koufuuの日記: 中小企業向け貸し出し
記事中の
長引く景気低迷で企業の資金需要が伸び悩んでいるほか、大企業が子会社の分もまとめて調達していることなどが中小企業向け貸し出しの増加を阻んでいると述べた。
前者はともかく、後者はCMSとか言って都銀が積極的に進めている話なので、地銀レベルにとっては貸出減に繋がっているのかも知れない。
CMSについては一度書かねばと思いつつ書いていないのだが、多少書いておく。そもそもCMSというものは、企業グループ内での資金コストの削減と余剰資金の有効活用を図るものである。単純化して言えば、企業グループ内には、余剰資金のある企業と資金需要のある企業がある訳だが、それらの間で融通しあい、トータルで足りない物を調達しよう、トータルで余れば運用や投資に回そうと言う話である。(発展系として、支払代行・回収代行のような話もあるが、今回は割愛)
そのCMSの主要な効果の一つに、資金調達コストの削減というものがある。通常、預金と借金では借金のほうが金利が高い(この金利差が銀行の収益源の一つである以上、その差が有ること自体は避けられない。)わけなので、銀行から借金をするぐらいなら、企業グループ内の金が余っている企業から金を借りたほうが、企業グループ全体でみて得という話になる。この結果、企業グループ内で資金を融通しあい、それでもなお足りない資金だけを銀行から借りることにすれば、企業グループトータルで見たときの利息支払いが低く抑えられる。さらに、資金調達を信用力のある会社(通常は親会社)が行えば、金利(利率)自体も低く抑えられる。
この結果、銀行から金を借りるのは、親会社だけという事態になる。調達した資金自体は、企業グループ全体で使われている訳だが。
で、都銀クラスは、企業グループ全体を囲い込むべく、CMSサービスを売り込んでいる。つまり、企業グループにとって唯一の資金調達先になろうということである。都銀自身から見ると、金利収入が減るし、手数料収入も減るので、短期的な視点からすれば損な訳だが、他行に囲い込まれるぐらいなら…という感じのようである。まぁ、CMSサービスにより取り込んだ結果、さらなる追加サービスを売っていこうという皮算用もあるんだろうが、具体的なサービスとなると、あまり具体化されていない印象なのだが。
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