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日記

kazekiriの日記: 解散ということで選挙を占う 9

日記 by kazekiri

衆議院の解散が決まったようですね。選挙がやってきます。

子供の時は選挙の意味も分からず、まあ一種のお祭りのように感じていました。漁師の特性的なものもあるのでしょうが、まわりの漁師らは地元の先生様が頭を下げにきますと、すぐにワッショイワッショイとかつぎ始めます。太鼓も祭ばやしもありませんが、ハレの日のような浮かれ具合を感じた記憶があります。

子供らはその祭りには加われないわけですが、何故か私は公示日に新聞に掲載される立候補者リストを見て、当落を予想するのが好きでした。何の根拠もなく、名前の響きがいいとか知ってる名前だからとかそんな感じで予想するだけですが、それだけでも祭りに参加した気がなれて楽しかった気がします。東の隣の県には田中角栄、西の隣の県には奥田敬和、森喜朗とネタにしやすい政治家がいたこともポイントだったかもしれません。

さて、現在でもその癖が残っているようで、国政選挙になりますと当落予想をしたくてウズウズしてきます。ここ数回の選挙についてはIRCでつぶやいていたのですが、まあまだ公示前ですのでちょっとさわりだけここでも分析してみます。ぐぐるだけですけども。

とは言いましても、一から全部見るのは大変なので既にある予測を探してみますと、既に東洋経済が予測を出しています。これによれば。自民23減・民主31増が軸で、維新、次世代が議席を現状より若干減らすという予測になっています。私個人としては、おそらく傾向としてはこれに近いものになるのではないかと思っていますが、いわゆる第三極がもっと議席を減らすのではないかと思っています。

細かく小さな政党から見ていきますと、

まず社民党。前回は沖縄二区の照屋寛徳、比例九州の一議席で二議席の惨敗でした。今回は沖縄は取るような気がしますが、比例はここ数回の選挙での順調な得票数の減り具合からするとゼロになる危険性もありますし、全国で2%の得票も取れなくて、政党要件を失う危機もあります。何とか合わせて二議席を確保するのではないかと思いますが、勝敗ラインは事実上政党要件ラインという寂しい状況になっているでしょう。

次は生活の党。前回選挙は日本未来の党として戦っていましたが、小沢一郎以外は全員比例当選です。小沢氏の岩手四区は前回でもまだ得票率で倍の差をつけてますので、今回はまだ無風でしょう。ただ、他の現職はとても生活の党の党勢では小選挙区を勝ち抜くのは無理でしょうし、比例に関しては日本未来の党では340万票で7議席を取った実績がありますが、政党支持率の推移からすると今回は社民党以下になる可能性が高いように思います。おそらく、このような分析がされているからだと思いますが、小沢氏以外は民主党から出馬することになったようです。ただ、有利な小選挙区を持っている人が見当たりませんので、生活系は小沢氏だけになりそうです。

共産党。小選挙区は今回も全敗だと思われますが、比例は前回の8議席より伸びそうです。基本的には共産党は支持者の高齢化で凋落傾向にはありますが、前回の参院選で得票が増加に転じて500万票を確保しています。この勢いであれば、比例で10議席に届くのではないかと思われます。

みんなの党。はい、解党となりました。最期まで残った8人の代議士については、栃木三区の渡辺喜美、神奈川四区の浅尾慶一郎は残ると思われますが、党がないのでこれ以上の言及は要らないでしょう。

ここからが段々と難しくなりますが、次世代の党。維新が大阪派と東京派で対立し、東京派と中間派がくっついたという経緯の党であり、国政選挙は初となります。19人の現職代議士のうち多くが前回の維新への追い風で当選した比例組となりますが、岡山三区の平沼赳夫、熊本四区の園田博之の両氏は確実に小選挙区を取ってきますし、石原氏が出馬するということであれば、確実な比例票が見込めるものと思われます。ただ、それだけで19人の現職を当選させるのは非常に難しいようにも見えます。議席増を狙うためには、比例で公明並(12-13%)の得票率、もしくは小選挙区でのさらなる当選者が必要となりますが、現在の次世代の党の支持率は0%台ですし、山田宏、中山成彬、中田宏、藤井孝男あたりの経験が長い政治家にも小選挙区で勝ち抜くのはよほどの調整がないと厳しいような気がします。東洋経済では13議席の予測ですが、これは比例で6-7%の得票率と見積もっていると思われます。現状ではこのラインを超えてくるのは綿密な野党間の調整とサプライズが必要なように思います。ですが、今回は現状であれば強い風を受けている第三極が見当たらないので、非自民の保守系が雪崩をうつ可能性もあります。ここは新党の読みにくいところです。

