kazunosukeの日記: 0414『殺人の追憶』
"80年代の終わりから90年代の初めにかけて、韓国で実際に起こった未解決連続婦女暴行殺人事件を
題材にしたミステリー"というあらすじを最初に聞いていて「未解決なら最初からネタバレじゃん?」
と思って観たんですが・・・。
ミステリー映画はあんまり好きではないんです。
だけどこの映画は好きです。よく撮れています。犯人が雨の中、息を殺して待ち伏せをしている場面とか、
田んぼの中から飛び出してくる場面は下手なホラーよりも恐ろしいです。
俳優の演技も素晴らしい。特にソン・ガンホ。この人の顔を見ているだけで緩んだ雰囲気と
緊張感が漂ってきます。それと外せないのは映画のオープニングとラストのカットです。
あんまり書くとネタバレになってしまうのですが、少年がバッタを捕まえるシーンと
ラストのソン・ガンホのアップ、このコントラストが本作の全てかな?
この映画を観て、どうしても考えてしまうのは日本映画の情けないところ。
近年の韓国映画が素晴らしいことは今更言うまでもないですが、もし日本でこのような題材で
撮ったとするならば、何故かお涙頂戴もので終わる気がします。刑事が泣き叫ぶとか、組織と現場の対立とか、
犯人や刑事の生い立ちとか、もちろん凄惨を極める取調べなんていうのも撮れないだろうし
(日本の取調べも程度がわかりませんけど)。
そういうのは火サスの2時間枠で充分なんですよ。僕がミステリー映画に求めるのはそういう
安直な感動ではなくて、もっと焦燥感や絶望感なんかをドロドロに醸し出したものが
観たいのです(悪趣味?)。
未解決事件の時点で爽やかに終わるエンディングなんて観れるわけない。
日本だったらこの企画が上がった瞬間にボツになるんじゃないかな・・・なんて。
話が横に逸れてしまいましたが、後味の悪さを求める人にお勧めの映画です。
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採点・☆☆☆★
(☆20点、★10点、100点満点)
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