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kazunosukeの日記: 「おもしろさ」を感じない不条理 4

日記 by kazunosuke

 消えてしまった日記を簡潔に。
金曜日は職場の勉強会(読書会)でした。
月一ぐらいのペースで輪講形式に題材を決めて教養を深めていこう(だったかな?たぶん)という
目的で始められたのですが、僕もちゃっかり参加しております。
そしてその日のお題はカミュの『異邦人』でした。

 高校以来に読み返しましたが。やっぱりわけわかんね。
読書量も質も半端でない方に「やっぱりワケがわかりませんでした」とカミングアウトをしたら、
「私もわかりませんよ。むしろわかる人のほうが胡散臭いですよね」と言われ安心。。

 内容はイワユル実存主義(作者は「違う」というかもしれないが)。
不条理の文学とも形容される場合が多いですね。
主人公のムルソーは必然性のないまま殺人を犯しそれを「太陽のせい」とします。
もう既に常人の域を超えてますが、彼の行動そのものに一貫性がありません。
一貫性がないものを捉えるのは非常に難しいです。何故我々が物事を記憶し思考できるのかといえば、
それは事象に順番をつけ自分の中で整理し、理由もしくは経験に関連付けるているからにほかなりません。

 「一貫性がない」ものを面白さとしてみるのは、また違った感性が必要になるでしょう。
円周率の数字の並びをひたすら眺めてもそれに面白さを感じる人は少ないと思います。
『異邦人』を読んでみるとわかりますがこれはつまらないです。
発表当時は激賞されたようですが、それは「今までにないもの」として多少の評価の上げ底はあったように感じますね。
たしかにこれは「凄い」ですが同時に「つまらない」です。
後にも先にも「一貫性がない小説」にも多少の面白さを感じることができる自分ですが、
これは難しいなあ。

#勉強会終了時に「どうしてこの小説が100刷もされているのかわかりません」
#と言ったらみなさんも「私もそう感じますよ」と笑って賛同してくれました。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • はじめまして。興味深いご意見ありがとうございました。
    といいますのも、私は面白いと思っていましたので。
    また、読み返してみようかなぁ。

    そういえば、梶井基次郎の「檸檬」はどうお感じになりますでしょうか。
    私は面白いと思いました。でも、こちらはしばらく読み返していないなぁ。

    とりとめもなく…。
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    --
    Regards, Regards  (Slashdot.jp 無粋部)
    •  はじめまして。
      小説をはじめ文芸書というのは評価がわかれるものだと思います。
      僕には合わなかったのか、と。僕にはそれを理解するだけの感性が欠けていたのかな、と(笑。
      ただ、むかし『異邦人』と並行するように観た、フランスヌーベルバーグの不条理的映画
      『気狂いピエロ』(コダール作品)は面白かったです。
      同じくビデオを借りた友人は「つまらない」と、にべもありませんでしたが。
      #本当にその作品を理解するには、やっぱりその国の言葉を
      #勉強する必要があるんじゃないかなと思いました。
      #僕はフラ語は全く判らないので
      #エトランジェ=不条理・・・ほんとかよ?みたいな(笑

       檸檬・・・好きですよ。
      「桜の木の下には」(でしたっけ?)大好きです。
      #勉強会の候補には基次郎も上がってました。
      親コメント
      • お返事ありがとうございます。
          小説をはじめ文芸書というのは評価がわかれるものだと思います。

        おっしゃる通りだと思います。
        読む側にも個性はあるのだから、誰もが読んで面白いって、ちょっと不自然。
        (と書くと言いすぎですね。すいません)。

        同じ文章でありながら、読む速度が違うだけで、面白かったり、そう
        でなかったり。そんな体験をしたこともありますし。
        年齢を重ねた後で読み返す。すると、その本への評価が変わる。
        このことは比較的多くの方が経験されているのではないでしょうか。

        私は不勉強で「気狂いピエロ」は観ていないです。
        友人に誘われたときに観にいけばよかったかな。
        今はゴダールを求めるような気分ではないのですが…。

        コメントアウトしてあるところに反応してすみませんが、

        #本当にその作品を理解するには、やっぱりその国の言葉を
        #勉強する必要があるんじゃないかなと思いました。

        私もそう思うことがあります。
        翻訳でも、いいものはいいのです。でも違うのだろうなぁって。
        原語のままで味わえたらなぁって、そう思うことがあるのです。
        例えば「星の王子様」。内藤濯先生の翻訳は美しく素敵です。
        でも、フランス語で読めたらなぁって。
        あるいは「グレイト・ギャツビィ」。野崎先生の翻訳は見事だと
        思います。読みやすいし、雰囲気が伝わってくる気がします。
        でも、米語で読んだら、また違うんだろうなぁって。
        # 私は英米語も仏独西伊語も韓中越語も、どれも駄目です。

        少し脱線してしまいました。
        話を「異邦人」に戻します。
        私の場合、実は「異邦人」より先に、この作品の双子ともいえるで
        あろう「シジフォスの神話」を読んでいました。(もちろん邦訳)。
        私がわりとすんなりと「異邦人」になじめたのは、そのことも理由
        にあげられるかもしれません。

        上手く書けないなぁ。
        それにしても、勉強会でカミュやら梶井基次郎やらを読む、なんて。
        なんて素敵な職場なんでしょう。そう思いました。
        博学の先輩もいらっしゃるそうで、正直にうらやましいです。
        # が、うらやましがっていてもしかたないので、私も勉強しまする。

        それでは、また!
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        Regards, Regards  (Slashdot.jp 無粋部)
        親コメント
        •  どうもです。
          『異邦人』は、また少し寝かせてから読みたいと思います。
          経験を積んだら、もしかして・・・。
          『星の王子様』良いですね。
          「大切なものは目に見えないんだよ・・・」
          本当は何と言っているのか知りたいです。
          フィッツジェラルドは村上春樹訳の作品しか読んだことがありません。
          #読んでみます。

           『シジフォスの神話』は『シーシュポスの神話』ですよね?
          発表された先生のレジュメには参考文献として書いてありましたよ。
          やっぱり、きちんと読んだ方が理解は深まるのでしょうね。

           博学の先輩方が多すぎて僕の無学がバレバレです。
          良い刺激を受けて、より精進していくつもりです。
          #ビバ生涯学習!!!
          親コメント
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