次は維新。前回は大阪で12議席、比例では得票率が20%を超えて40議席も獲得しています。ですが、これは大幅に減らすことになるでしょう。次世代が抜けたということもありますが、前回衆院選直後には民主党と並ぶ政党支持率だったものが、今は1%台に沈んでいます。前回使った東国原という名前はもうありませんし、石原慎太郎、中田宏という名前も使えないので比例が減少することは避けられないところでしょう。比例では700-800万票、得票率10%あたりで20議席台を狙うというのがせいぜいではないでしょうか。政党支持率からすればもっと落ちる可能性もありますが、非自民票の逃げ道として民主党が復活したとは全く言えない状況ですので、それなりには票を取るとは思いますが...。大阪の小選挙区については、非常に読みにくいですが、ここ数日言われているように橋下市長、松井知事が出馬した場合、維新が大阪を独占する可能性がないとは言い切れないところがあります。前回も微妙な差だった選挙区があるので何ともいえないですし、公明の出方も関係してきますが、おそらく比例と合わせて現行の42議席までは難しいのかなと思っています。橋下氏の威光が大阪で大幅に落ちていれば、30議席近くになる可能性もあるでしょう。ただ、大阪はなんだかんだで橋下氏が強いですよね。

続いて公明党。焦点は前段で書いた大阪の4選挙区だけでしょう。大阪で維新にやられたとしても比例は若干伸びると思われるので現状維持でしょう。

民主党。前回は小選挙区で27議席、比例で30議席という大惨敗でした。当時の政党支持率は直前では自民にかわされていましたが、それでもほぼ拮抗した数字で与党の貫禄がまだありましたが、現在では振り向けば公明、共産という状況です。連合というゲタを履いてこの状況ですので、党勢としては2年前までの圧倒的与党という状況からはかけ離れています。候補者も確保が難しい状況とも伝わってくるので、一見勝てる要素があるように見えないところです。

それでも比例に関しては前回並の得票率15%あたりで30議席近くが取れるような気がしています。これは第三極のみんなの党、生活(未来)が崩壊していますし、維新が受けた風による票も非自民というだけで一部は戻ってくることが期待できるからです。また、小選挙区については前回当選した27人がほぼ当選が固いと思われ、それに上積みする形で前回接戦で落選した区、野党の選挙区調整がひどくまずかった区で数十ほど取り返せる可能性があります。非常に読みにくいですが、東京三区の松原仁、佐賀一区の原口一博あたりの当落が自民との小選挙区争いの決め手になるような気がします。どちらも自民と民主で接戦となる選挙区であり、ここらで完勝するようであれば民主がかなり勢いを戻すことになると思いますが、まあ接戦でしょうね。選挙区調整ということですと、北海道一区の横路孝弘、東京一区の海江田万里、東京18区の菅直人のようなケースの小選挙区で当選させられるかどうかでしょうか。前回の自民党は小選挙区で100人を超える新人を当選させましたが、それらの選挙区で野党の調整がうまくいった民主の比例復活や元職がいる場合には結構な確率で民主が取り返すでしょう。東洋経済の86議席というのはいい線をついているように思います。

最後に自民党。前回は小選挙区で237議席、比例で57議席でした。前回からは衆議院の定数が5削減されていますが、それは自民がかぶることになるでしょう。よって現状維持であれば289議席を取りたいところですが、やはりここまでの議席獲得は難しそうです。ただ比例については伸びるかもしれません。前回は選挙の直前数ヶ月で何とかかろうじて政党支持率で民主を上回ったというところでしたが、現在ではその差は歴然としています。自民党の支持率はこの20年で最高水準だった郵政選挙後の小泉内閣時に匹敵する40%前後の支持率となっており、夏以降のつまづきで支持に目減りはありますが、それが来月までに劇的に減るような要素はありません。前回選挙では得票率27%で57議席を獲得していますが、これはさすがに上回ってくるでしょう。ただ小選挙区については民主党の項で書いたように選挙基盤の脆弱が1回当選組の選挙区で野党が調整された場合にかなり負けが込むはずです。小選挙区は前回より30-50ほど目減りするような気がしています。そう考えると、東洋経済の23減はかなり現実的に思えます。

