パスワードを忘れた? アカウント作成
13975242 journal
日記

kmc55の日記: 表現の自由について議論すると荒れに荒れる。 16

日記 by kmc55

大変に複雑なテーマ。
いろんな立場、思いの人が、それほど人の数だけおり、
そこに、政治やヘイト、文化、歴史など多様に混ざり合うので、
更に混迷を極める。

----
さて、今回彼が何を違えたかについての私見から。

一つには政治的な思惑に強く影響を受けすぎていたことだと思う。
「左派よりの主張が弾圧されている」という意味合いの作品に傾倒していたために、広く「表現の(不)自由に問題を投げかける」という体裁をとったところで「自分のいいと思うもの(だけ)が弾圧を受けている」と主張しているように、少なくとも周りからは見えてしまった。(本当にそう思っていたのかもしれないが)

結局、彼が為したことは「これは俺がいいと考える表現」というものを集めたらこうなりました、というだけに思える。
----

表現の自由とヘイトスピーチの問題は表裏一体でいつも付きまとう。
表現に対する「批判」ではなく、表現の自由の自由たる範囲に制約をもたせるべきかどうか。

個人が思想するのは自由である。
これを、例えば強大な権力を持って、思想を変えるよう強制(矯正)することには抵抗がある。
たとえそれが、実際の行動に移せば犯罪に問われるものであっても、考えることは自由であろう。

この延長に、表現の自由があると考える場合、基本的に表現する(発言する・行動する・作品作りをする)ことまで上記が拡張される。
ここで出てくるのが所謂「ヘイトスピーチの是非」である。

私の考えでは、ここで2つの考え方が生まれる:
(1)ヘイトスピーチは行われるべきではなく、自由よりも優先されるべき制約である(自由とは制約があるものである)
(2)ヘイトスピーチは行われるべきではないが、自由を制限するのではなく、行われたものに対する批判で対処すべきである(自由には制約をかけることはできないので、制裁をもって対処するべきである)

自分の考え方は(2)に近い物ではあるが、ヘイトスピーチは、発言された時点で目的が達成されてしまっている側面があるため、事前に防ぐ(禁止する)べきという考えから、(1)があるのだろう、と思う。

ただ、(1)を進めようにも、肝心の「なにがヘイトスピーチであるか」が曖昧で、人により解釈が異なり、時代により変化するものでもあるため、事態をややこしくしている。
弱すぎれば差別が蔓延し、強すぎれば言論統制に近くなる。

「公共の福祉に反しない限り」とはの定義が曖昧なことも同様に感じる。
公共の福祉とは、時代によって変わるものであるから。

この問題に関しては、まだ自分なりに結論らしきものを出せずにいる。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • エリザベス女王やホメイニ師やシュウキンペイやローマ法皇の写真を現地で焼けるだろうか?

    彼は愛知県で昭和天皇の写真を焼く展示しましたし、同様の展示を各国でやれるんじゃないかな。
    できないなら、日本に対してなら何やっても許される、って甘えがあるのかも。

    // シュウキンペイの写真に墨をかけた女子高生はどうなったっけか。

    • 無意識だったら,まだ「表現の自由」で済んだかもしれない。
      が,多分に政治的イシューであることを発言してたし,
      反論については防弾チョッキを用意する必要性すら発言してたわけで。

      まあ,それが単なるポーズだったところが最高にカッコ悪かったわけですが。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      エリザベス女王とローマ法王ならできるんじゃない?
      現地で反発はあるかもしれないけどね。

  • by kmc55 (39216) on 2019年08月07日 0時33分 (#3665246) 日記

    広島の拡声器を使ったデモ(的行為)は容認されるべきか、規制されるべきか。

    個人的には俄然規制派だけども。
    でも、個人的に優先されて欲しい事象を選んでいるだけのようにも思える。

    • by ma_kon2 (9679) on 2019年08月07日 8時48分 (#3665381) 日記
      どちらかというと抹殺派ですねえ。37564。
      人間として超えちゃいけない一線越えてると思うので,
      人間扱いする必要もないというか。(超過激)
      この表現の不自由展の方が遙かにマシ。
      それでも。表現の自由は守られるべきものなので,事前規制は駄目かなあ。
      雉も鳴かずば撃たれまい。事後のあれこれは自己責任で。
      でも,しょっ引かれると不法逮捕とか騒ぐんだよなあ,あいつら。
      親コメント
  • by nemui4 (20313) on 2019年08月06日 6時46分 (#3664530) 日記

    Freedom か Liberty か。
    わがまま放題なんでもありにすると、それは世間には受け入れられないのはわかりそう。
    自由とは自らを由とする、ってなんかの映画で聞いたセリフ。

