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khiranoの日記: シ~~~~タ~~~~~

日記 by khirano
宮崎駿はすごい。「魔女の宅急便」「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」などなど、どれもいいが、やっぱり「天空の城ラピュタ」がすごい。私の先生である。何回見たことだろう。ほぼ台詞を暗記してしまった。 「今は、ラピュタがなぜ滅びたのか、あたし良くわかる。ゴンドワの谷の歌にあるの。『土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬を越え、鳥とともに春を謳おう』。どんなに恐ろしい武器をもっても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ!」リュ・シータ・トゥエル・ウル・ラピュタ。一方、次のように考える人もいるだろう。 「ラピュタは滅びぬ。何度でも蘇るさ。ラピュタの力こそ人類の夢だからだ!」ロ・ムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。さて、最後に笑うのはどちらだろうか。ベトナムの首都ハノイを一歩郊外にでる。そこには土とともに暮らす人がいる。5時間ほど車を走らせ中越国境付近の山岳地帯にいく。山はふもとからてっぺんまで細かな皺に刻まれている。棚田だ。その急斜面で、藍染めの服に身をかため、水牛とともに働いている人々は、50年前、否、100年前と変わらぬ生活を送っている。ホーチミンからメコンデルタに車を走らせる。そこには水とともに暮らす人がいる。中部高原地帯、中南部海岸。いずれの場所でも、さまざまな民族が生き生きと暮らしている。貧しい。確かに何もない。が、豊かだ。豊かさに対する価値観が逆転する。ハノイ、ホーチミンに戻ると正反対の豊かさが展開している。日本人が慣れ親しむ豊かさである。ベトナムの経済成長率は驚異的だ。日本の高度成長をはるかに凌ぐ。都市部のインフラ整備、生活水準もすぐ日本に追いつくはずだ。ベトナムが国の実質的経済力で日本を追い抜くのも、そう遠いことではない。ITも同じだ。すでにあるものをもってくるだけでいいのだ。日本もそれをやってきた。が、ベトナム人のカスタマイズ能力は、日本人の比ではない。ベトナム戦争後アメリカに亡命し、シリコンバレーで仕事をしていたベトナム人が次々と帰国している。ベトナムは今後ITでも傑出した存在になるにちがいない。ベトナム人は強い。もともと強い人たちだ。数々の大国に徹底的に叩かれ、引きちぎられ、かきまわされてきた。さらに強くなった。そして大陸の人である。中国の怖さを知っている。複雑な国際政治を生き抜くすべを知っている。ベトナムは経済的にも政治的にも成功する。間違いない。そして問題に直面する。あまりにも速い成長による、あまりにも大きな都市と地方の格差だ。ベトナムではこれが民族問題になる。私がここでベトナム人といっているのは、実は人口の90%以上を占めるキン族のことだ。都市に暮らすのはキン族である。経済と政治を握るのはキン族である。特に経済は華僑系が支配する。地方には50余の少数民族が暮らす。ベトナムはこの問題を解決できるだろうか。経済発展の夢にうかれてれいるベトナム人は多い。今はこちらの方が大勢だ。一方ちゃんと考えている人がいることも確かだ。「土に根ざす」人々とコラボレーションする道を見出すのか、少数民族や農民を切り捨て「人類の夢」にしがみつくのか。ベトナムからは目が離せない。
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