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日記

hylomの日記: 将棋電王戦第2局に関する雑感と疑問:探索方法は強さにどの程度影響するのか? 7

日記 by hylom

騒動については色々残念だったという感想しかないのだが、気になる点が。

やねうら王開発者の磯崎氏はブログで、「評価関数は変えていないから、強くなるとは思っていなかった」という旨の発言をしている。これは正しいのだろうか? 各所で「そんなはずはない、磯崎氏はバグ修正と言って意図的にやねうら王を強化した」などと言われている。しかし、個人的には評価関数を変えていないから強くはならない、という主張について正当性はあると思う。

コンピュータ将棋はどのような問題かというと、「考え得る手を探索し、その中で最も評価関数の値が大きいものを選択する」というものになる。ここで、そのソフトの「強さ」を決める要因は評価関数と探索方法になる。

ここで気になるのが、探索方法は「強さ」にどの程度の影響を与えるかという点だ。

もちろん、まったく影響を与えないということはないだろうが、探索時には評価関数を使って枝狩りを行うのが一般的で、かつPCのスペックが十分高い現状では、探索や枝狩りの方法を多少変えても読み切れる手の深さはさほど変わらないのではないだろうか。そのため、評価関数をどう構築するかのほうが影響が大きいのではないか、というのが個人的意見である。

もちろん、やねうら王のアルゴリズムについてはまったく見ていないので的外れな意見の可能性もあるが……。

もし評価関数が正しくなければ、いくら先を読んでも「正しい」答えは出せない。この評価基準をいかに作るかが将棋の強さの本質的なところであり、これはコンピュータにはできない創造的なところだと思う。

探索については、コンピュータの性能が向上すればいくらでも深く速くなる。もし探索の深さが「強さ」に与える影響が大きいのであれば、いつかは人間はコンピュータに絶対に勝てなくなってしまう。そうなっては欲しくないから、評価関数のほうが「強さ」への影響が大きいと信じたいところでもある。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • って、やねうらおさんが自分のブログで書いてますね
    http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20131013 [hatena.ne.jp]

    • そこの
      「■ 2013/10/20 21:30 コンピューター将棋の進歩は止まらない?」
      でも書いてますね。

      >これが何故かと言うと、私が思うに、いまのPCで探索深さが十分に深いので、わずかな枝刈り性能の差が決定的な差を産み出すのだ。1手ごとの平均分岐数が2.0なのと2.1なのとではわずかな差に思えるが、しかし20手先を読むときに2の20乗(=1,048,576)と2.1の20乗(=2,782,184)とで3倍近く違う。平均分岐数のわずかな差(枝刈り性能のわずかな差)が、読むべき局面の数として天と地ほどの差を産み出す。

      >だから、探索深さが十分深くなってきたコンピューター将棋の勝負において、わずかなソフトの改良によって大きく強さが変動するということが往々にしてあり得るのである。

      って。そもそもソフト改修を受けた時点で,当事者達はソフトの強さが変わる,という認識でなければいけなかった,ということだよな。

      親コメント
      • 情報ありがとうございます。参考になります。

        その後

        「■ 2013/10/23 20:55 コンピューター将棋の改良点 2013年度版」

        にて、

        > コンピューター将棋で劇的な改善があり得るのは評価関数と定跡部分だけなのである。

        とも言っているんですが、「 2013/10/26 02:30 Bonanza系の探索ルーチンでは本大会では上位に食い込めない?」では

        Bonanza系の探索ルーチンを搭載しているソフトは多コア(6コア以上)になったときに、(他の将棋ソフトに比べて)探索性能が出ないようである。

        本大会のように8コアのPCでかつ、統一ハードだとBonanza系の探索ルーチンは圧倒的に不利なのだ。

        やねうら王もご多分に漏れずBonanzaのソースコードを大いに参考にしているのでモロに煽りを食っている。だからStockfish風に探索部を丸ごと書き換えたいのだが…。

        とも書かれているので、探索部の変更で性能差が見られる可能性についても認識してそうですね。どっちなんだと突っ込みたくなりますが。

        探索部に変更が加えられたのは確かなのでしょうが、枝狩り部が変更されているかどうかは出ている話からだと分からないのと、その後トーナメント前にStockfishのコードを参考にして探索部を直しているという話もあったので、そこからどのくらいコードが直されているのかが気になるところです。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      やね氏は知っててすっとぼけてるんだから
      悪質だよな

  • by Anonymous Coward on 2014年03月20日 17時35分 (#2566670)

    http://d.hatena.ne.jp/hiraoka64/20140317/1395071887 [hatena.ne.jp]
    こっちの記事だと、評価関数どころか中身を作り直したとまで言ってます。
    これだと完全にアウト。

    過去記事ざっと見た限りだとこの人も思い込み激しいっぽいので、
    この話もどこまで本当かわかんないけど。

    • 中身の作り直しについてはトーナメント後一定期間についてはルール上認められているので、その期間内であれば問題にはならなかったと思います。

      その「期間」が明確にされておらず、また「バグ修正」のためという修正を認めてしまったのは運営側の大きな失態でしょうね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        第2局の対戦方法説明会見の書き起こし
        http://shogi-pineapple.com/wp/?p=219 [shogi-pineapple.com]

        電王トーナメント後一週間の間のソフトの作り直しは認められています。
        そして、磯崎氏は特例措置でその一週間の期間が後にずらされました。
        ただし運営側は棋士の事前研究との絡みもあるので、
        棋力とか指し手の性質に影響があるような修正はしないように要請しました。
        磯崎氏は元々ソフトの改造が許された期間が後にずらされた期間であり、
        思考部(探索部?)に手を入れても棋力や指し手に影響がないと判断できる事、
        また思考部に手を入れ

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※ただしPHPを除く -- あるAdmin

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