kahoの日記: 史上最強の酸 3
日記 by
kaho
Nature Web Newsに世界一強い酸というニュースが出ていた.
これはcarborane acid という名前で化学式は H(CHB11Cl11) なのだが,実はこの物質が作られたのは2000年で,Scienceに載っている.
では今回の発表の何が新しいかと言うと,carborane acidが強い酸だろうということはもう30年も前から分かっていたのだが,製造が難しく(できたのが前述の2000年),その酸性度を,同じ構造を持つグループの酸とともに、ようやく測定できたということらしい.(いやこれも報告されていてまとめ論文なのかもしれないが)
それもそのはず,carborane acidはホウ素と炭素が正十二面体のサッカーボール状の分子で,水に溶けないのでこれまで知られていたsuper acid (硫酸やfluorosulfuric acid(HFSO3))のような測定法ができなかったからだ.
そしてこのcarborane acid の特徴は,これまでのsuper acid が腐食性が高く保存が難しかったのに対し安定して溶液状態で保存することができるというところ.
世界一強い酸である必要はないが,脂溶性だからガソリンのオクタン価を高めるために使えるともいうし,著者らはこれまで誰も成功していなかったキセノンの酸化をしたいと考えていると言う.
どの亀さんなのかしら …(泣 (スコア:2, おもしろおかしい)
亀さんが何匹も歩いてる … どの亀が本物でしょう …
多分最後に出てきた亀さん H(CB11HCl11)が主人公だろうと思ったのですが …
[ひそひそ] H(CHB11Cl11)って同じ物です よね ? [/ひそひそ]
ともかく、今ここに来て「The Strongest Brosted Acid」 が何を言っているのか(定量測定が挑戦だった云々)、やっとわかりました。相変わらず「内容は判らない」という情けない状態では有るのですが。
亀さんは見分けがつかないから嫌いです。
… 多分亀さんも私のような者に扱われると身の危険を感じるでしょう。
# 万物溶解液の容器は何?を思い出したアレゲな人
Re:どの亀さんなのかしら …(泣 (スコア:2, 参考になる)
Reed氏ご本人のサイト [ucr.edu]の図 [ucr.edu]で一番上の赤い炭素原子にだけ水素がつき,黄色いホウ素の部分に塩素原子がつく形になるようです.
この骨格となる正十二面体を安定して作る方法を示したのが2000年で、その後どこにいくつハロゲンがつくのかをいろいろと試して測定して、その中で最も酸性が高かったのがH(CB11H6Cl16)だったというのが今回の論文の内容のようです.
#私は『来訪者バオー』を思い出して「ああ,腐食性がないからだめか」と思いましたが・・
kaho
ほんとだ (スコア:1)
「強酸性==強腐食性」みたいな思いこみが有ったので、Natureの記事の最初の文章を読んだ時、とても不思議な気がしました。安定して保存できるというのは、きっと産業的にはとて有益な特性なんですよね。
しかし … 特に「おもしろおかしい」を狙った訳じゃ無かったんですが … しっかりモデされてしまいました … やはり「間の抜けた性格」がコメントにも反映されるということで … 。ちなみに、共生・寄生されるなら、バオー型じゃなくてクリスタルシンガー型の方が好みです。
# トンデモに丁寧な解説有り難うございました