとはハーモニカを吹く人、やっぱり寝てる人などが登場して、最後に俳優のリー・カンションが自分のお父さんの事を話してた。

おばちゃんや爺さんが若い頃の思い出話をするので、そこに反戦とかそういう政治的な意図が出ないかと身構えてしまったのだけれど、まったくそんな事は無い、非常に平和な映画である。

何も起きないという事について、しんどいという事は無くはないんだけど、4人目の寝てる爺さんが出てきた時点で、これ解っててやってると理解したので、しんどくて困るという映画では無かった。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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