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日記

kazekiriの日記: STAP騒動の現状をまとめる

日記 by kazekiri

全くの素人が何故こんなこと書いてるのだろうかと不思議な気分になるが、自分の頭の整理も含めてSTAP騒動の現状をまとめてみた。

STAP論文不正への処分について

既に理研内において論文不正問題の調査委員会の最終報告がまとめられている。論文において、二点で改ざん、捏造があったと認定されており、小保方氏の単独の不正行為であるとされている。他の主要著者ではCDB副センター長でありNature誌への掲載に尽力した笹井氏については不正はなかったものの重大な責任があったと認定されている。主要著者の多くはこれを受け入れているが、小保方氏だけはこの報告に対して異議申立てを行なっているのは周知の通り。

小保方氏の異議申立てを現在理研内で審議しているが、これはよほどの新証拠がない限りは覆らないと思われる。来月あたりには懲戒委員会が招集され、数週ほどの審議を経て、理研としての処分が確定する。二点の不正が覆らない限り、懲戒解雇は避けがたいのではないだろうか。研究費返還まではいかないかもしれない。笹井先生の処分に関しては、やや穏当なものになると思われる(主観であるが)。

つまり小保方氏だけ厳罰が確定している状況であり、その厳罰が科学者としてのキャリアが終了になる可能性が高いものであることから、委員会への抵抗をしているものと思われる。弁護団の編成を見る限り、懲戒委員会の処分が出てから地位確認の裁判を起こすことも視野にあると考えられる。この場合、処分に関しては年単位で決着が延びる可能性がある。

論文取り下げについて

理研の野依理事長もSTAP論文取り下げ勧告を明言しており、著者陣の多くも取り下げに同意している。ただし、小保方氏とハーバードのバカンティ教授がそれに反対しており、全員一致の原則で即座の取り下げは難しい状況。バカンティ教授はSTAPのアイディア面での貢献であるが、論文が取り下げになった場合、彼の今までの業績が否定されかねないので、取り下げ同意はよほどのことがない限りはしないと思われる。小保方氏に関しては、取り下げに同意することが論文不正を認めることになるので、現在の立場では認めることができない。

STAP有無の検証について

理研の野依理事長主導で検証チームが結成されて、既に検証を開始している。基本的には論文およびその後公開された情報を基に一からSTAP現象を再現実験することになる。費用は記憶では確か1500万円ほど。全体で一年間かかるスケジュールとなっているが、論文同様の追跡手法では夏ごろまでに目処がつくスケジュールとなっている。ここで中間報告が開催されるだろう。

理研外での検証は...、論文に疑義があるので多くの機関は理研の発表を待っていると思われる。kahoを寝て待ての人の周辺では詳細な反証の用意をしているかもしれないが。

STAPが再現できないのは?

そもそもSTAP細胞作製には小保方氏独自のレシピが必要そうであるが、好意的に解釈しても小保方氏の脳内にしか存在していないので、現在置かれている状況ではすぐに再現させるのは難しいだろう。

STAPの正体とは?

論文の生データ、関係者の証言、委員会の報告等から様々な疑義が発生していることは事実であり、その中でもSTAP細胞の有無は大きな関心要素となっている。

先日の笹井先生の会見においては「STAP現象は検証する価値のある合理性の高い仮説」とされているが、その場での彼自身の他の発言からは、STAP現象を第一の可能性としか考えていない(もしくは経緯上可能性が高いというポーズを取っている)ことが推測される。STAPの存在を疑問視する方面からは、

- 未分化細胞を集めた説
- ES細胞の混入もしくはすり替え説
- 死細胞の蛍光説

おおまかに上記の可能性を指摘されているが、彼自身もこれらをゼロとは考えていないように発言していた。特に未分化細胞に関しては、可能性は高めに考えている言説があったと思うが、このあたりは彼自身の置かれている状況から純粋な科学的見地からの言説ではない可能性も考慮が必要である。確かに未分化細胞を集めたというのはそれなりにスジが通ると考えられる。

ES説に関してはkaho日記での生データからの解析を含め、各所でいろいろ言われているわけだが、最終的にはSTAP細胞の「小型な細胞の塊」であるという性質をクリアしないといけないように思う。単なる混入ではこのような形にならないことが分かっているようであり、また単なる丸ごとすり替えでは形状から簡単に分かってしまう。この形状の問題をクリアできる方法についての一家言のある方もいるようであるが、実際にES細胞を使った検証をしてみないと分からないのではないかと思われる。

(* kaho日記に興味深いコメントをしていた方が、仮説を補強していたようだ。これはES説の難点を全て解消すると思われる。)

死細胞の蛍光については、そのように見える動画や香港中文大学の教授の検証もあって注目されているが、それで説明できるのは早いステージまでであって、全てのステージを説明できないので他の説と合わせる必要があるように思える。(* 結着を全てのステージと修正)

なお、STAP幹細胞については、全て山梨大学の若山先生が作製したとされているが、遺伝子および性別に関しての疑義が出ていること、笹井先生の言説ではSTAP論文および現象の大筋からは離れているという主張がされていること、若山先生が完全に撤回モードであること、から勘案して、STAP細胞よりも信頼性がさらに落ちるのではないかと思われる。また、STAP細胞に関しては、小保方氏への疑義であるが、幹細胞に関しては若山先生との間も含めた疑義となる。単純に考えると STAP細胞塊のように見えるES細胞が若山氏に渡った可能性が考えられるが、それも前述の問題があるように思う。

結論としては、存在は検証しないと分からない。保管されているキメラを分析すれば、という話もあるが、ESと判別するのは難しいようだ。

何故、ずさんな実験をする未熟な研究者をリーダーとしたのか?

非常に不思議であり、個別事案として責めを受けるのは仕方のないことだが、豊かな発想力と何事もやり通す集中力を持っていると採用の委員会で評価されたのなら、採用したのは間違いとは言えないだろう。ただし、それ以外の能力の不足を見抜けず、また教育も行わなかったことは、改善されないといけないし、採用の委員会の評価方法に問題がなかったかも、検証は必要だろう。

そもそも何故このようなことが?

関わった人々が全てを急ぎすぎたのだろう。また、元々は若山先生が在籍している時に若山研の客員として小保方氏が入ったことから研究が始まっているが、研究の途中で若山先生が山梨大学へ転出したというのも要因にはあるように感じる。ここで誰が未熟な研究者を指導するのかが曖昧になったのではないだろうか。

たかだか論文の問題でSTAPを潰すな!

という方が出てきているが、このような論説が出てきていることは憂慮すべきだ。STAP現象が正しいと仮定したとしても、その過程を引き起こす因子は全く分かっていないし、STAP細胞だけでは多能性があるだけで増殖能は低いままであり、基礎研究の枠を超えるゴールは全く見えないだろう。過度な期待は禁物であるし、まず今回のような不正を戒めることは科学の進展にとって重要である。

特許に関しても、そもそも存在しない、もしくは特許では作れないものへの特許の可能性もあるし、gniibeが指摘するように特許不正に該当するかもしれない。また、そもそもハーバード側の権利配分も高いと思われるので、あまり知財!知財!と騒ぐのもどうかと思う。

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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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