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スパコン

IBMの RoadRunner がペタ FLOPS 突破 51

タレコミ by johan
johan 曰く、
International Supercomputing Conference によると、IBM の作成したスパコン、“RoadRunner”が1ペタFLOPS を越える性能を達成したという( ISC'08 スペシャルセッションの告知)。

RoadRunner はアメリカ、ロスアラモス国立研究所に設置されており、6,912 個のデュアルコア Opteron と 12,960 個の Cell eDP (倍精度浮動小数点演算を強化した Cell)プロセッサを備えている。 このシステムで LINPACK ベンチマーク 1.026 ペタ FLOPS を達成したという。 過去の 記事日記で、システムの開発やテストが開始されたことは報告されていたが、ついに実測で 1ペタを越える日がやってきた。

ちなみに世界で初めて 1ギガ FLOPS を越えたのは1986年のCray 2、1テラFLOPS を越えたのは1997年のIntel ASCI Red system で、これを外挿するとエクサFLOPS が達成されるのは 2019年になりそうだ。
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宇宙

「はやぶさ」が小惑星の「日焼け」を発見

タレコミ by johan
johan 曰く、
AstroArts のニュースによれば、小惑星探査機「はやぶさ」によって小惑星「イトカワ」の表面で「日焼け」現象がおきていることが発見されたそうだ(宇宙科学研究本部 宇宙ニュース)。 これによって隕石と、その母天体とされる小惑星とが異なる光学的性質を示すという謎が解決するかもしれない。

この「日焼け」、科学的には「宇宙風化」と呼ばれる現象で、天体表面が太陽風や微小隕石の衝突によって蒸発・再固化し、その過程で性質を変えることを言う。 月や大型の小惑星表面では確認されていた現象だが、イトカワのような小型の小惑星(直径500メートル程度)では初めて見つかった。 「日焼け」が起きると、天体表面の反射率が下がったり、色が赤っぽく変化すると指摘されている。

一方で、最もありふれた種類の隕石「普通コンドライト」と地球軌道近傍に多く存在する「S型小惑星(イトカワもこれに含まれる)」とは同じ起源を持つとされながらも、光学的な性質が異なっていることが長年の謎だった。S型小惑星の方が普通コンドライトよりも赤いスペクトルを持つのである。

今回のはやぶさによる探査では、イトカワ表面の明るい部分(最近岩がずれるなどしてむき出しになった「若い表面」と考えられる)が、その他の部分に比べて青く、普通コンドライトに近い性質を持つことがわかった。 この結果は、イトカワをはじめとするS型小惑星がやはり普通コンドライト隕石の母天体であって、スペクトルの違いは日焼けのせい、ということを示唆する。 遠くから送られたデータだけでここまで分かったわけで、はやぶさの帰還・サンプル回収ができれば、さらに多くの成果が得られることだろう。 楽観はできないと思うが、大いに期待したい。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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