パスワードを忘れた? アカウント作成
11827857 journal
日記

kazekiriの日記: 第47回衆議院議員選挙を振り返る

日記 by kazekiri

第47回衆議院議員選挙が終わりました。さすがに面倒になってきましたので触れるのはやめようかと思ったのですが、長々と予測を書いておいて結果を書かないのもアレですので、各政党別に少し感想を書いていこうかと思います。

全体の結果として、自民291、民主73、維新41、公明35、次世代2、共産21、生活2、社民2の獲得議席となりました。自民、公明、共産が勝利、維新は維持、民主は議席は伸ばしたが敗北、次世代、生活は敗北というメディア側の論調となっているかと思います。まあ、それはそれで正しいでしょう。

最初は自民党。議席は前回より微減ですが大勝利という評価でいいでしょう。そもそも0増5減も自民が全部かぶっているわけですし。ただ、公示直後から終盤まで全て300を超える獲得予測が出ていた割には、蓋を開けてみて300の大台に届かなかったことを不思議に思った方もいるかと思います。私も月曜朝にアレ...?と思った数字がありました。私が注目したのは比例獲得議席の少なさです。

今回、自民の比例での得票は1760万票(得票率 33%)で獲得議席は68議席でした。これに対して私の序盤情勢の記事にて、

私の感覚では比例得票率35%を超えて70議席に乗ってくるだろうとは予測しておりましたが、どうやら70というのも最低ラインで80超えもあり得るという状況のようです。

と書いております。また同じ記事のコメントとして、

比例は前回の自民得票は1,660万票ですが、おそらく前回記録した過去最低の投票率を更新はするものの、自民の得票は2,000万票近辺に達するという各社予測だと思います。

とも書いております。投票率が過去最低を更新することは間違いないものの自民の得票は伸びるという終盤までの予測が出ていたわけですし、私もそう予測していたのですが、蓋を開ければ1760万票にとどまりました。これは終盤までの一貫した自民圧勝予測による揺り戻しという側面もありそうですが、自民vs共産のような事実上無競争に近い選挙区が多かった地域に雪や冷え込みといった気象面の影響が重なったことによる棄権の増加という側面もありそうです。

自民の比例獲得をブロック別に見ますと関東や近畿の都市圏では確実に議席を増やしてますが、北海道、東北では前回と同数の獲得に留まりました。私が2増となると予測していた北陸信越、中国は1増に留まっています。全体として私の感覚では厳しい気象条件だったところで自民が伸び悩んでいます。また、特に北陸が分かりやすいですが、富山では民主党候補が存在しないなど無競争に近い選挙区が多くありました。平常であれば全国平均より上となる北陸の投票率ですが、今回このような状況で雪となりますと、まあそりゃ選挙どころではないよねということで今回は全国ワーストに近い投票率となっております。今回の選挙は投票率が伸びるほど自民が有利と見られていたわけですが、報道、気象、小選挙区の立候補者の状況といった諸条件による影響から棄権票が増え、自民が比例での最後の伸びを欠いたような気がしています。

自民の小選挙区については、不安視されていた前回選挙で初当選の一回生組の多くを当選させることができ、序盤の予測に近い結果になったと思います。ただ、北海道、愛知ではもうちょっとやりようがあったと思いますし、骨折で入院中の原口一博氏に佐賀一区で負けるというのは少々微妙に感じます(原口さんが表に出なかったので勝ったとも言えますが)。東京21区で長島昭久を破ったのは見事でしたが、東京1区や18区のような前回既に勝っている選挙区を除ければ、その他に民主の大物を破ったというのはなかったように思います。かつての小沢帝国岩手も結局削ることができませんでした。沖縄はまあ最初からどうしようもありませんでしたが。

ということで、細かいところはまだまだありますが、まあ大勝利なことは間違いありません。相撲に例えれば、東の正横綱が14連勝で幕内優勝を決めたが、千秋楽で気が抜けて1敗したというところでしょうか。

次は民主党。小選挙区で38議席、比例で35議席となり、前回に小選挙区で勝ち抜いた面子はほぼ小選挙区で勝ち残りました。比例の得票は970万票(18%)で解散時予測の15%よりは若干上がってますが、みんなの解党分などを少し入れるとまあ予測範囲でしょうか。鍵となっていた小選挙区では北海道、愛知でかつての王国の意地を見せたものの、そこで終了といったところです。北海道ではムネオ先生の大地と連携できなければ前回と同じことになっていたところですが、まあそこは何とか辛勝でしょうか。本来であれば全選挙区で自民対抗を出さないといけない立場ですが、野党共闘を通り越して、そもそも共産以外がいない選挙区を出すなど、そもそも選挙になっていませんでした。

民主党のここ1,2年の政党支持率からすれば比例で500万票を切ってもおかしくない勢いでしたので、今回の比例970万票という数字からすればまだ国民が完全に見捨てていないとも言えますが、さて再起はなるのでしょうか?前回と今回に小選挙区で勝ち抜いた民主議員は非常に固い党の基盤となるはずなのですが、何となく次の代表選次第ではすぐに労組重視系と維新連携系に簡単に割れそうな空気が漂っているのは何ともこの党の宿命なのかもしれません。

