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kahoの日記: 行動の収斂進化

日記 by kaho

クモの巣にみる収斂進化がNature Web Newsにあった.
クモの巣は大きく分けてシート状のもの,螺旋状のもの,落とし穴形状のものがあり,ハワイの島々でのクモの作る巣をそれぞれ調べ,最大節約法(巣の作り方の変化をできるだけ少なく描く方法)で系統樹を描くと,DNAからみた系統樹と全く異なった形状になったという研究.
つまり巣の形状はそれぞれ別の系統で発達してきたという,収斂進化の例であると言っているわけだ.

だが正直なところ行動において収斂進化を言うのはあまり気が進まない.
収斂進化と言われるのは,全く異なった系統に属する種が似た表現型を獲得していること(魚とイルカの流線型の体型であるとか)をいうのだが,行動の場合,進化的な時間軸から言えばきわめて短時間に変化してしまうかもしれないからだ.
クモの例で言えば著者らがいうように,クモの巣の形状は生息する環境やエサとなる昆虫に依存しているのであって,環境が変われば同じ種のクモでも巣の形が変わるのかもしれない.
行動と遺伝子の関係は21世紀の生物学の大きな課題だが,まだこういう分野は古典的な進化学の俎上ではなく,メイナード・スミス的なゲーム理論の範疇だと思う.

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