kazunosukeの日記: 砂漠化の理由
kahoさんの日記を読んで、たまにはそれっぽいことを書こうかなと思いました。
気候的な砂漠化の原因には主に4つの理由が考えられます。
1.高圧帯の影響
2.隔海度が大きい(内陸)
3.山地山脈の風下
4.寒流の影響
まずは1から。地球の表面は大気の層で覆われていて、それぞれ厚い・薄い部分に分かれています。地球を覆っている大気の層は厚いと薄いが交互になっていて(自転その他の影響から)赤道は低圧帯となっています。赤道低圧帯の隣には亜熱帯高圧帯(20~30度NS)形成されています。風は高圧部から低圧部へ(ちょうど高いところから低いところへ水が流れるように)吹き込むので、亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯へは常に風が吹き降りている状態になります。下方気流は雲を発生させません(夏に夕立が降るのは湿った空気が太陽で温められ蒸発し、上昇気流を発生させ積乱雲を作るからです)。ですから例外的なものを除けば中緯度高圧帯に支配されている箇所は、常に下方気流が発生し降水を伴う雲を発生させません。中緯度高圧帯の場所と南北の回帰線はほぼイコールなので、南北23.5度付近の回帰線上に世界の殆どの大型砂漠が集中しているのはこのためです。オーストラリアも南回帰線が直撃しています。
次は2の理由。大量の陸水や海水が近くにあると空気が湿潤します。上昇気流を発生させるにはよっぽどの陸水でも限界があるので、海水の近く(隔海度が低い場所)の方が断然上昇気流は発生しやすくなります。日本でも内陸部より沿岸部のほうが降水量が多めなのはこのためです。ユーラシア大陸、北米大陸、オーストラリア大陸の中央部では空気が乾燥し、定期的な降雨は望めません。
次は3の理由。地球表面の風は季節によって吹く方向が違う風(季節風・モンスーン)と季節に関係なく一定方向へ吹く風(常風・偏西風・貿易風など)に大別されます。その2つで言えることですが、風は前方に障害物があればそれを避けて水平方向へ逃げるか垂直方向へ逃げます。ヒマラヤのような標高8000m級の山脈は例外ですけれど、山脈はその殆どが何十何百kmもの長さをもっているので風は水平方向へ逃げることはできず、垂直方向へ吹き上がり、そして最頂点を越えると今度は山脈の向こう側へ吹き降ろします。このとき風が山脈に沿って吹き上がると、風が斜面に当たり、また吹き上がるときに重くなる余計な水分を殆ど落としてしまいます。ですから山地山脈の風下傾斜では乾燥した風が吹き降りてきます。日本の冬の日本海側が常に雪や雨で、関東地方が乾燥する理由というのがこれです(関西の六甲颪なども同様)。
最後は4の理由。水や空気は温度が高い部分が上の方に集まり、逆に温度が低い部分が下の方に溜まりやすい傾向があります(お風呂・クーラーを思い出してください)。ですから海水温が低い状態だと地表付近の空気が冷やされてしまって空気の対流が安定し上昇気流が発生しません(これをブロッキング現象と言います)。寒流が流れている地域では上昇気流の発生率が極端に低下します。アフリカ南部のナミブ砂漠や南米のアタカマ砂漠はそれぞれ隔海度の低い海岸線近くに形成されていますが、海水温度はベンゲラ海流・ペルー(フンボルト)海流の両寒流の影響から低温のままです。これでブロッキング現象が発生し降水をもたらす上昇気流は望めません。
以上の4つが砂漠化の原因として考えられる気候的な要素です。オーストラリアの場合は1,2の要因が強く考えられます。これら以外にも人間がもたらす砂漠化の要因は森林伐採(焼畑)・生態系の変化などたくさんあります。しかし、数万年前のオーストラリアの森林伐採がどの程度の規模であったのかはわかりませんが、もし赤道直下の地域で伐採が行われていたとしても(当時の人口から想像するに)地力の回復力が上回り、人為的な砂漠化は起き得ません。砂漠化は前述した1~4の要素が複合的に重なって、あるいはそれに人間の手が加わって発生するものだと考えられます(緯度的に中緯度高圧帯に支配されるモヘンジョダロで、乾しレンガではなく焼きレンガ建築のあおりを受け森林伐採が進み、植林されることなく、洪水の発生・砂漠化が進行したように)。
#リンク先の英語のサイトの意味を理解することは(僕の語学力では)できないので、非常に残念ですが・。
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