hixの日記： 映画「オフィサー・アンド・スパイ」

原題は「J'accuse」

冒頭で史実と言い切っていてイマドキの映画にしちゃ珍しい。
というわけで史実。
1894年というと、日本じゃ日清戦争やってた頃。
フランス陸軍と日本の関係という点では、大日本帝国陸軍はフランスに範を取っていたはずと思ったら、この事件の前にドイツに乗り換えたのであった。
事件とはあまり関係がないが、将校の日本への派遣ってどんな待遇だったのだろう?

冒頭は官位剥奪式。
襟章がはぎとられボタンももがれ、サーベルは取り上げられ、手で折られる。ってそんな脆いのか?竹光か?

悪魔島への投獄。「パピヨン」にも出てくる島だ。

最後は冤罪が認められ軍に復帰する。
投獄されていた期間の軍歴が加味されていないと訴える。細かいなキミ。
しかし、こういう苦情への対処を誤るとスパイが生まれる。

書き忘れた。
ロマン・ポランスキー監督作品。こんな巨匠の作品なのに扱いが地味だ。

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疑惑つながり

[route127 (38618)]

＞こんな巨匠の作品なのに扱いが地味だ。
セクハラ問題とかも関係してるんだろうか。

そう思うとこの映画も結局軍内部の権力闘争に利用されたドレフュス事件通して昨今の米映画界への皮肉だったりするんだろうか。

Re:疑惑つながり

[hix (3507)]

＞こんな巨匠の作品なのに扱いが地味だ。
セクハラ問題とかも関係してるんだろうか。

どうなんでしょうなぁ...しかし、それ関係だとすると上映自体がかなりリスキーで誰も手を出したがらないように思います。

かなり後になってから出てくるのが、なかなか...

明治の日本

[Anonymous Coward]

> 将校の日本への派遣ってどんな待遇だったのだろう?

いわゆる「お雇い外人」の全盛期。Wikipediaには300人くらい [wikipedia.org]掲載されている。
大学教授とか技術者とかと違って、軍人の場合は元の国の軍に籍を残して派遣されてる感じかな。
日本国内では優遇・歓待されていても、原籍が残ってるなら待遇はそちら次第という可能性も。

Re:明治の日本

[hix (3507)]

あの時代、未知なる極東の僻地だったと思われ、左遷みたいな感覚だったのか、他方、国家のかなり上のほうでの協議から下りてくる派遣要請なので栄誉職に近いのか?どっちだったんでしょうね。

イマドキみたいにフリーの立場で傭兵という事でもなく、原籍残しての派遣だったみたいなので後者かな?

飾りなんだらからそんな頑丈じゃない

[Anonymous Coward]

19世紀末なんて下っ端でも拳銃持ってる時代。サーベルは飾りで安物。江戸時代に黒船が来たので戦に備えて刀を確認したら錆びてたなんて話もあったな。