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日記

ken_non_sumの日記: Credo quia pessimum est.

日記 by ken_non_sum

おもての記事: 嘘ニュースを真に受ける人続出、批難される虚構新聞について。

ここ /. でも、あの武雄市長の一件が話題になった直後だから、「ひょっとして……」なんて思いをいだいた人が居ないわけではないかも知れない。もし「Twitter を」ではなく「Facebook を」だったらもっと「被害」は拡大したのではないか。

今回の件で騙される人がより多く、その反響もより大きかったのは、まずはやはり、橋下徹を嫌う人たちが、敵失を心のどこかで望んでいて、識らずその切り口を探そうとしていた、というのがあるのだろう。
飛びついた情報が虚報となると、それだけなら騙された被害者であるが、得意になって喧伝して回ったあとには、一転加害者扱いされかねないわけで、こと橋下徹のように、敵視する人間も支持者もそれなりに多いとなれば、このようなことはかえって支持派にとっての敵失として、反橋下派であること自体が不当であるかのような主張に利用されかねない。
しかも大元が「当方はジョークサイトなり」と白を切り通す以上、反橋下派が、彼に不利な虚報を流布したことと実質的になんの差異もないわけだ。

おもての記事だと、ちょうどこのツリーがそんな話をしている。
「反橋下派なんてこの程度」のように見られる、あるいはそうでなくとも、無党派的な立ち位置で居たかったのに、橋下嫌いとみなされる、そういったことへの懸念が、くだんのサイトへの大きな批難を呼んでいるのだと思う。

;; 「小中学生を Twitter に取り組ませるなんて素晴らしい」という主張の存在は前提にしていません。
;; かような、ネットへの参画を強いる主張をする人間、たとえば T 市市長とか、の存在について肯定的議論に値しないことはここ /.j では自明のこととして理解されているでしょうから。

あるいはこんな意見とか。

V林田 @vhysd

人間、自分の好きな(人、団体等)に都合のいい話と自分の嫌いな(人、団体等)がやらかしたという話にはリテラシーがきかない、というあれじゃないでしょうか
1:14pm 火曜 5月 15 webから

例えば「表現規制派がまたこんなひどいことを」みたいな話だと「これはさすがに事実誤認じゃね」って内容でもバシバシRTされてた的な……
6:45pm 火曜 5月 15 webから

ただ、ボクが個人的に実感した限りでは、別に嫌っていなくても、防衛的な反応としてのペシミズムを喚起する情報というのは信じ込まされやすい、ということだ。

去年、『星架か』のロケ地に遊びにいったら、旅館の従業員に難色を示された、なんて話があって、そのときボクは「まぁ原作はエロゲだし気をつけないとな」くらいの気持ちで、その話を事実であるつもりで受け止めたし、紹介もした
;; BD/DVD の発売延期もあって、一層憶測を呼んだ。
ところが、どうにも、真実は、エロゲかアニメかどころではなく、単にその注意を受けた人の行儀がはなはだしく「なってない」だけだったようで、それでやはりこの話の主や、それを紹介した大手ニュースサイトあたりが大きく非難された。
;; ボクのところへは穏当な指摘をいただいただけであったが。

大手ニュースサイトは、あるいは「エロゲヲタざまぁ」くらいの意図で取り上げたかも知れないが、もっと無名で先鋭的な、まぁとにかくエロゲーマーのサイトや、あるいはボクあたりは、当然、この趣味を、今後も可能な限り多くの機会に、多くの形で楽しむことを望む上で留意に値するだろうと思ったから、この一件を紹介したのである。

結果として、真実ではなかったようなので、ボクとしては少しく苦い記憶ではあるのだが、話題が話題だけに、どうしても、自分たちの正当性を承認させることよりも、最小の譲歩に落ち着かせようということを、まず考えてしまう卑屈さがあったことを理解して欲しいところだ。
つまりこの場合、客の客としての振る舞いにほんらい口出しは無用だ、という主張(言葉の上ではもちろんもっと下手に、だが)から始まって、旅館に問い合わせて、そんな事実はない、という確認が取れる、というのが想定されるみち筋だと思うし、実際そうだったのだが、それで薮蛇になったときに、それでも相手の縄張りで我を通すことをして気分がいいだろうか、などと考えてしまうのだ。
ただ、逆にいえば、これはボクがある種の差別を肯定している、ということなのかも知れない。
このあたりの、消費者レヴェルでの自主規制が過剰になると、「女性向け」にありがちな、窮屈きわまるマナーがコミュニティにはびこることになりかねないので、さじかげんが難しい。

話が逸れかかってしまったようだが、つまり、別に誰かの足を引っ張りたくて、というのでなくとも、自分自身の立場や安全といったものを守りたいというときに、迂遠な対策を取るきっかけとなる情報が持てはやされることはありうる、ということだ。
中には「被災地で外国人が暴徒化している」とか「公式発表より高い放射線量を検出した」とかのように、識らず敵として予断をいだいているものを標的にする形のものもあるだろうが、そうでなくて、自分自身にとって不利な情報であったとしても、それに振り回される可能性がある。

情報源を自ら確認することのほかには、もたらされた情報について、単純なフレームワークでは真偽を判断できないことに気をつけなければならない。

;; この間の化学物質恐怖症にも通じる問題かもしれない。

700 JST 追記

その他、気に留まったコメントの抜萃。

Re:民明書房刊 より:

騙されることは悪いことなんかじゃない

これで怒る人は騙されて拡散した自分が許せないんだろう
なんでもかんでも拡散するという行動を見直すいい機会なのにな

Re:恥ずかしい、という気持ちはよく分かるけれども より:

いま針のむしろに座ってるのは、これ幸いと「やっぱりバカだった」「ろくな奴じゃねえ」みたいな罵詈雑言で橋下を罵った連中だけなんじゃないかな。

つぎのものは、批判的であるとはいえ、インターネット利用者のリテラシーに対する悲観に発していると思われるもの。

Re:嘘を嘘として楽しむ より:

そもそも虚構新聞が虚構であること自体がマイルールでしかなく、定期的に話題になるウェブ文献の転載禁止マイルールと同じなわけですよ。そっちはいつもナンセンスの一言でかたづけてるやろ。所詮はローカルルールでしかないのよ。

嘘を嘘と見抜けなくても困らないような情報ばかりの時代は終わり、このひどいインターネッツは名実ともに社会インフラになっちまったわけでさ。
リアルがギスギスしていくように、嘘を嘘と笑う余裕のない時代になっちまっただけのことさね。

インターネットはハッカーのものであり、その他の者は客分という扱いに甘んじなければならない、という意識がいまも、たとえばここあたりには残っていて、そう思っていない人々との鬩ぎ合いがこの現状なのかも知れない。

自由は与えられる物ではない。

どっぷり浸かっていて忘れている人も(ここにも)多いと思うが
自由は勝ち取るものです。少なくとも他人の「自由」と衝突する部分においては主張し続けていかねばいけない。

虚構新聞の自由を維持するために私たちができることはなんでしょうかね?

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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