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日記

ijumiの日記: [PU764] 勿体無い

日記 by ijumi

少し前、Win98SEをIntel純正マザー「DK440LX」へセットアップした話を書きましたが、
実は「純正」と言っても、中古で買ったPC98NX-MA30(NEC)の中に入っていたもので、
今日はそこで使われていた電源ユニット「PU764」(ATX250W)の修理を完了させました。

製造が1990年代末なので余裕で20年超の骨董品です。
まぁ、ご多分に漏れず、この類のSW電源は自然崩壊していて、ピクリとも動きません。
そこで何か情報を・・・と検索しても、ほとんど出て来ない超レア電源w だったようで、
少し不安に感じつつも、さっさと開封!

わぁお!
さすが関連子会社の製品だけあって、純国産部品で固められているではありませんか。
やはりこれは再び命を吹き込んであげるしかありません。

しかし、埃取りをした後の内部は結構綺麗で、更に基盤を取り外して表裏を眺めます。

 じっと眺める…
  ひっくり返して見てみる…
   また、じぃ~っと眺める…
    微妙に光を当ててみたり…

自然崩壊したことが判っているので、まず疑わしきは電解コンデンサです。
明確に頭の防爆弁部分が膨らんでいるような中型(10mmφ以上)品は見当たりません。
多くの場合、比較的高耐圧(35~63V)の小容量(10μF未満)品の劣化が定番なのですが、
放熱板近くにある結構高耐圧な10μF200V(10mmφ)品周囲に僅かな変色が見られます。

取り敢えず外してみると、底面側のゴムパッキンが1mm程度飛び出している感じです。
そして計測してみると、10μFあるはずの容量が2μF程度しかありません。

 キミが主犯だにゃ?

同じ一時側にあった2本も若干劣化していたので、併せて以下のように交換します。

 ●PU764の弱いコンデンサ
 【主犯】C18 10μF/200V(KME) → 10μF/250V(CE-BS)
 【幇助】C19 4.7μF/50V(KME) → 4.7μF/63V(VX)
 【関与】C20 100μF/25V(KME) → 100μF/25V(CE-BS)

手持ちの都合で、105℃品の一般品で交換するのが精一杯だったのですが、
元がKME(ニッケミ)なので、何とかなるでしょうということで組み上げ。

ケースの仮電源と入れ替えて、電源ON!
「ピポ」と鳴いてはくれませんが、ファンが回って電源ランプが点きました。
一時側の大容量品や二次側のコンデンサは交換していませんが、
あと10年位は延命してくれそうです。

それにしても、今まで一体何台のPCの電源を修理したことでしょうか…。
逆に言えば、PC用ATX電源は20年は持たない、ってことの証明なんですが、
どれもこれも100円もしないコンデンサ1本の劣化が致命傷になっていて、
それが故に丸ごと捨ててしまうのは実に勿体無いと思わざるを得ません。

余談になりますが、一年程前ファミコンの電源が入らなくなったことがあります。
妙に電源アダプタが過熱していたので、本体電源コネクタ直後にあるコンデンサを
外してみたところ、何と! 短絡状態でした。

一般的に電解コンデンサは短絡故障をしないとされていますが、
稀にはありますので、注意しましょう!! (分解してその原因を調べたい位です。)

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