kazekiriの日記: STAP著者会見雑感 12
STAP論文著者の会見が昨日あったわけだが、ストーリーとして書く気が起きない。不正調査委員会の中間報告以降はそれなりに追っていてストーリー化もしていたのだけど、昨日のはさすがに書く気が失せた。何というか、もはや科学の臭いが存在しないエンタメの話題になっているのだろう。
今日になって少しは呆れもおさまったので雑感だけ書いておく。
大まかにみて昨日の会見は、調査委員会が認定した「悪意」による改ざん、およびSTAP存在の疑義に関しての二つめの面への反論だったが、その主張を裏付けるような根拠、証拠はかなり薄かったと思われる。200回以上成功したというのも、一体何をもって成功と言っているのだろう。キメラ作成については若山先生の範囲だろうから、初期化の確認までだろうか。それでもその回数であればCDB内の誰かが確認し再現できているような気がするのだけども。そもそもSTAPを発展させたいと言うわりには今となってもレシピは秘密のままというのもふざけた話であるし、ES細胞説への反論についてもそれを否定できる主張ではなかった。
理研の内規として、不正の調査委員会の報告に対しては反論することが認められており、今回はその権利を行使したわけだが、会見の一問一答を見ての印象ではその次を見ているような印象を受けた。理研の調査委員会は再調査を行うことになるかもしれないが、何か新しい物証があるわけではなさそうなので、そのまま2ヶ月ほど無駄の浪費して、結局は懲戒委員会にかけられるだろう。その懲戒委員会では厳罰となるだろうが、今の主張が続けられるのであれば地位確認等の訴訟に持ち込まれることになるだろう。その訴訟の時点まで「論文に悪意はなかった、STAPは存在する」という二点を言い続けることは、悪意が争点になることを考えると非常に重要なことに思われる。
訴訟までいけばSTAP騒動は数年単位で継続されることも考えられる。その前にさっさと科学的なケリがつくことが望ましいが。
素人なりに理解出来たBlg (スコア:2)
200回成功に関して、「なるほど」と納得に行く解釈でした。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/ [livedoor.jp]
>小保方晴子はOct4-GFP発現を観察して、STAP細胞ができたと思い込んだ。
Re:素人なりに理解出来たBlg (スコア:2)
Oct4-GFP発現を200回と言っているのはありえる話というか、まあだろうなぁと。先週だかにReaserchGateでの香港中文大学の教授の検証のストーリーが表に出ましたが、そこでもストレスによる発現だとされていました。
ちょっと前の日記でも書きましたが、理研でユニットリーダーとしての採用から論文提出までの短い期間を考えると、200回成功って一体?となりますし、他の先生方の話からすればキメラができた回数も確認できるのは2回のような気がします。
まあ、何を考えてるのか知りませんが、私には科学ではなく先にあるであろう訴訟しか念頭にないような印象を受けた次第です。
Re:素人なりに理解出来たBlg (スコア:1)
Oct4-GFP発現を200回も、悪意は無かったんだとの主張の言い訳
裁判になったさいの伏線かもしれませんね?
Re:素人なりに理解出来たBlg (スコア:1)
もう全面的に弁護士の指導を受けているのでしょう。
発言が全て労働争議モードですよ…
Re: (スコア:0)
200回も成功できて駄目駄目な論文が書けるかって考えるとまぁ200回なんて嘘だって分かるよね
完全な「科学的なケリ」は当分無理でしょう (スコア:1)
「できない」ことを証明するのはほぼ不可能でしょう。「できる」と主張する人間がいる以上、科学的に完全にケリがつくことはないと思います。本当にできてしまうか、「できる」という主張が取り下げられてコンセンサスが取れる状況にならない限り、きれいな解決にはなり得ないと思います。訴訟を起こすのなら、後者はまず考えられないので、現状以上に科学的にはっきりすることは考えにくいと思います。少なくともその訴訟が終わるまでは。
口では色々言っていましたが、マトモな証拠らしいものが何も出てこなかったことからすれば、もう何も無いと思うしかないかと。それ以前に色々なことが矛盾しているように見えて、聞いてもしょうがない、というか本当のことを言っている気がしないです。
おっしゃる通り、結構前の段階から訴訟のことを考えていたんでしょうね。それを考えたら、科学的に正直に言うことはおそらく不利につながるでしょうから正直に言うわけがない、言えるわけがないってことなんですかね。訴訟の争点そのものは当然科学的な部分ではないところにもっていくでしょうし。
追加 (スコア:1)
実際に何が起こったのかも、本人と本人の実験ノートが役に立たないようだと何も言えないかと。残っていて、今解析されているサンプルからはある程度わかることあるかも。ただそれだけじゃケリはつかなさそう…。
なんとも後味の悪いのは (スコア:1)
> もはや科学の臭いが存在しないエンタメの話題になっているのだろう。
ところが、結局疑惑が表ざたになったのは、やれリケジョがとか、割烹着がとか、研究とはまったく関係のないところで盛り上がったからこそ、というところではないでしょうか。あれがなければ、専門家集団の中で、第三者による検証に耐えられない一つの仮説が葬られただけの珍しくもない話です。
第2第3の、を出さないようにするには、あの人をどうこうしたり、倫理教育を強化したりするより、そもそも科学の世界に欠格者を引き寄せないようなインセンティブのあり方を設計する必要がありそうです。もちろん、全く逆に「頭脳流出したら元も子もない、ドタバタを織り込んででも成果を期待する」という考え方もあろうかと思いますが、対価をいただいて後始末する弁護士の方はいいでしょうが、不本意にもSTAP細胞の検証や法廷闘争に巻き込まれるような方々のことを思うと、それはあまりに酷な選択肢に思えます。
秘密を維持するには (スコア:0)
99の秘密に1のガセを混ぜて一括して世間に流し、広まった頃に1のガセを指摘するというのが一番だそうな。
実際、とある国で使っている手だとか…。
まぁ、真実かそうでないかを見極めるのはあなた次第ですが。
Re: (スコア:0)
ある国で指導者の悪口を言ったら国家機密漏洩罪で捕まったとか
>「理研の内規」として、不正の調査委員会の報告に対しては反論 (スコア:0)
そうじゃなく行政不服審査法での不服申し立てかと思ってたら
http://www.bengo4.com/topics/1382/ [bengo4.com]
これかあ。kazekiri氏はよく調べておられるなあ。
Re:>「理研の内規」として、不正の調査委員会の報告に対しては反論 (スコア:2)
記事にある不服申し立てに対する注文ですが、もっともなことも書かれています。確か今の理研の内規では不服申し立てがあった場合は、同じメンツの不正調査委員会が真偽することになっているので、法曹家からすればかなり不備に見えるような気がします。その結論をもって懲戒委員会にかけられて厳罰となった場合、そこで処分に対する訴訟を起こされるとそこが理研を攻める材料になるのではないかと懸念します。
> kazekiri氏はよく調べておられるなあ。
中間報告で内規配ってましたもの。さらっとしか見てないので見落としあるかもしれないですが、流れは合ってるはず。