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日記

kazekiriの日記: 富山の名物、白えび 2

日記 by kazekiri

富山の名物の一つとして、白えび (シロエビと現地では呼んでいる)がある。このエビは富山湾でしかまともに捕れないエビであり、その点は同じく富山名物として名高いホタルイカと似ている。空港や駅では白エビチップス、白エビせんべいだとかが目立つ場所で売ってるし、料理屋で白えびのかき揚げなどを出されるという経験している旅行者も多いだろう。

このシロエビであるが、富山では昔から食卓の定番の魚介類であった... ということは全くない。かなり昔から富山湾で捕れていたエビであることは間違いないのだが、富山出身者でも食べた記憶が全くないという人も多いと思う。まわりから富山の名物のシロエビのことを聞かれたりして、何となく名物という認識はできているが、自分は食べたことがないなぁという微妙な感覚をもっている人もいるのではないだろうか。

ただ、このような人であっても多くの富山出身者はシロエビを食べている経験が実はあったりする。昭和の時代までのシロエビのメインの消費方法は、出汁だったからである。富山では夏のソーメンの出汁として玉ねぎをよく使うが、大量の玉ねぎと一緒に大量のエビも入れて出汁をとる。その玉ねぎとエビは取り除かないでそのままソーメンと一緒に食べるのだが、このエビこそ白えびだったのである。このタイプの素麺は、昭和であれば富山県人の多くが食べていたと思われる。

しかしながら、富山では結構な昔から甘エビとガスエビというエビが珍重されており、ハレの日にはそれらのエビが食卓を飾っていた。今はどうか知らないが、寿司に乗るエビも基本的には甘海老であったし、ちょっと贅沢する時にはガスエビだったように思う。白えびはあくまでダシ用でしかなかった。

それが今では土産でも料理屋でもまず白えびという文字が目に入るという状況になっている。これは加工技術の進歩だとか、流通の進歩だとかの要因を聞くが、富山の人々がいろいろ試行錯誤して名物を開発した結果なのだろう。白えびはほのかな甘みがあり、クセもない美味しいエビではあるのだが、殻が剥きにくいだとか、身が崩れるだとかで、商品として扱うにはいろいろ問題があったことは間違いなく、今の状況は富山を離れてしまった自分には驚くばかりである。

来年には新幹線が通るが、この富山県人が作り出した新名物を是非試してもらいたいものである。お金があれば、ガスエビも。こっちはちょっと不恰好なエビだが。

以上、STAPが終わりそうだし、事務作業の手が空いたので何となく昔を懐かしんで書いてみた。

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