    • by kmc55 (39216) on 2019年08月06日 8時14分 (#3664561) 日記

      「俺の考える自由の範囲はこれだ-!」
      「これは良い自由!」
      「これは悪い自由!」
      みたいなのが横行してる気がするんですね。

      かと言って「じゃあ保証する表現の自由の範囲を決めます!」と自治体(政府)が言ったら、それこそ不自由になるという・・・。

      言論統制やら、表現したことにより弾圧やら受けた人からすると、あらゆる制約や規制が統制の第一歩に見えるのかな・・・。

      Liberty ネイティブ(造語)な世代からすると、無制限の自由なわけ無いやろ、って気がするのですけどね。
      自由を勝ち取った側ではなく恩恵だけもらった世代だからそんなふうに思うのだろうか。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2019年08月06日 4時35分 (#3664514)

    その表現は空に染み込んで無になるならみんな自由に表現できるだろうけど、実際はリアクションというか結果を伴う。それが意図したものかに限らない。
    そのリアクションが暴力とか認められざるものならあってはならないけど、そうでなければ、それも認められなければ公平とは言えない。

    うまく言えないけど、相手を変えようとするものほど何のリアクションもなく好き勝手には表現できないし、それを表現の自由と呼ぶのなら定義が狭すぎると感じます。

  • by Anonymous Coward on 2019年08月06日 6時36分 (#3664528)

    とりあえず思想の自由は保障されているとして…
    表現の自由も認められるべきものではあるが、その自由には責任もついてまわると。
    表現の自由は他の法律・慣習に対して何の免責にもならないってわかっていれば
    問題ないんだけど、たまにわかってないガキが騒いでるから困ると。

    # …などとAnonymous Cowardで暴言を吐く奴もおり(ry

  • by Anonymous Coward on 2019年08月06日 9時20分 (#3664609)

    表現だっていうなら、これは政治的主張じゃないですよ、って中に政治的主張を隠すくらいはしてほしい。ようするにダサい。
    表現者側からみたら、表現の自由を危うくする行為に見えるんじゃないかな。

    • by Anonymous Coward

      悪口言いたくて仕方ない馬鹿が、表現だの芸術だのという枠を悪用しただけだよな。
      小学生のいじめっ子ぐらいのレベルなのに、悪知恵だけは働く最悪のパターン。

      悪口言うために芸術の枠へと逃げ込むクズに対して、芸術家はもっと怒っていい。

  • by Anonymous Coward on 2019年08月06日 12時34分 (#3664737)

    > 「公共の福祉に反しない限り」とはの定義が曖昧なことも同様に感じる。
    > 公共の福祉とは、時代によって変わるものであるから。

    憲法のあいまいさとかもそうだが、その権限の強さ/制限の強さみたいなものから明確に制限するとあっというまに陳腐化してしまうのがつらいところ
    # 表現の自由は運用のあいまいさもあるが...

    どう制限するか(運用のあいまい)はおいておくなら、時代時代で判例や時限立法や法令(省庁の命令とかのやつ)とかでのある程度の基準変更がきくほうが、実際的ではある

    # けど権力の恣意運用がー、というのもある。

    むずかしいね。

    ===

    法律に明記しちゃったら、なかなか大変だった例は感染症関係かなあ(個別の法律で対応みたいなのが統合された)

  • いかなる表現の自由も侵害しない限り、いかなる表現も自由である。

    「Aは表現をするな」という意見は表現の自由を侵害している。ゆえに許されない。
    「Aが表現したら、私は彼らを殴るだろう」という意見は脅迫であり、表現の自由を侵害している。
    「Aは劣っている。だからその表現には価値がない」という意見は表現の価値を不当の貶めている。ゆえに表現の自由を侵害している。

    「Aの表現は嫌いである」という意見は表現の自由を侵害していない。ゆえに許される。

    「AはBの表現の自由を侵害している」という意見は、それが妥当でない限りAの表現の自由を侵害している。

    このルールに基づけば
    "(1)ヘイトスピーチは行われるべきではなく、自由よりも優先されるべき制約である(自由とは制約があるものである)"
    これが正解である。

    • 殴る、という宣言が脅迫なのはわかりますが、
      「Aが表現することで、今後彼には仕事を回さない(宣言)」は脅迫たるのか、
      「Aが表現することで、今後彼には仕事を回さない(暗黙的に)」は脅迫たるのか。

      「Aが表現した以降も付き合うと不利益が生じる」というBによる合理的判断があり、宣言されたことによりAが表現をしなくなるならそれは表現を規制する実質的な脅迫であるのか。

      なんてことまで考え出してしまいますね。

      親コメント
typodupeerror

未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

読み込み中...