kazunosukeの日記: 『ドッペルゲンガー』
『ドッペルゲンガー』を観に行ってきました。
当初は全く期待していなくて、単なる暇つぶしだったのですが、予想以上に良い出来でびっくり。
気乗りしないお見合いに行ったら、相手の女性がかわいかった…そんな感じです(違。
ストーリーは簡単で、ある医療器械メーカーの開発者の役所広司がスランプに陥り、
それをきっかけに彼自身の正反対の性格を持ったドッペルゲンガー(二重身)が現れ…
という話。
#役所広司は千代田区役所に勤めていたから、今の芸名になったんですって(2へぇ)。。
ドッペルゲンガーといえば芥川龍之介が有名ですが、彼自身、とある講演で
「ドッペルゲンゲルに会ったことがある」と言っていたそうで、事実、その後、
彼が自殺をしたことからも、直接的に「ドッペルゲンガー=死に結びついたもの」と
考えるのが自然です。
#たしか河合隼雄の『コンプレックス』の中にも似たような記述があったような気が。。
この映画の序盤「死の予感」から、または監督が黒沢清ということから、
「ホラーっぽい作品なのかな」と騙されてはいけません。
実際はまったく違いますね。。
中盤以降の壊れっぷりをみると、やっぱり監督は一筋縄ではいかない人だな
ということがわかります。
この壊れ方はある種、爽快ですよね。
(作品の違いはあれど)『ソナチネ』には及ばないにしても『鮫肌男と桃尻娘』に近いかな。。
コダールの『気狂いピエロ』しかり、途中で一本ねじが飛んでしまう、
いわゆる「壊れ映画」は個人的に大好きなのです。
シリアスな作品テーマの中に含まれる、あまりにも場違いな壊れ方、
ほんとうに、それは役者の演技からしても、笑ってしまう要素であるのですが、
本当はその壊れる中にも、風刺であったり、比喩、社会批判など監督の主張があると思うのです。
バカっぽさの中にもね。
充分過ぎるほど楽しめる作品です。お勧めですよ。
#あと…永作博美って30過ぎているんですよね。
#それにも驚きです。いや、何でもない話です、えぇ。
採点・☆☆☆★
(☆20点、★10点、100点満点)
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