パスワードを忘れた? アカウント作成
11119828 journal
日記

kazekiriの日記: STAP不正、若山会見を踏まえての雑感

日記 by kazekiri

今週は微妙に時間がなくて、今日も経理書類を片付けないといけないのだが、この件だけをスルーしてしまうのも気持ち悪く感じるので雑多に書いておく。もう終幕間際だと思うので、主観もばりばり入れていく。

https://note.mu/yseki/n/nd0e40ff7cd26
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20140618/1403045263

今週月曜に若山先生が会見を行った。残されていたSTAP幹細胞の解析の報告を兼ねたものである。幹細胞系の研究者のTwitterなり上記二つのURLの専門家の解説なりを読み込むと理解が深まるが、結果だけを言えば、若山研に存在したマウスからSTAP幹細胞を作製することは不可能であり、STAP細胞がES細胞と考えると辻褄が合うということ。また、これまでに同じくSTAP細胞から作製されたFI幹細胞がES細胞とTS細胞の混合であることが明らかになっていることを合わせると、全ての実験においてSTAPという細胞が存在したことを示す証拠がないということである。さらに、論文においてSTAP細胞、FI幹細胞などがES細胞(TS細胞)由来ではないことを示すための実験は、全て小保方氏が実施していたことも明らかになった。

同日におまけ的にNHKなどが理研CDBの小保方氏使用の冷凍庫からESとラベルが張られた細胞の容器が見つかり、遺伝子タイプが一致したことを報道。さらに理研CDBでの解析でも若山先生が進めた解析とほぼ同様の結果(pdf)が出ており、STAP幹細胞が全てオスだった可能性が出ている。ちなみにES細胞は効率の問題などからオスであることがほとんであるそうだ。

少しずれたが、STAP細胞(およびそれ由来の細胞)は全て存在していなかったと考えるのが自然であり、また、樹立されたとされるSTAP由来の細胞がES細胞などとは違うことを示すための実験は小保方氏が実施していることから、「誰が」という部分も自明になっていると言えるだろう。

科学的にはこれで完全に終了したと思って良いだろうが、若山会見では非常に気になることが露見することになった。それは若山先生の行動に対して理研CDB側から圧力があったと推測される発言があったことである。はっきりとは言ってなかったが、CDB上層部から遠藤高帆氏の解析や若山先生の行動を否定的に捉える意見があったことは間違いないようだ。若山先生がわざわざ第三者機関に遺伝子解析を依頼したこともそれと関係があるのかもしれない。先の理研CDB解析のPDFについても、通常であれば広報を通して順序よく出てくるはずであるが、若山会見に合わせて突発的に出されている。CDB内でこの結果を押しとどめようとする動きがあったとするどこかのブログへの匿名のコメントも拝見したが、この段階になってまで不正の全てを明らかにすることを躊躇う動きがあったとしたら非常に残念なことである。そうであったとすれば、改革委員会が提言したようにCDBの解体は避けられないのではないだろうか。

改革委員会ではSTAPは世界三大不正の一つとされたが、このSTAP不正問題はまだ解決はしていない。実際に場面場面で必要なデータのために辻褄が合う細胞を用意してすり替えた人物が自分自身でその事実を公表しない限りは、騒動として早期に収束することは難しいだろう。ただ、ヘンドリック・シェーン事件のように、不正を本人が認めなくても粛々と処分が進むという時間で解決していくのではないだろうか。

理研の懲戒委員会には大きなプレッシャーがかかっているはずだが、そんなに遠くないうちに処分が決まるだろう。そこで文部科学大臣のようなズレた方々が少なくなっていれば、この騒動は忘れ去られるはずである。簡単には終わりそうもないのが、STAP問題の特異な点ではあるのだが...。終わらなければ、STAPは偽科学か宗教として残り続けるのかもしれない。

それにしても若山先生は何と言うか間の悪いというか、ついていないというか...、このSTAP不正はハーバードから当時は理研CDBだった若山研で小保方氏を客員として預かったことから始まっている。ハーバードから預かった優秀な研究者を学生のようには扱えないということで別室を与え、日々の監視も行わない待遇を与えてしまったこと、また山梨大学への自身の転籍ということで理研CDBの若山研は閉鎖が決まっており、スタッフがどんどん手薄になっていたことで、小保方氏の管理、教育を誰もしない状況になっていたが全ての発端だろう。そして若山先生がいなくなったことで、若山先生が見ていたのだから信用できるだろうと、理研CDB上層が信じこむきっかけも作ったとも言える。若山先生は騒動を収束させるために尽力し、彼が動かなければ全ての事実が闇に葬り去られてた可能性もあるわけだが、彼が理研から去らなければ騒動が起きなかった可能性もあるなと考えると、つくづく運というものを感じてしまう。

運が悪いと言えば、理研のとばっちりで特定国立研究開発法人の指定が先延ばしになっている産総研もついてないか。

さて、この騒動、不正の当事者は動いてくれるのだろうか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

※ただしPHPを除く -- あるAdmin

読み込み中...