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kazunosukeの日記: 仕事道 5

日記 by kazunosuke

Q「何もしたいことがないんです。自分が将来何になりたいとか夢もないです。でも何もやらないわけにもいかないし、仕事を決めないと…。どうしたらいいんでしょう?」

A1「あ、それフツー」

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 大抵の先生はそう言ってくる高校3年生を「そんなの自分で考えろ」と蹴散らしていますが、僕はそうは思えないのでね。しょうもない話をひとつふたつしています。B高校はそれほど進学実績がいい学校でもないので、学年の半数ほどが大学に入り、後の半分が専門学校に行くか働くかフリーターになるか旅人になるかニートになります。最初の質問をしてくる生徒はその殆どが後者です。

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 いい本にめぐりあいました。
『14歳からの仕事道』玄田 有史著 理論社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4652078064/

 タイトルが例の「ハローワーク本」を髣髴させて「ありゃ」な感じですが、なかなかどうして歯ごたえのある本です。今日買って今日だけで読み終わってしまいました。仕事帰りに買って帰ったのは冒頭の質問と、アホな説教をしてしまった自分のアドバイスの下手さ加減にウンザリしたからです。14歳の…と銘打ってますが(ルビもふってあるので読みやすいです)実際の中身は相当難しい内容のことが、かなり丁寧なわかりやすい言葉で書かれています。本当はこれは大人向けや大学生向けの本なんですね(そうじゃないとこの本の言いたいことは14歳では到底理解できない)。あと、非常に恐縮ですが自分が普段言っていることをこの作者さんが言ってくれているのでかなり嬉しいです。明日さっそくこの話をしてみよう。。

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A2「そんなの当たり前じゃん。だいいちまだ君らは働いてないんだもん。それに“○○になりたい”なんて言っても○○の職業はきっと華やかな職業なりを漠然と描いているんでしょう。“トラックの運転手”“コンビニの店長”なんていきなり答えるわけもない。音楽業界とかジャーナリストとかクリエーターとか…。でもそういう華やかな人たちは才能もあるしそれを伸ばすための努力もしている。君らは何か努力をしているかい? 目標がなかったら何でもいいんだよ。ひたすらがむしゃらに。何もやってないで“やりたいことが見つからない”なんて当然だよ。あるいは努力をしていない自分を本当はどこかでわかっていて“何もなれないんじゃないか”と思う気持ちのガス抜きをするために“何かにはなろうとしている”と悩んでいるポーズをキメているのかもしれない。自分で気付かないうちに。俺も半年間なんにもせずにダラダラしていたときがあった。もちろん目標はあったけど、それでも本当に狂いそうだったから君らの気持ちはわからないでもない。自分ひとりじゃ生きてない、今までは親に生かされてきたんだ…ってもうわかっているんだよね。そのつらさを認識して理解できるなら“やりたくない仕事”なんて思わずになんでもやるべきだよ。最初から“やりたい仕事”なんて道端に落ちているわけでもない。何でもいいからがむしゃらにひたすらにやるべきだ。そうして働いていく過程で、何かやりたいことを逃避ではないかたちで見つけられるかもしれない。最初はいやいやかもしれないけど黙々と働いている中で、その仕事を生きがいと感じられるときがくるかもしれない。もしかすると自分がやりたい仕事に気付くのは時間が経ってからかもしれない。だけど遅すぎることなんてない。遅いと感じるのは諦めた自分への言い訳なんだよ。だから大丈夫だ。いつだってやり直せる。いつかは自分の好きな仕事ができるようになるよ。俺にはわかる。なぜなら俺はエスパーだからだ。マジで。わははは」

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 しょぼい奴にはしょぼい奴のアドバイスが効くのかもしれないな。それに正規雇用者じゃない人間の職業に対するアドバイスは実感が込められていると思うよ。説教されるべき人間が説教している摩訶不思議(それがそもそもおかしいんだけど)。でも、なんか生徒は騙されて聞きながら泣いてた…って、そんなに辛いんかい! あ、僕も辛いときはあるわ。おかしいおかしい、もっと人生経験豊富なベテランの人がアドバイスをしてあげるべきでしょう。ボロが出そうで出そうで、僕は喋りながらも極限まで緊張していたのはここだけの話だ。それに僕は自分に向かって喋っていたんだよ。これを読んでくれた人はわかってくれると思うけど。

