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kahoの日記: 長寿の薬は存在するか

日記 by kaho

Nature Web Newsのてんかん薬は加齢を遅くするかもやLA Timesの痙攣用の薬が線虫の寿命を長くするといった,今週のScienceのこの論文を元にした記事.

最初にNatureの方を見た時はてんかんの薬を服用していた人の平均寿命が長いと言うような話かと思った.しかし人体実験をしたわけでも統計処理を行った訳でもなく,実験室で線虫に現在知られている利尿剤やらステロイドやら,19種類の薬品を与えてみたところ,てんかんの痙攣用の薬であるエトスクシミドとそれに似た2つの化合物で線虫の寿命を50%長くする効果があったという話だった.

何の説明もないとたかが数ミリの虫の寿命が長くなったからといってどうして長寿の薬のようなことをいうのかと一般人は考えても無理はない.
線虫は加齢研究においてよく使われる実験動物で,加齢プロセスの一部が哺乳類と共通であることから,DNA損傷や酸化ストレスの研究などに使われることが多い.
だからマウスでもハエでもなく,線虫で実験を行い,それがScienceに載るわけだ.

文句を言えばいくらでも言えて,エトスクシミドの作用機序がわかっていないから応用ができないとか,線虫はガンにも高血圧にもならないから寿命の長さで比較するのは難しいといったことがある.
私としてはこういう総当たり的な研究は企業のもので大学がやるようなものではない気がしてはいるが,これで今まで研究されていなかった作用機序が解明され,そこから新しいシステムが分かってくるならば意味のあることだと思う.

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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