kahoの日記: 温室効果ガス市場 3
Nature Web NewsにCO2排出権取引が盛んにという記事.
ロシアの批准によって京都議定書が発効するが,その中に含まれる温室効果ガスの排出権取引が活発化しているという話だ.
私自身はCO2の排出量を1990年レベルに削減してもその後更に減らしても,その効果は恐らく太陽活動の変動の範囲内に収まってあまり目に見えた効果のないものだと思うが,それでも化石燃料の使用を減らすことは経済の持続可能性を高めることになるし,排出権取引は民間レベルでの海外援助にもなるので京都議定書の推進には賛成している立場にある.
#ここでいう「民間レベルの海外援助」というのは単純に排出権分の資金が途上国にいくということではなくて,エネルギー消費の効率化ノウハウとそのための資本がもたらされるということ
この排出権を取引する市場は既に活発化しており,例えばこのページで紹介されているCO2e.comなどでは市場動向が(会員になれば)わかるそうだ.
CO2排出権の市場価格は最近低下しており,1トンのCO2を排出する権利が8.5ユーロから7.65ユーロまで下がったという.
以前テレビ番組で放送していたように,日本では商社が活発に活動しているようなのだが,あまり市場化が進みすぎるとCO2削減に対するコスト意識が高くなりすぎて特性のある,実際に途上国の開発につながるような方法がとられなくなりそうだという危惧はある.
また,私が未だに理解していないのは排出権の取引が行われるのはいいとしても,売買には所有権の確立が必要なのにそれはどのようにして担保されるのだろうか,ということだ.
ある国の排出権が二重に売買されていたとして,それをチェックすることができるのだろうか?そしてその際の責任の所在など,調べれば分かりそうなのだが,現在のところ資料を探せていないので分からないままだ.
ところで先ほどのCO2e.comのニュースにJALがジェット機を使って上空の空気を集めて大気分析に協力するというニュースがあった.
既に飛んでいる飛行機を使って集めるのだからコストもそれほどかからないだろうし,観測データも増えるしでなかなかよさそうだ.ただ実際に測ってみたら一カ所で高度ごとの大気分析したのとそうかわらなかったということになるのかもしれないが.
今年もよろしくお願いいたします (スコア:1)
河北新報の1月4日の記事です。
記事中に出てくる「 日航財団 [jal-foundation.or.jp] 」ですが、国土交通省(旧運輸省)の支援の下に、気象庁気象研究所と共同で大気観測プロジェクト行っています。
大気観測プロジェクトの発足が1991年09月 [jal-foundation.or.jp]で、すでに自動大気採取装置などのノウハウもきちんと蓄積されている [jal-foundation.or.jp]ようなので、実際に有用なデータが提供される事になると思われます。
政府はCO2排出量、2050年には4分の1に…超長期計画 [yomiuri.co.jp]という方針を発表していますが、さて「大規模集中型の原子力発電」よりは、送電インフラの保守・運用も含めて「小規模分散型の太陽光・熱利用 && 省エネ生活」の方が有効そうだと思うのは私だけでしょうか ?
某外国政府が、通信インフラがほとんど整備されていないインド洋地域の災害警報用に「WEB、携帯電話利用の警報システムの援助を行う」という計画を発表していたりしますので、認識とはそんなものなのかもしれません。(彼の国のパッシブソーラー住宅は本当に0エネルギーに出来そうなほど見事なものなのですが …)
当然の事ですが、ダイエットと同様に「無理をさせながら節約をさせる」手法は恐らく失敗するでしょうから、使っている分のエネルギー消費を削減する方法を模索するしか無いのだと思います。
参考になります (スコア:1)
てっきり別の穴を開けるのかと思っていただけに読んでいて面白かったです.
微粒子収集のために客室の窓の一枚がアルミ製に変えられているとは気がつきませんでした.(私が見たことがないだけかもしれませんが)
今回の実験は「連続で」採取するところに新しさがあるのですね.
CO2削減については,手っ取り早いのは原子力発電所を建設することなのでしょうが(結果が計算しやすいし),手続きや何やらで時間がかかり過ぎ,いろいろな意味での社会的なコストが高すぎる上に計画通りに進みそうにないのが問題ですね.
まあ,私などは「どうせ大衆は不便な生活にも風力発電の騒音にも太陽電池のコストにも耐えられないのだから原発作ってしまえ」という安易な考え方をしてしまうのですが.
実際,経済が縮小してさえエネルギー消費は増えてしまう社会構造の中では,電気料金やガソリン税を上げただけでは解決になりそうになく,個人個人に我慢を強いる方法はかなりマイルドであっても「無理」の中に入ってしまいそうです.
ということで温室効果ガスの削減には私はかなり悲観的なのですが,自治体に無駄な出費を強いただけのダイオキシン騒ぎの時とは違って,今回は様々な将来性のある技術への投資が行われているので,そちらの発展を願いつつ京都議定書に弱い支持をしていこう,という立場でいます.
kaho
50年間炭素排出をコントロール可能だそうです (スコア:1)
地球温暖化を安定させるための技術は既に存在しています [mypress.jp]
昨年のPRINCETON UNIVERSITYのNEWS記事ですが、大学の研究者達は、「今後の50年という期間に限れば」炭素排出をコントロールする方法は現在既に存在している、という事を主張しています。
「温暖化問題」というのは形を変えた「人口増加とエネルギー」の話なので、私は四半世紀前に「状況は悪化する一方だ」に与しました。当時話をしていたメンバーは皆前向きなので、「出来ることを出来るだけ」というスタンスをとって、太陽電池の研究の道に進んだり(←太陽電池のコストにも耐えられない)、放射性廃棄物処理を研究していたり(←原発作ってしまえ)、途上国での環境改善(人口増加抑制)に走り回っていたりしています。あまり助けにはならないよね、と笑いながら。
以前にコメントしましたが、地球規模の人口は私が生まれた頃が30億人ほど、現在が60億人、死ぬ頃には90億人です。それでも私は、某A先生の子供が生まれるのを心待ちにし、ベトナムの子供のペアレントとしてお金を出し、災害には義援金を振り込み … 人間なんてみんなそんなものなんだと思います。だからやっぱり、「出来ることを出来るだけ」 たとえほんの少しでも。