という今のところの感覚ですが、マスコミの反安倍キャンペーンのハマり具合、野党の選挙区調整、大阪の橋下出馬、その他のサプライズによって情勢が変化する選挙区が50ほどはあるように見えますので、公示日あたりまでにガラッと変わるところもあるかもしれません。まあ、それが面白いわけですけど。

一つ抜けてましたが、広島六区の亀井静香にもある意味で注目です。亀井氏は前回未来からの出馬でしたが、直後に無所属になっています。現在も無所属のままであり、彼の経歴的には次世代しか入るところがないように思いますが特にそのような話は聞きません。これまで広島六区は全ての選挙で亀井氏が当選してきましたが、前回は自民候補に12,000票差まで詰められています。今回このまま出馬すると78歳という高齢でかつ無所属という厳しい選挙になります。

今回の選挙は基本的に安倍政権の信任選挙のようであり、強い風を受ける野党もいませんし、大きなサプライズも起きる気配がありません。まあ、それでも選挙区単位で見ていくといろいろドラマがおきることでしょう。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 20時47分 (#2715434)

    生活の党:
    選挙前に離党した人がミンス党に入り、万が一当選したらまた生活の党に戻ってくる

    おざわくんの策略にかいえだくんは見事にハマってるようにしか見えないw

    • by Anonymous Coward

      拘束名簿式比例代表制なら、生活派は下位に位置づけられるのがオチじゃないかなあ。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 17時37分 (#2715310)

    なんか、どっちもどっちに落ち着きそうで。
    つまり野党がボロ負けするでもなく、自民党がボロ負けするでもなく、ほぼ同じに。
    投票率はだだ下がりでしょうね。マスコミが煽ってるのもあるけど、つまらないもの今回の選挙。
    自分は与党大勝利の方が、とりあえず数年未来の為には良いと思うのですけどね。

    今から安泰の公明党と共産党の高笑いだけが響きそう。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 19時24分 (#2715383)

    直接民主制が最も正当性の高い制度ではあるが、機能しないことは明白で、社会的コストも許容されない。
    だから普通選挙議会制民主主義制度となるわけだが、「有権者は選挙の日のみ主権者で他の日は奴隷」と云う言葉に顕される様に、選挙頻度が高い方がより民意を反映する。
    議員・為政者の特権を勘違いしている連中(特に左翼に多い)は任期満了こそが正義と唱えている様だが、議員は特権階級であり民意を反映する必要は無いとする戯言であり、今回の衆院解散総選挙には選挙が行われると云うだけで充分な大義がある。

  • by Anonymous Coward on 2014年11月21日 22時18分 (#2715471)

    マスコミは「色々争点がある」ことにしたいようだが、
    国民のメインの争点はひとつだろう。

    経済をどうにかこれ以上悪くしないことができるのはどこか。

    野党はこれに答えなきゃ駄目なんだよ。
    他は二の次だ。

    • ほう、これは興味深い。で、どこの報道もフォローがないのも。

      ということで、現在の生活の議員の選挙区を見てまわりましたが、離党した鈴木、小宮山の前回の結果からするとどちらも弱い民主候補がいて、それが出馬していなければ当選ラインに近づいていたというケースのようですね。民主が折れればいい選挙区ということで本人と民主にとってメリットのある判断ということなのでしょう。

      で、他の生活議員の選挙区に関しては、民主党的にはハナから捨てないといけない選挙区のように見えますし、特に岩手二区の畑浩治氏に関しては小沢の看板でそのまま戦ったほうがメリットがあるように見えます。小選挙区で戦えばそれなりに比例票も見込めますので、生活で問題ないということなのでしょう。

      まあ生き残りのための判断だと思いますが、小沢氏側近の鈴木氏が出戻りというのは小沢氏もそろそろ刀折れ矢尽きるという状況ということでしょうか。自身の岩手四区も前回はとうとう得票率が50%を切ってしまいましたので、今回は最後の意地の勝負になるかもしれません。

      親コメント
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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