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日記

kazekiriの日記: 放射能雨観測されず

日記 by kazekiri

知人の還暦祝いのために彼の郷里である長野の60年前 (1954年、昭和29年) の新聞を取り寄せた。一面には警察法が云々とあり、まだ55年体制に入る前で自民党も存在していないのだなぁと時間を感じたりしたわけだが、社会面を見るとものすごく小さな記事で「放射能雨観測されず」とあった。信州大の教授の調査で長野では自然放射能以外による放射能雨が観測されなくなった、というだけの短い記事である。他の記事はどこどこに窃盗が入っただとか、共産党の誰かが除籍になったとか、警察署はどこに置く?だとかの話題で埋まっていて、紙面だけでは放射能が何に関連するものなのかは分からなかった。

しばし考えて、昭和29年と言えば... 水爆実験だ。第五福竜丸事件もこの年であり、この前後数年はさかんに水爆実験が行われたので、この新聞記事もそれに関連する影響についてのものなのだろう。この時期は朝鮮戦争も休戦となり、日本も何とか経済成長に入った頃であるが、その時期に地方の大学での放射線の観測能力はどの程度のものだったのだろう?とか、まだ原爆投下からさほどの時間が経ってない時期での放射能雨というのは社会一般的にどれだけの影響があったのだろうか?とかいろいろ考えてしまった。この後、高度経済成長時代に入るとはいえ、よく核の平和利用という流れに持っていけたものだなぁ。ちなみに原子力の利用促進を定めた原子力基本法の成立は、翌年の1955年である。

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