パスワードを忘れた? アカウント作成
587503 journal

kahoの日記: 南極の氷はどこから来てどこへ向かうのか 3

日記 by kaho

Science Blogより。
これまで南極の氷は海流の変化が原因であるとする説が有力であったが、それとは反する仮説が提案された。

3千5百年前の新生代よりも前暖かい海流の循環があったために南極大陸の大部分は氷がなかったとされてきたが、オーストラリアの南の海底から採取されたサンプルは異なった証拠を示している。オーストラリアと南極が離れ始めたこの時期の堆積物には、低温で繁殖するケイソウなどのプランクトンがみつかった。
これは氷が堆積するより何百万年も前から寒流であったことを示しており、その後数千年での急激な氷の堆積はこれまでとは別の説明を必要とする、とPurdue's College of ScienceのMatthew Huberは語る。

この時期地球規模での炭素循環の変化があったことが他の証拠から分かっていることから最も有り得る説明としては環境の変化が挙げられるとする。
大気中の二酸化炭素量が増加していることから我々が直面しているような温室効果があったのではというのだ。
この1億5千年間において南極はほとんど氷に閉ざされていなかった。そのためこれまでは南極とオーストラリアが近接している間は暖流が流れており暖かかったが二つの大陸が離れると寒流となり南極が寒冷化し、氷が堆積したとされてきた。

2001年タスマニア島の東岸と西岸から堆積岩サンプルが採取された。新生代、西岸は湾の中で暖かく、東岸は海に面していた。もし暖流が流れていたのならばタスマニア島の東岸の堆積物にも西岸と同じように暖かい環境を好むプランクトンがいるはずだが、冷たい環境を好む渦鞭毛虫しかみつからなかったことから暖流の存在は否定される。
更に、二つの大陸が離れ始めてから2百万年以上は氷が積もらなかったが、積もり始めてからは数万年という短い期間で氷の層が形成された。つまり大陸の位置以外の何等かの原因があったと考えられる。

そこで彼らはこの時期の炭素循環の大きな変化との関連で、二酸化炭素による温室効果が影響したのではないかという仮説を提案している。
詳しくは述べられていないが温室効果ガスの影響で南極地方の降水量が極端に高まったのではないかという推測なのだろう。

この仮説は興味深いがそれだけの季候の変化が起きていながら温度の変化があまりなかったということはあるのだろうか。
ちょっと評価に苦しむ部分があるが、これから言うと温暖化による海面推移の上昇の対抗策としてもっと二酸化炭素を排出して南極に雨を降らせることが 有効ということになったりするのだろうか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • いやそれはちょっと乱暴過ぎる気がするんですが・・・。
    仮に南極の氷問題が解決したとしても、他の所で問題が発生しそうな。

    んーでもこの「仮説」を利用しようとする人達はいるでしょうねぇ。
    二酸化炭素排出量を削減すべきで無いとか言い出しそう。


    #200エントリおめでとー
    • ああ、ごめんなさい。
      ちょっと正月気分で誤解を招くような書き方をしてしまいました。
      「海面上昇を押さえるためにCO2を増やす」というのは、その「利用」されやすい考えの例を示したつもりで、たとえそれが真実を含んでいたとしても、そんな不可逆な解決方法は下策中の下策ですよね。

      それよりも極地の降水量を激増させるような環境変化がおきれば極地以外の地域の気候も激変すると考えるのが自然で、そのうちこの説を引用してトンデモ理論を主張する人がいた時のための準備をしておこうかと。
      --
      kaho
      親コメント
    • 学生時代、「ソフト・エネルギーパス」なんぞに捕まったおかげで、道を踏み外してUNIX/Cに入り込んだバカです。

      当時、人間は自己抑制が出来ない生き物なので、人口もエネルギー消費もふくれあがってゆくだろうね、という事をはなしていました。物事万事、急激には変わらない。負担の多
typodupeerror

ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

読み込み中...