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日記

kazekiriの日記: 降り立ったことはないけど高崎について

日記 by kazekiri

私の実家は富山なわけですが、小さな頃は北陸民が東京方面に出ようとしますと、上越線か信越線経由のどちらかになりました。どちらも険しい山岳地帯であり、上越線であれば清水トンネル、信越線であれば碓氷峠という関東平野に抜けるためのシンボリックな関門が待ち構えています。そしてやっとのこさ関東平野へ抜け、最初に到着する大きな駅がどちらを経由の場合も高崎駅となります。

上越線も信越線も起点がそもそも高崎ですし、関東平野に抜けてもうトンネルがない平地だという解放感、あとは(北陸基準では)大都会の街並みということもありまして、高崎駅に到着しますともう東京まで着いたかのような感覚になり、非常にワクワクした気持ちになったものです。

で、つい先日、性懲りもなくまた越後湯沢に行ってきたのですが、その帰りの新幹線で高崎駅を通過する際、「高崎まで来ると下界に降りてきた感じがして残念な気分になる」といった話を嫁様にしました。考えると軽井沢方面から新幹線で高崎駅に着いた時も同じことを言っていた気がします。まあ碓氷峠を新幹線で一気に下る感覚は確かに下界にまっしぐらという感じではありますし、大清水、中山という長大トンネルを抜ける上越新幹線も別世界に出て行くようなものですが、最近では毎回高崎駅までくると残念な気分になります。

もう東京に住みついてからはそれなりに経ちますが、基本的に北信越方面へ出る場合は帰省かレジャーなわけでして非日常の世界であります。まあ、その非日常のフワフワした感覚が高崎駅で現実に引き戻されるので残念な気分になるのでしょう。高崎まで来ますともはや車窓から見える風景も東京とあまり変わりなくなりますし。

高崎のことは車内販売のだるま弁当と車窓から見える高崎観音ぐらいしか知りませんし、そもそも高崎の地へ降り立ったことすらありません。そんな私が、昔は到着するだけでワクワクした場所だったのに、今では残念になる場所と勝手なことを言い放っているのも高崎にとってはいい迷惑だろうなと思った次第です。高崎の人にはごめんなさいな話。

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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