k3cの日記: コップの中の嵐 1
matzさんのスライド公開以降、いろんな意見が交換されているのだが、スライドの「俺定義は失礼」に反発するヒトの主張は、大まかに言うと
世間のオープンソース認識は既にOSDとは食い違っている
というところへ収斂していくような雰囲気だ(大雑把すぎるか)。本当にそうなのか?世間一般大半の人々はソフトウェアを使うときに「オープンソース」であるかどうかを気にして使うヒトが多いのか?
安価で使えるか、無料であるかどうか、フリーソフト(not 自由なソフトウェア)であるかどうかを気にするヒトは多いと思うが、再配付可能かどうか、改変可能かどうか、ライセンスが差別的でないか、などと気にするヒトは非常に少ないのではないか。matzさんの言う通り、コップの中の嵐であるとワタシも思う。ワタシだってLinux使いはじめる前はそんなこと気にしたこともなかったよ。Linuxだって「無料でいろいろ使える」と思って使いはじめたのだった(遠い目
まだまだ世間の人々は、コンピューターを毎日、仕事やら趣味やらに使っているヒトだって、オープンソースという言葉に聞き覚えのあるヒトは非常に少ないと思う。世間ではインターネットをダブルクリックし、アウトルックでメールを読み、PCが動かなくなるとYahoo BBのサポートに電話して文句を言っているのだ。ウイルス?変なものはなにも使ってないよ!俺が悪いと言うのか!Windows Update?なにそれ?
そんな世界に種を蒔く、
オープンソースソフトウェアを活用しようという運動と、
世の中のソフトウェアを全て自由にする運動と、
「俺のソフトウェアをオープンソースと呼ぶな」という運動。
どれが勝つかやってみればいいじゃないか。ワタシはオープンソースに味方する。今のところ、自分にとってそれが最も利益をもたらす形だと考えるから。
[追記] 誤解を招かないように書いておきますが、ワタシは別に対決を煽っているわけではないです。運動、ムーブメントというものは定着するにも廃れるにも時間がかかるし、受け入れられるかどうかはそれこそ「世間」が決めるのだから、それぞれがいろんな意見を述べ、運動を展開して、結果どうなるか、時間をかけないとどれが成功するのかは分からないじゃないか、と思っているのです。
そうじゃなくてよ、話がかみ合ってねえんだよ (スコア:0)
OSS 「これは俺たちが一番最初に作った言葉で、俺たちが意味を決定する全ての権利を持っている。だからそれ以外の定義は全て間違い。俺たちの定義のみが正しいのだ。だから失礼。」
非OSS「をいをい、言葉の意味なんてそれが創作者であっても占有できるわきゃーねーだろ? 普通名詞化した商標の例を見ろよ」
OSS 「いいや、俺たちは諦めない、絶対にこの言葉の意味は俺たちの定義で固定化させる。」
非OSS「まあ、とりあえず熱意だけはわかった。けどソレは「失礼」とする理由にはならんぜ?」
OSS 「何でよ?! 既に正しい定義があるんだぞ?! なのに間違った定義を「正しい」とする理由は何だよ。
何でそんなものを俺たちが正しいと認めてやらなくちゃいけないんだよ? そんなことして俺たちにメリットあるのかよ。」
非OSS「いや、だから、その「正しい」ってアンタ達の世界限定で「正しい」ってだけだろ?」
OSS 「だから俺たちの世界が世間一般と同一になるようにがんばってんじゃないか。その為には間違った定義は邪魔なんだよ!!」
非OSS「だーかーらーよー、仮に世界がアンタ達色に染まったとしたって、アンタ達に言葉の意味の定義の独占権なんてないんだよう…。
もういい、この際そこらへんは1億歩譲ろう。だが、少なくとも世界がアンタ達色に染まってから正しい正しくないと言ってくれねえか? 世界がアンタ達色に染まってもいねえのにアンタ達が正しいって事を大前提に話されても困るわ…。」
OSS 「俺たちの世界と世間一般なんてそんなに違いは無い。」
非OSS「…そおじゃなーくーて~…。すまん、アンタ達にもう関わり合いたくない。勝手にやってくれ。ただし俺を巻き込むな。」
OSS 「じゃ何だよ、俺たちの何処が都合悪いんだよ?! ハッキリ言えよ。おいコラ逃げるな、答えろよ!」