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日記

ijumiの日記: [LHARC] DOS時代、世界進出を果たした和製フリーソフトウェア 2

日記 by ijumi

先日書いたWD(ウェスタンデジタル)製HDD(420MByte…注:"G"ではありませんョ♪)

[Caviar 1425] 質実剛健とは言っても
https://srad.jp/~ijumi/journal/648982/

が復活して、旧時代のユーティリティをアーカイブした自作のDVD-Rを探ったところ、
\Utility\DOS\WDEに「dlgdiag11.zip」「dlgdiag28.zip」「WDDiag.zip」の3本を発見。
見たところ「WDDiag.zip」が一番古そうだったのでググってみたところ…「にゃい!!」

うみゅ~、なじぇ?(T_T)

Zipファイルの中身は、実行ファイル「WDDIAG.EXE」(Ver.2.90)とドキュメント
「WDDIAG.TXT」の2本の組み合わせなんですが、ARCHIVE.ORGを探っているうちに、
そもそも、その時代のWDさんは、単純なZip形式ではなく、自己解凍形式のEXEで
配布していたことが判りました。

ここでスッタモンダの大奮闘があったのですが、取り敢えずそれは中略するとして、
実行ファイルの「WDDIAG.EXE」は、Ver.1.00~3.00までのバージョンが存在するらしく、
それらが「WD_DIAG.EXE」の名前でアーカイブされて配布されていたことも判りました。

はてさて、それでは手元にあったZIPファイルはナニモノだったのでしょうか!?

徐々に蘇ってきた記憶では、当時いきなり実行してしまう自己解凍EXEは危険だと考え、
ZIP形式に再アーカイブして保管していたのではないか? という結論に至りました。

そこでARCHIVEさんでWD関連の記録を探し回ったところ、見つかったのはVer.2.10と
Ver.3.00だけだったのですが、世界中を探し回ってみるとVer.1.06,2.00,2.80…と、
まぁ、実に沢山のバージョンがあり、程無くしてVer.2.90のEXEもGetできました。

早速そのEXEを実行させてみると、私が当時(2000年頃?)直接ダウンロードしたものと
同じ「WDDIAG.EXE」「WDDIAG.TXT」が出てきて、間違えなく真正なものだったとは
判明したのですが、残る問題は自己解凍形式を構成しているEXE部分のコードです。
その展開モジュール部分が改変されていたりせず、十分に安全であるという確証が
無い限り、安心して使うことはできません。

   §

驚いたのは、それら当時のWDさんが配布していた自己解凍EXEの実行メッセージです。

| A:\>LHARC E WD_DIAG.EXE
|
| LHARC 1.14β (c) Yoshi, 1988-89
|
| Extract from "WD_DIAG.EXE"

え゛? LHA?
ちがぁーう! コレって先代のLHARCのものではありませんか!!

この時代、日本ではLHA、互換機の世界ではZIPがスタンダードだったので、最初は
「ウッソー@_@」と思ったのですが、いくら調べてもLHARCのものしか出てきません。

LHARCを利用しているのであれば、生成される自己解凍EXEの安全性はかなり高いと
思われますので、後は利用されているLHARC(Ver.1.14β)を探し出し、私が保管して
いたZipファイルの中身を再アーカイブ・自己解凍EXE化することで、当時WDさんが
配布していたファイルを復元することができます。

最初は、「LHARC.EXE」の名前でググって片っ端からダウンロードしてみたところ、
何とか1個だけですが、Ver.1.14βのLHARCが引っ掛かりました。

取り敢えず、それで保管していたWDDIAG.LZH(Ver.2.90)に含まれる2つのファイル、
「WDDIAG.EXE」「WDDIAG.TXT」を圧縮&自己解凍EXE化してみたところ、Bingo!!
何処かの国の何処かのサイトから拾ってきた得体の知れないファイルでしたが、
サイズとハッシュが一致して、お見事、復元に成功しました♪(*^^*)v

デモ、それだけで喜んでいてはいけせん。
何故なら、自己解凍EXEを生成したツールであるLHARC.EXE(Ver.1.14β)に関する
信頼性の裏付けが全く取れていないからです。
そこで、取り敢えずLHARC.EXEをNotePadで開いて眺めると…ん…んんん(@_@)?

 P K L I T E

PKwareトカの文字列も冒頭に見えます。(これはヘン! 絶対ありえないじょ!!)