相撲に例えれば、怪我が多い大関が前回負け越しし、カド番で迎えた今場所での再度の負け越しで関脇陥落となり、次の場所で大関復帰を目指すという状況でしょうか。多くの大関はそこで引退するわけですが。

次は維新の党。獲得議席は小選挙区11、比例で30の合計41議席で、投票日の前日に橋下党首が敗北宣言めいたことを口走るなど敗北の空気が強く漂っております。実際、前回選挙では小選挙区14、比例で40だったわけでそれと比較すると敗北のように見えるわけですが、この時は石原慎太郎率いる太陽の党が合流したばかりでしたし、中田宏のような経験豊富な政治家や東国原英夫といったタレントもいたわけで、それらを差し引くと今回は非常に健闘したように思います。

小選挙区ではみんな系のおこぼれと地元大阪での5勝程度であり、前回の大阪での12勝からすると退潮のように見えるわけですが、前回は野党であった安倍自民が大阪では手心を加えていたわけで、今回のような巨大与党の自民との勝負で5勝というのは非常に意味のあることだと思っています。当初噂が出ていた橋下、松井出馬説が消えてこの結果であれば次に確実につながるでしょう。

また、比例については840万票 (15.7%)というのも非常に健闘したと思います。私自身は当初予測で700-800万票と見ており、それより落ちる可能性もあると思っていましたが、前回のように全国的な小選挙区での出馬がなく比例で数字を取れたのは立派として言いようがありません。橋下維新へは党首自身の発言からの逆風が幾度も襲ったわけであり、勢いが落ちているところへの準備不足の選挙ということにも関わらず今回の数字を取ったというのは、確実に政党としての基盤となる実績ができつつあると見て良いと思います。ただその基盤は橋下党首個人に頼るものというのがこの政党のネックですが。

えーっと、相撲に例えると、10勝5敗ペースで東関脇まで上り詰めた一つの型だけに秀でた力士が、場所前巡業で怪我をして今場所では何とか千秋楽の8勝で勝ち越しし、大関昇進の可能性は辛くも残したというところでしょうか。

次は公明。比例得票が前回の711万票から731万票に微妙に増えてますね。この理由は外の人には永遠の謎ですが、投票率が下がったのですから、まあ当選は増えますね。相撲に例えれば、永遠の幕内上位が今回は8勝ではなく9勝までいってしまったぐらいでしょうか。

次世代の党。選挙前の勢力は19人でしたが、今回の結果で最初からガチと見られていた平沼赳夫、園田博之の小選挙区二名だけになってしまいました。両名以外の議員はほぼ維新での比例選出だったわけで、今回も比例で頑張るしかなかったわけですが、全国で141万票(2.6%)の得票に留まり、どのブロックでも議席獲得はなりませんでした。石原氏の地元の東京ブロックでは4.4%の得票がありましたので、石原氏にかつての勢いがあればおそらく関東を中心に数人の当選者を出せたと思われますが、最初から選挙後に引退と決まっており、健康状態も考えると、今回の結果は致し方ないかと思われます。維新とは異なり、明確に取れるブロックがなかったことも響きました。保守本流を自認する平沼氏、政界寝業師の園田氏の両名も高齢となりましたので、最後の一花をどこで咲かすかを考える任期になるかもしれません。相撲に例えれば、そろそろちゃんこ屋開業を見据える時期かもしれません。

共産党。小選挙区で随分と久しぶりに一名の当選者を出し、比例でも20議席と躍進しました。沖縄一区は平時なら届きませんが、今は平時ではないのでおいとくとして、比例の倍増は見事でした。前回の370万票から600万票への増加ですので相当の大きな流れだったことは分かります。支援者が高齢化し、組織として取れる票はおそらく現在は300万票ほどになると思われますが、今回は選択に困った有権者の受け皿の一つとなったのでしょう。20議席を越えたので単独での法案提出が可能になりましたので、国会自体は活発になると思われます。相撲に例えると、幕内下位で長く幕内からの陥落と戦っていたベテラン力士が久々に10番勝ってしまって、次の場所では幕内上位になってしまうという状況でしょうか。

社民党。社民は政党要件確保が勝利ラインでしたが、小選挙区で1、比例で1の合計2議席を獲得し、今回もかろうじて政党要件を確保することができました。沖縄二区は取れると見られておりましたので比例での勝負になっていたわけですが、可能性が唯一あると見られていた九州ブロックで30万票(5.3%)を獲得し、少し余裕をもって1議席獲得となりました。ただ、今後何かを期待できるというものはないでしょう。相撲に例えれば、かつての幕内力士が幕下まで落ちても頑張ってます、というところでしょうか。

生活の党。当初から取れると見られていた沖縄三区の玉城デニー、岩手四区の小沢一郎の二議席を取ったのみで終了しました。比例での全国得票も100万票と社民以下となりました。社民党よりも下になる予測は当初からあり、私もそうなるという予測をしていたものの、実際にそうなってしまうと世の儚さを感じます。相撲には... 例えておかないでおきましょう。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー

読み込み中...