jizouの日記: メモリーキャパシタ 7
日記 by
jizou
表の記事を見ると、燃えているのはFET、PQ2018 と PQ2019
その隣の電源制御用のICらしきものも燃えている写真もある。
メモリーキャパシターには、リークの少ないタンタル系を使うと思う。
フィルムでは容量が足りない。電解ではリークが大きすぎる。
タンタルコンデンサの破壊モードはショート。
破壊する原因は耐圧オーバーか、過電流。
最近のものには、ショートモードで壊れたときに燃えないように、
ヒューズ付きのコンデンサもあるのだけれど、
この基板では使ってなかったのだろう。
このコンデンサがショートすることにより、電源を切り替えていたFETに
ショートによる大電流が流れ、チップが高温になって、FETのパッケージが破壊している。
コンデンサも大電流が流れて発熱するのだけれど、抵抗値が小さいので自分は発熱せず。
周りのデバイスを壊してしまう。
今回の事故は、途中から使っているコンデンサが変わったのだと思うけれど、
その時にコンデンサの向きの指示ミスがあっただけじゃないかな。
メーカーによって極性表示が反対になっていたりするから要注意。
ただの製造不良に見える。
メモリーキャパシタ? (スコア:1)
ってどこから出てきましたっけ?
コンデンサの話もいろいろ混沌としてますね。
電極材料はアルミ(電解)、タンタル、電解質がポリマーでない、ポリマー、さらに導電性ポリマーとあります。
昔のタンタルはショートモードの故障がけっこうトラブルになったのでそれを知ってる人からは忌み嫌われていました。
最近の電解質が改良された導電性ポリマーのタンタルは故障モードとして依然としてショートモードはあるものの
昔のタンタルみたいにひどいことにならないし、特性もよいので需要が高まっています。これを知らない人はタンタルというだけで毛嫌いしますけど。
積層セラミックについては、品不足で〇田とか〇DKとか〇陽誘電とかに煮え湯飲まされたことがある人はこれまた避ける傾向があると聞いてます。
ついでに、バリコンと言ったら機械的に対応電極の面積を可変できる部品で、バリキャップと言ったら電圧で静電容量が変わる半導体部品のことです(した)。
Re:メモリーキャパシタ? (スコア:1)
表の記事にリンクがある ASUS のページですね。
https://www.asus.com/us/News/u5866wtjwmbj1fue/ [asus.com]
In our ongoing investigation, we have preliminarily identified a potential reversed memory capacitor issue in the production process from one of the production lines that may cause debug error code 53, no post, or motherboard components damage.
コンデンサの種類までは書かれていませんけれど。
Re:メモリーキャパシタ? (スコア:1)
わかりました、ありがとうございます。状況から察するに、固有名詞ではなく「DDR Memoryのためのキャパシタ」ぐらいの意味でしょうか。
タンタル系のリーク (スコア:0)
ポリマータンタルCapacitorはリークが多い印象です。
特にリフロー後や乾燥状態で大変な目に遭いました。
ポリマーでないタンタルはリークが少ないんでしょうか?
Re: (スコア:0)
元の文章が言ってることは、電解と比較してタンタル系はリークが相対的に少ない、ってことかと。
ポリマーの話はしてないと思います。
Re: (スコア:0)
WikipediaをWikiって略すなと同じ話では。
Re: (スコア:0)
電解と比較しても多いと思います。
特にReflowや乾燥状態でのリークは0.1CVにかなり近いかそれ以上なこともしばしばあると思っています。