全くのパチモンではないのでしょうが、どうやら私が拾ってきたLHARC.EXEは、
PKware社のPKLITEを用いた実行EXE圧縮が掛かっていたモノだったようです…。
ここで生成されたファイルはバイナリでも一致しているですから、問題なく
動いてくれているのしょーが、やはりそれでは「裏付けを取る」という点では、
好ましくありません。

そこで、世界中のサイトを探し回っている時、「LH113C.EXE」といった名前を
よく見掛けたコトを思い出し、それならば…とファイル名を「LH114B.EXE」に
変更してググってみたところ、今度は沢山ヒットしてくれて、5個程拾い出す
ことができました。

それらは全てバイナリで一致しており、ドキュメントも含まれていることから、
これこそがオリジナルの配布アーカイブファイルであったに違い有りません。
そして、展開されたLHARC.EXEを用いて、再び復元を試みると…結果は
PKLITE版と同じで、これで何とか信頼性の裏付けが「概ね」取れた感じです。

   §

デモ、それだけで喜んでいてはいけせん。(その2)
何故なら、あくまで単一サンプルである、WD_DIAG.EXE(Ver.2.90)だけの結果で、
自己解凍EXE部分が安全である確証を得るためには、もっと多くのサンプルを
試す必要があります。

そこで、WDDIAGと同時代に公開されていた「WDATIDE.EXE」(Ver.4.07)と、
その他の「WD_DIAG.EXE」(Ver.2.00,2.10,2.80,3.00)等についても、
自己解凍EXEの再作成を試みたところ、全てでバイナリの一致が見られ、
ここに至って、やっと安心して使えるレベルに達することができました。

引っ掛かったのは、WDDIAGより前の世代のツールで「WDCLEAR.EXE」という
HDDにローレベルでZeroを書き込み、埋め尽くす単独ツールなのですが、
これは、LHARCのVer.1.13Cが使われていて、自己解凍EXEを再作成しても、
ファイルサイズは一致するものの、ハッシュが合いません。

そこで、『FC /B』で確認すると、何やらアスキー文字列と思われる部分が
異なっていて、元のファイルでは「R1-30.EXE」となっているのに対し、
私が再作成をしたファイルでは、「WD_CLEAR.EXE」になっています。

にゃぁーるほど、、

どうやら、これは中間ファイルであるLZHのファイル名が残っていたようです。
LHAでもそうですが、自己解凍のEXEを作るためには、一旦アーカイブして、
LZHファイルを作成、その後にEXEファイルを作成するといった2ステップを
踏むのですが、その際作成したLZHファイル名が「R1-30.LZH」だったわけです。

そこで、「LHARC a R1-30 WDCLEAR.*」で試みてみると、まだ4バイト程ですが、
違いが残っています。

あぅ? まだダメなんだ…(・ω・)

ですが、高々4バイトの違いであれば、考えられることはそう多くありません。
内部に含まれているファイルの属性を調べてみると、アーカイブ属性の有無が
異なっていて、それを合わせてやることでバイナリ一致に至り、一件落着!!

   §

それにしても、自己解凍EXEに元のアーカイブファイル名まで残して有るなんて、
流石ですね~。自己解凍するのですから、その情報は全く不要だと思われますが、
後になってファイル生成のプロセスを追うためには、重要な「キー」になります。

ご存知の通り、「LHARC」は後に「LHA」となり、Ver.2.13で一通り完成を見ます。
ですが、その頃になるとWindowsが台頭し始め、後継された方々の対応フォークは
なされてるものの、悲しいかな吉崎栄泰氏によるオリジナルDOS版「LHA」の名前は、
徐々に忘れられつつある存在なのかも知れません。

今となっては、2文字comにまでなったWD(ウエスタンデジタル WWW.WD.COM)が、
個人レベルで開発された完全無料のフリーソフトウェアを使って、実行可能な
プログラムの配信をするなんて、今ではチョット考えられないことですが、
それがこの業界の面白いところ。今後も大切にしたいものです。。

この議論は、ijumi (49396)によって「 ログインユーザだけ」として作成されている。 ログインしてから来てね。
  • 後年のBIOS ROM は、プログラムが大きくなりすぎて容量が足りないので、
    Flash ROM 上では圧縮しておき、起動時にメモリに展開して実行、という形になってますが

    AWARD BIOS は圧縮にLHAを使っていて、
    LZHファイルがほぼそのままROMに収められてます [exp.org]ね。

    • by ijumi (49396) on 2021年08月18日 18時32分 (#4093809) 日記

      わーぉ、すごい。
      ソチラのほうが"世界進出"にふさわしい事実ですネ!!

      Ver.2.55と言いますと…Lh5が追加された新しいLHAでしたっけ、、
      ウチにもあって、おおっと!溶けない(>_<)って時に使ったりしていました。
      最近は7-Zipさんが頑張っていらっしゃるので、凡そは間に合うのですケド、
      中には「不明な…」と言われるので、今でも私のトコでDOS版LHAは現役です。
      (それにしても、リンク先のサイトさんは、本当に古き良き時代のInternetを
      感じさせてくれたサイトでした。:-)

      # P.S. 私はCGIをCで作れても"WordPressって何? それワープロソフト?"という
      # ヒトなので、taka2さまのHPを参考にさせて頂き、頑張ってみようと思ってます!
      # (やっぱ個人サイトはこーでなくっちゃ! と感じさせてくれて快適です!)

      親コメント
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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