kamogawaの日記: 山形浩生と週間金曜日とのメールのやりとりを読んで
Friday the 13thを今更ながら読んでみたのである。
で、あまりにも感動したので感想とか書いてみる。
結論としては山形浩生ってこんなに賢かったのかーーー!!!ということ。
これに尽きます。参りました本当に。
実は今まで山形の文章って読みにくいと思ってたんだけど、ここの文章を読んで
その認識は一変しました。これ読みやすすぎです。
最近読んだコモンズは、とっても読みにくくて、ちょっと
読み進むたびに引っかかったり眠くなったりして読み終わるまでに2ヶ月も
かかってしまった。のだが、こっちは一気に最後まで読みきって
しまった。
ほんで内容が頭にどんどん入る入る。
俺は理解力がないので、普通は何回も読み直さないと内容が理解できないん
ですが、こいつは1回読んだだけで全然分かっちゃいました。この分かり
やすさは別役先生に匹敵します。
しかも分かりやすいだけじゃない。一つ一つの返答が実に的確で納得できる内容。
相手の記者のワケワカラン質問に対してよくもあんな答えが返せる
もんだと感心するばかりです。一つ引用すると、
(以下山形浩生氏と長谷川清美氏のメールのやり取りから引用)
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> 1.実際に対面し相手の目を見ながらするコミュニケーションとネットでのコミュニ
> ケーションとでは、どちらが真実を多く語れると思いますか?対面する場合は当然
> 言語意外の表現も含みます。
おやおや、仮にもジャーナリストたる方(なんでしょう?)が「真実」などというものを信仰していらっしゃるとは。それにネットでだって、cu-see-meなんかで「目を見ながら」の話はできるんですよ。
しかし「ネット」というのは、長谷川さんは「文字ベースの」という意味でおっしゃっているんだと愚考します。そりゃ対面して話したほうが落ち着く人もいれば、文字のほうが落ち着く人もいます。しかしそれは、27 歩ゆずって「真実」というものを認めたとしても、それとは何の関係もないことです。ある人は車が好きで、ある人は電車が好きだというのと同じことで、慣れと嗜好の問題にすぎません。対面が得意な人は、単に演技がうまくてからだでウソをつくのがうまい人かもしれないし、ネット/文の得意な人は、ぼくみたいに文でウソをつくのがうまいだけかもしれません。あなたのおっしゃる「真実」とは何の関係もないことです。
釈迦に説法でしょうが、真実なんかないですし、あるとしてもそれは、受け手の側にあるのです。The truth is in the eye of the beholder. 人は結局は、自分のききたい話だけを選択的にきくにすぎないのです。それがどんなメディアを通してこようとも。ネットがいいとか、対面がいいとかいうのは、偏見であり先入観にすぎません。
そういうことをマジで質問する人は、たぶんかなりバカなんだろうと思います。もちろん長谷川さんは、これは冗談できいていらっしゃるんだと確信しておりますが。
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なんだこの的確さわー!?ありえねー、ありえねーよ!!!
> 実際に対面し相手の目を見ながらするコミュニケーションとネットでの
>コミュニケーションとでは、どちらが真実を多く語れると思いますか?
とかもし俺が聞かれたら、うーん、どーなんでしょーねー、まー仰るとおり
実際に顔を合わせたほうが、身振り手振りとか表情とかが分かって真実が多い
ですかねー、という風にしか答えられまい。きっと。こんなのマスコミの
言わせたい内容そのものであろう。あぶねーあぶねー。
ていうかむしろこんなワケワカな質問が来たら普通なら放置ですな。
むうしかし、こんな的確な返しが出来る人物とケンカになったら、もうシッポ巻いて
逃げるしかないな。かないっこないっしょ。という訳で山形!俺はお前とはケンカしない!
だから見逃してください。<ていうかそもそもケンカする理由がないじゃん
引用した質問以外の返答も、どれも唸らされるものばかり。こんなのがロハで読めるって
いうのは幸せです。インターネット万歳。
最後にこの文章を読んで得た教訓 - マスコミの取材を受けるときは、必ずテープレコーダーを
回しておくこと。でないとえらいことになります。
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