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日記

kondouの日記: 世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書 2

日記 by kondou

最後の秘境 東京藝大 ★★★★
芸大生へのインタビューを通じて藝大を解説する本。面白さは十分に伝わる。学生へのインタビューがメインなのでみなさん希望にあふれていて前向きなのが良い。

システムを「外注」するときに読む本 ★★★★
前著と同様にITシステムを発注するときのトラブルを物語形式で紹介している本。典型的なケースがいくつか取り上げられている。ITシステムの発注に特有なことも多いが、開発やデザインを外注するときにも該当することが多い。社内では、自分ではりかいできないようなことでも、とにかく金を払って外注すればやってくれる、のような考え方がいまだに多く、相変わらずトラブルが続発している。

母さん、ごめん。 ★★★★★
理系ライターの筆者が実母の介護をしたノンフィクション。今の介護の現実が、何も飾らない言葉で語られている。ウェブ連載の書籍化だが、私と同世代の人にとっては必読である。本書で強調されていることが、公的サービスを使いこなすことだ。費用のこともあるが、肉親がやるとうまくいかず第三者のヘルパーがやるとうまく行くことも多い。素人のリソースを介護に費やすことによるトータル生産力の低下という問題も生じる。そこから分析される「予防医学のパラドックス」(予防医学は確率的で明確な因果関係を示さないので、結果を持つヒトを責めないで社会全体に働きかける)と(そのために)社会の分断を防ぐ(老人対若者という対立ではなく協力して社会を維持する)という考え方は説得力がある。筆者の父は癌で余命宣告され最終的には治療をやめ自分で人生を整理して一生を終えたが、母は認知症で記憶がなくなったが介護施設で生き続ける、という対照さも考えさせられる。

コンピュータが仕事を奪う ★★★★
AIを東大に合格させるプロジェクトの新井紀子氏による2010年の著作。今でこそ同等のことが広く言われているが、当時はSFに分類されたりしたそうだ。研究者の予想は的確だ。演繹と機能、オープンソースとデータという切り口で、ヒトとコンピュータの今後を分析し、根幹は数学力だと解く。これからの世界を生きていかなければならない人におすすめする。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか ★★★
だいたいブログの内容と同じ。

失敗の科学 ★★★★
イギリス流失敗学。ここでも、特徴的な事例を具体的に深く掘り下げている。失敗から学ぶのは、決して過去トラDBを集めるのではない。第一章から、失敗から学ぶことが文化として根付いている航空業界と、権威が幅を利かせて失敗を隠蔽する医療業界の対比が出てきて刺激的だ。データよりも発言が重きを置かれる場合、どうしても後者になってしまう。品質管理の業務でも、医療業界は審査官とそのための文書が重んじられて、技術者の言語である(審査官や上司には理解できない)データが軽んじられていることが気になる。

風はなぜ吹くのか、どこからやってくるのか ★★★★
気象学の本。タイトルのとおり、風を話題の中心としているが、幅広い気象現象(とくにマイクロスケール以上)を、ある程度科学的に(大学教養レベル)解説している。ブルーバックス数冊分の内容をテンポよく解説してあり、グイグイと読ませる。流し読みではもったいないレベルの詳しさで書かれているが、図書館の返却期限がきてしまった。再読したいものだ。

いちばんおいしい家カレーをつくる ★★★
カレーのレシピ。レシピそのものを辞書的に使うのではなく、その背景にある考え方が丁寧に解説されているので、それを学ぶための本。語り口もよく、3種類のカレーしか紹介されていないが、十分な内容といえる。

