kahoの日記: プラセボの方が効くんです
プラセボ効果については以前/.Jでも話題になっていて,簡単に言うと神経系の疾患ではまさに気分的なことが重要になるのでプラセボ効果がみられることがあるが,そうだからといって万能薬になる訳でもないし,治療効果を謳うのは誤りというところだ.
高血圧というのは様々な病気のリスク要因で,高齢者にとって血圧を安定させることは健康上重要なことなのだが,血圧低下試験薬を用いた臨床試験で面白い話がNature Web Newsに載っていた.
アンジオテンシンIIは血圧の上昇に関わるタンパク質として知られている.
そのため,アンジオテンシンがI型からII型に変化するのを阻害したり,レセプターを阻害したりして信号をブロックすることで血圧を低下させる薬品というのが数多く販売されている.
今回アンジオテンシンレセプター阻害剤の試験のため,定期的に服用した集団と非定期的に服用した集団を比較したところ,定期的な服用の方に効果が認められて死亡確率が半分になったという.ここで面白いのは服用したのが試験薬であってもプラセボであっても効果は同じだったというところ.
つまり,医者のいうことを聞いたり規則的な生活をしたりしている方が薬の力に頼るよりも健康によいということになる.これは単に今回の試験薬が効かなかったというだけでなく,実際に流通している薬品を服用するよりも毎日規則的にプラセボをとるくらいの生活をした方が死亡リスクを減らせるということも示唆している.
しかし生活習慣を変える方が薬代を払うために働くよりも難しかったりするので(だからダイエット産業が成り立つ),そういわれたところで・・・という気分にもなってしまうのが切ないところだ.
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