kahoの日記: 自閉症の脳における炎症
日記 by
kaho
メモ代わりに.
自閉症患者の脳に炎症の兆候があったというニュース.
自閉症患者で,死亡した人の脳を解剖したというだけでも多くの研究室にはできない話だが,とはいえこれだけではあまり新しい情報というわけではない.
自閉症というとその字面からひきこもり的な印象があるのだが,実際はその逆といってもよく,単純化したイメージでいうと一般人から鉄道マニアへ線を引いて,その線を更に延長したような場所にいるようなものだろうか.(別に鉄道マニアをやり玉に挙げているわけではない.念のため)
知能が高い症状から低い症状まで非常に広いスペクトルがあるが,比較的知能が高いのがアスペルガー症候群で,一般人とほとんど同じ知能レベルなので本人も気がつかないこともある.何が違うかというと,人の気持ちが性格的にではなく本来的に分からないなど,社会的に複雑な文脈への適応度合いだ.
自閉症はかなり強い遺伝性が認められるので原因遺伝子の探索が盛んに行われており,免疫をつかさどるHLA領域も有力な候補の一つだ.
自閉症がある種の自己免疫疾患だと考えれば炎症が起こるのはあり得る話だが,それを直接治療することも診断することも難しいので(自分の子供が自閉症かどうかを確かめるのに脳を切開する親はいない)この研究が具体的に役立つか(一般のニュースに載せるほどの価値があるか)というとそうではないと思う.
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