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kahoriの日記: ASのない世界

日記 by kahori
インターネットはASの集合体である。ASは組織とほぼ同等と思ってよいが、BGPというのはつくづく組織をインターネットのトポロジにマッピングするために適している技術だなぁと思う。

でもなぁ、End-to-EndのQoSやSLAを実現するにはASの壁は厚い。国単位を1ASにできればいいのだが、そんなことが企業の論理から許されるはずもない。それに地理条件とインターネットトポロジを合わせてしまうとインターネットが国家から干渉されやすくなるだろう。

結局AS単位での分割の利点は、
- 組織ごとへの管理委譲
- アドレスのアグリゲーション
- 政治的ポリシーをネットワークへ反映できる
- 経路交換がスケールする(BGPは単純)
- 経路障害範囲の拡大阻止(IGPとEGPの分離)

逆に欠点は、
- AS間、AS外の通信品質が管理できない
- outgoing trafficを完璧には制御不可能
- closest exitの場合に往復経路が非対照になることも
- いまさらTier1になれない...
- IPv4のpeerやtransitはもはや既得権益の世界

ならばASをなくしてIGPだけで制御することを考えると...まぁ既存の方法では無理だろうが、メモリとCPU資源がいっぱいある昨今、LinkState型のプロトコルで組織間の経路制御をするということも可能かもしれないなぁ。そうなったとしても結局AS的考え方から脱却できないような予感がする。

さて、全てが一旦やり直しになったIPv6ではどうなるんでしょう...
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