未来の食卓 ★★★
著者は科学者ではなくジャーナリスト。内容に専門性はなく自由研究的なものである。将来の食品がどのようなものになるかを推測したものであるが、その根底には、持続可能性が大前提とされている。魚であれば効率よく養殖できるもの、植物であれば一年中取れて、運搬しても痛まないもの。本書では2035年にはサーモンに次ぐ魚としてスギを上げている。現在の養殖魚の主役がサーモンであるが、次の養殖魚として家畜化されうる素材としてスギを上げている。天然ものは眼中にない。日本でもクロカンパチとして知られているコバンザメによく似た魚なのだが、身の肉質がよく、淡水水槽で養殖可能で、養殖密度が高く、成長率が高いという点がポイントらしい。野菜も、袋詰カット野菜として、アメリカでは品種改良されたレタス(一週間も持つらしい)が人気だがそのような特性を備えた野菜を探している。季節感とか鮮度とかビタミンとかは、アメリカ人にとっては無意味なものだろう。

ヒューマンエラーの科学 ★★
興味のある分野のはずだが、本書にはあまり引き込まれなかった。図がパワポっぽいからか、文章が羅列的だからか、どことなく講義資料のような感じ。

土木遺産 日本編III ★★★★
タイトルのとおり、日本にある土木遺産の解説。数を上げるのではなく、各々の解説が充実していて素晴らしい。

デザインとは何か ★★★
おっさんデザインナーの推薦図書。昭和49年発行の新書であり、さすがに現代では古さを感じる。主題の一つが、戦後の大量生産によって職人の手仕事が廃れることを危惧し、それを残すために、消費者はカスタム品をオーダーしよう、というのがある。現代では、大量生産時代を経て、一周回って、インターネット、コンピュータ、生産性向上によって得られた自由時間、生産技術の向上と国際化によって、職人の手仕事ではなく、同人ハードやMaker'sとしてカスタム品が容易に手に入るようになり、消費者のデザイン意識も向上している。

ガンマ線バースト ★★★★
これぞブルーバックスという感じの、第一人者によるわかりやすい解説。先日、中性子連星の合体で重力波が検出されたときに、あわせてガンマ線バーストのことも話題に登っていた。一つの星が銀河よりも大きいエネルギーを放出する、宇宙で一番明るい現象である。宇宙で一番と言われて興味を持たないわけがない。

琵琶湖は呼吸する ★★★
地方新聞の記事の書籍化。琵琶湖の生態系を、現時点で最も深く知ることができる本だろう。琵琶湖は、日本一大きい湖というだけでなく、その貯水量、深さ、寿命についても特異的であり、いろいろな考察を与えてくれる。

大阪湾 ★★
大阪湾の環境に関する専門書。平易になるよう努力されているが、内容が環境問題の専門家向けなので、本質的に難しい。環境問題ではありがちだが、冷静な科学的な視点ではなく、思想的な主張が強いのも気になった。

体感!海底凸凹地図 ★★
海底地形をネタにいろいろと語る本。話題が散発的で雑談集みたいになってしまったのが残念。いろいろな海底地形を掘り下げてそれらを繋げるストーリーが欲しかった。

最新金属の基本がわかる辞典 ★★★★
著者の金属愛にあふれている。コラムも面白いし章末には金属歌謡まである。それでいて図も豊富で、光学的に知っておかなければならない内容は十分カバーしている。

動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか ★★★
動物の認知能力関する本。動物には人間のような認知能力は無く条件反射で行動しているとする派、動物にも認知能力がある派があり筆者は後者の創始者に近い。初期にはずいぶん批判されたらしい。ポイントは実現のやり方にある。人間的な認知能力を測るために人間向けのテストをしても、動物は各々感覚器官や作用器官が、その人間向けのテストに最適化されておらず不利な結果が出る。動物が感じている世界に合わせれば興味深い行動を認知的に捉えることができる。

夫のちんぽが入らない  ★★★
猥雑なタイトルだがエロ本ではなくメンヘラ本。詳しく書くとネタバレになるが、人との関わりが不得手な主人公が堕ちて観念する話。淡々と書かれているが、あるある、ありそうの連続。

世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書 ★★★★★
プロジェクトマネジメント技法の教科書。単なる教科書的なPM技法だけでなく、筆者独自の考察が加えられていたり、プロジェクト実現の障害となる、日本の組織によくある課題についても触れられていたり、非常に興味深い。筆者のブログ(http://brevis.exblog.jp/)も面白い。

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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