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  • by hix (3507) on 2005年11月29日 0時08分 (#839262) 日記
    成績がどうだ、学業への影響がどうだとか色々な理由で阻害していますが、中学の段階でバイトを推奨すべきです。

    人の役に立つ人間になる。人に必要とされる人間になる。
    そういう意識の形成は、正社員になってからより、バイトという中途半端なポジションでのほうが得やすいと思います。
    技量の問題が無ければ、手が不足しているところで色んな雑用をさせられるのがバイトです。自ずと人に必要とされます。
    態度が成っていないと怒られることもありますが、大人が子どもを怒るのは普通です。
    賃金が安くても、どうせ小遣い稼ぎです。生きるために働かなきゃならないなんて切迫した理由も無いので、人の役に立つという意識の形成は、純粋で、むしろやりやすいと思います。

    さあ!世の学徒達よ!働け!働け!

    いやマジで、今じゃどっぷりと『コの業界』の人となってしまいましたが、社会に生きる上で最も必要な「人の役に立つ」とか「人に必要とされる」という意識は、『コの業界』とは無関係なスーパーやゲーセンのバイトで身に付けた物ですから。
    •  しかしほとんどの学校がバイト禁止ですよね。なんでだろう。
      バイトをすると勉強できなくなるから? そんな奴はたとえバイトをしなくても勉強はしません。
      部活もやってない、勉強もしたくない、バイトはできないじゃあ、暇こいて部屋で腐っていくだけですね。
      自分が少しでも働くと親のありがたみがわかるというものです。
      頭ではわかっているつもりだけど本当は違うんですよね。

       取り上げた本の中に書かれている、僕が「素晴らしい!」と思った一文を挙げておきます。
      hixさんや働いているみなさんは必ず共感できると思いますよ。

      「働くことは自分の弱さを知ることだといっても、「自分の弱さなんて働かなくても十分にわかっている」という人もいるでしょう。でも、そんなことはないんです。あなたがまだ自覚していない、あなたのダメな部分はまだまだある。そして、同時に、あなたがまだ自覚していないあなたの才能も、そこにはあるんです。働くことの意味なんて、たったそれだけ、弱さの自覚ということだけです」
      親コメント
      • 本当にそうですね。良い文です。

        仕事で弱さを自覚すると
        私の場合「あー、社会ってぇのは有り難い仕組みだなぁ。」と
        思いましたね。
        だから人間は社会を作ったんだな、と。
        社会の恩恵を受けるからには
        私も自分の範囲で貢献せにゃならん仕組みだな、と。
        いまいち上手く説明できません。すみません。

        弱さを自覚すると
        途端に社会全体がよく見渡せる気がします。
        つまらん自意識から抜け出して
        地に足の着いた気構えが持てる。

        あとですね、
        ホントに仕事はいろいろあります。
        私自身にしたって、「で、びあんこさんって何者なの?」って
        クライアントに言われますもん。
        でも、ニーズがあって今の仕事に至るわけで。

        ぐいぐい社会に入っていけば
        必要とされる場所はいくらでもありそうに思うんですけどね。
        乱暴かな。
        親コメント
        •  びあんこさんこんばんは。

           ふむふむ。僕が「社会って有り難いな」…そう思い始めたのは本当につい最近です。そしてよくそのことを忘れます。「こんなに俺は頑張ってんのに!!」なんて、恥ずかしくもムカついたりしています。。。反省反省ですよ(ヨヨヨ。

           学生時代は一方的な社会の愛情に慣れすぎてしまいますね。「自分がしてもらうということよりも自分が何をなすか、だ」とJFKは言っていましたがまさにそうです。それに何かやって見返りを期待するのも初心の純粋な気持ちからは掛け離れています。ああ、そんな大事なことを思い出させてくれて、社会というもの(人と人とのつながり)は有り難いです。びあんこさんありがとうございます。

           世界には60億人以上いて、自分がまだまだ貢献できることってウンザリするぐらいあります。自分を求めてくれる人だって仕事だってたくさんありますよね。必要とされる場所はいくらでもある…うんうん、そうですよ。
          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2005年12月01日 22時42分 (#841019)
    「マッド」のつくサイエンチストかエンジニアになりたいんですが、どうすればいいですかー?
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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