kazuhixの日記: 失敗を恐れない人間
「パパ、人間はどうして生まれてくるの?」「それはね、コウノトリが…」
「それは知ってるわ…そうでなくてなにをするために生まれてくるのかってことよ。パパには難しすぎたわね…」
ってイギリス映画の短い1シーンにみたてた感じのオープニング。
さて、人間は自分の手に負えない難問だとわかっていても躊躇せず解答できる特殊能力があり、ある人はそれを好奇心と定義づけし、ヒトの進化に不可欠だったといった。
アフリカのヌーの大群大移動で川をどんどん渡る中でかなりの頭数が死んでしまう自然の摂理の厳しさに心打たれる人間たちなのだが、それとほぼ同じことがヒトの歴史の中で起こってきたのだよ。石橋を叩かずに渡ってきたヒトの子孫がわたしたちなのだ。たまたまラッキーだったヒトの子孫なのだ。
…ということをたった今、再確認できた。CNCミニフライス制御のためにパラレルポートを増設して、手動パルス発生器やスイッチ、LEDをてんこ盛りした手元制御盤を完成させたのだが、うまく動かない。
昨晩は脳が疲れたので「オレは絶対間違っていない!ソフトがおかしい!」とフテ寝したのだが、朝になってから、パラレルポートのI/Oのうち1番はO固定だという事実がふっと脳の記憶に沸きあがってきた。というのは1番に接続しているスイッチをパソコン側で認識していなかったからだ。これでスイッチでCNCを動かせるようになった。
次にロータリーエンコーダ出力がパソコンに届いているかをチェック。A・Bパルスのうち片方が出ていない。テスタで当たってみると普通にOK。で、よく見るとパラレルのD-sub25コネクタ基板からの出力のピンの割り当てをちゃんと確認してなかったことに気づいた。
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基板のパターンをよく見るとB出力を接続した□の部分はGndだった。Dsub25では26番ピンは余るので。基板間違って裏返しに使ったのは認識していたのにな。
オレはどうやら淘汰で生き残る側でないらしい…。
…………
テクノロジーの進歩は結構だが、ヒトが作りヒトが操作する限りこのような「注意深く段取りを積み上げていけば避けられる」単純ミスの危険性はなくならないのだよな。特に日本の教育は「難問を解く」ことで成績ヒエラルキーができているから、ミスすることに関して躊躇がない人間を大量生産しているようだ。確かにあやふやな選択(つまり途中の段取りをはしょるとか、素人の職人芸とかいうやつ)によってもたらされる思いがけない幸運とか、難しいミッションをあっさり達成したときの「オレってスゴイ」感はエンドルフィン分泌するわけだが、ちょっとまて。それは幸運だっただけじゃねえのか。誰が機密情報守るのかよ、誰が原発動かすのかよ、誰がレーザー兵器操作するんだよ、って問題がある。
ミッションクリティカルな領域で働く人材はエリートとは別の意味の英才教育、つまり意思決定をするに必要な事実が無い限り動かない、単純作業を飽きずにミス無く継続することができるような教育で育てないと日本沈没だと思う。恐ろしく幸運な星のもとに生まれてきた人を見つけ出して使うという手もあるが、そんな人は幸運なゆえにもっと楽しい仕事をすぐ見つけて離脱しちゃうに決まっている。
しかし、ヒトはこの特殊能力でもって何を地球上でするのが使命なんだろうな。確かに不思議だ。
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