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keitaの日記: 地球に乾杯

日記 by keita
今日の"地球に乾杯"はミャオ族?だかの龍船競争のドキュメント
でしたが、うーんなかなかいい内容です。
下手な民族誌を読むより絶対質がいいし分かり易い。
映像でああやって祭と生産活動をうまく理解させるのって
意外に難しいと思うんだけどもの凄く素直に映してたなぁ。

龍船というのは龍の頭のついた船で、
川に沿った村々でその船を漕いで競争する。
ちなみに龍がその川の象徴と物語で村々との連帯と競争心を
成立させているのだけれど、まぁそんなことはさておき
とにかく船のレースで勝つのは大変な名誉なわけ。

でも文化大革命でそのレースが禁止されちゃって、
ある村ではもう30年近く船漕ぎしてない。
で、最近は資本がモノを言う時代だから村人が都会に出ちゃって
村おこしとして龍船競争に再度参加しよう、という話なんです。
だから祭で儀式なんだけど、きっかけが本当に資本と結びついてる。

結局その祭では追っかけてた村の船はいい所までいったんだけど
優勝できなくて、「ああ悔しい来年こそは!」みたいな顔で
楽しそうに隣り村のおっさんと口喧嘩しつつ酒を飲むという
ベタな祭の原風景を映してました。
どこからどう見ても田舎の祭り。

んでもじゃあ来年勝つにはどうすんの? ということで
再度資本との関係に戻る。
勝つには村人の生活を安定させることが重要だから。
祭をやるにはやはり余暇が必要なわけだけど、
単純に時間の問題ではなく村人が村に残ることであり
村人の連帯をつくることであり村の生活つくることなんだよね。
そこの村の若い村長さんは梨を育てて、これが成功したら
村人みんなにも梨つくりを勧めると申しておりました。
梨で生活を潤せれば、その時こそ龍船で勝てるから、と。
(ちなみに梨って育てるのにわりと手間かかんないらしいゾ)

番組では自給自足の経済が崩れたことが村の衰退と共に語られてたけど
実際はそうでもないだろうと思う。
純粋な自給自足ってなかなか成立しなくて、
普通大抵市場でモノをやりとりするものでしょう。
それは今も昔も同じことで、ここ数百年はそんなもんだと思う。
すると自給自足の不成立が問題じゃないんだよね。

龍船の競争を通じて見える村と人の連帯、また地域の連帯は
なかなかうらやましい。
北海道のように祭を失なったところに住んでいると
ああいった祭らしい祭を改めて創出することの難しさに愕然とする。
金と結びつきつつ金はあくまで慎しく隠れあるような祭りか、
ホント難しいよね。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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