hylomの日記: 「逮捕された」という報道記事を公開し続けることはプライバシ侵害となるか 9
/.Jを運営するにあたり、「××というURLにある投稿は(誹謗中傷|個人情報|プライバシ侵害)だから削除しろ」という内容の問い合わせがたまにある。だいたい年に数回くらい。こういった問い合わせには基本的にプロバイダ責任制限法に基づいて対応するわけだが、匿名の投稿の場合は投稿者が分からないため、社内で判断することになる。この場合、あきらかに不適切である書き込みについては大人しく削除するわけだが、判断に困るものもある。
その1つが、実名でその人が逮捕されたという旨が記載された投稿に対するもの。その後裁判で無罪となっていれば話は簡単なのだが、有罪となっていた場合で、執行猶予が付いていたり、実刑を受けて刑期が終了した人がそれについて削除要請をするという例が以前あった。そのときは、逮捕当時その人が未成年だったこともあり削除を行ったのだが、一般的な場合はどうなるのか、判断に困る状況である。
司法の判断的には、いわゆる「前科」は個人情報と考えられるものらしい。そのため、ある人が前科持ちであるか否かの問い合わせに対してはプライバシ保護を理由として回答を拒否すべきであるそうだ。すると、ある個人に対しその人が過去に前科持ちだったと報じる報道はプライバシ侵害と考えられる。しかし、過去に報じられた報道記事についてはどうなのだろうか。
現実問題として、新聞や雑誌などで過去に報じられ世に出た記事をその後消し去ることは不可能だ。そのため、もしこれらに対し削除を求める訴訟を起こしたとしても、現実的には不可能として認められないだろう。
では、図書館などで公開されているアーカイブや、ネット上のコンテンツに対し削除を求めることは認められるのだろうか? これはまさに最近話題の「忘れられる権利」の話なので、個人での判断は難しいところである。実際削除依頼が来たらどうすべきなのだろうか……。
Webでダイレクトに検索できるのはなんとなく嫌 (スコア:1)
前科や逮捕歴は、伏せたい人が自分で伏せられる状態がいいと思う(過去を完全に消し去るという意味ではない)。新聞記事DBを叩けば出てくるとか、ワンステップあるならそう問題ではないが、無造作にWeb検索で出てくるのは、好ましくない状態だと思う。逮捕後有罪になったか無罪になったかは、この判断にはあんまり関係ない。
事件関係の掲載 (スコア:1)
自分が関わっている事件関連の記事を掲載をするサイトの話ですが、相手側弁護士からの連絡で削除依頼が来ることがあります、この場合主に刑期満了後に実名で記載され名誉毀損として処理しなければならない旨の通知として届きます。(3件)
また弁護士を経由せず、本人からの削除依頼もあります、こちらは刑事罰はすでに受け、再出発などで過去の事件の掲載があると就職などで大変不利になるのでなんとかしてくださいと言うものが多いです。(2件)
なおどちらの依頼も削除には応じています。
#弁護士経由の場合はリンクとか記事一覧などの記載箇所も指摘があるので対応が楽。
#web archiveとかgoogle cacheをなんとかしろと言われたことはない。
#ACでよろ
Re: (スコア:0)
> 就職などで大変不利になる
履歴書の賞罰欄に前科を書かなきゃならないんじゃなかったっけ?
記事じゃないけど (スコア:1)
イニシエの昭和の時代のとある掲示板のログをリンクも貼らずホームページのファイル置き場に転がしててそのまま忘れてたら。
ある日ホームページ自体アクセス不能になってしまい、プロバイダーに尋ねると「個人情報が乗せられててプライバシー侵害だからと取り下げてくれ」と誰かから依頼があったからとのこと。
最初何のことかわからず、どのファイルがダメなのか何度も尋ねるとようやく教えてくれて判明したのでそのlogのディレクトリまるごとrm -frして終わり。
中身を見ると個人が特定できそうなというか本名らしい名前で堂々とナンパやお相手募集の投稿もちらほらあった、みなさんツワモノだったんだ。
投稿してた時はおそらく若かった当事者が、今それなりに年取ってある程度の地位があったりする誰かが個人名で検索してそこのログがひっかかったのかなと邪推。
Re: (スコア:0)
おじいちゃんそのネタこないだも日記に書いたでしょ
Re:記事じゃないけど (スコア:1)
うん再掲
さすが、よく見てまんなぁ。
ご意見ありがとうございます (スコア:1)
削除すべき派の意見が多く、ちょっと予想外でした。
一応の方針としては、基本的には正規の手続き(本人確認ができる形で明確な理由付きでの削除依頼)については応じる方向です。
ただ、ものすごく適当な削除依頼も多いのですよね……。URLだけ送りつけて消してくれとだけのメールを送りつけるとか。
日本の新聞社のサイト (スコア:0)
記事がすぐ消える理由の一つは、そういう削除依頼に対応するのが面倒だからだそうですよ。
# 容疑者段階から実名公開の刑にするのをやめりゃいいのに
消すべし (スコア:0)
そもそも逮捕段階、無罪・執行猶予・起訴猶予を受けた場合、刑の執行が終了した場合、は実名の公開は不適当だと思う。つまり、有罪確定後で刑の執行中・前のみに実名公開は許されるとべき。
とはいえ、公開情報をここで隠す意味はないし、そういう書きこみを禁止する理由はないように思う。例えば、事件の犯人として仮に「○○」が云々と言う書き方は便利だし有用だ。別に/.Jはマスメディアではない。
今回示された例なら削除か部分的に修正しても構わないと思う。そういった情報が失われるのは残念だが、社会復帰を促す事がより大事だ。
ただし、将来の研究用等に一応元データをオフラインで保管しておく事、規約などでどちらにせよ方針を明記しておく事、が前提。