kubotaの日記: 影響って、どんな影響?
本気? - はい。
かれらが戦ったことあるいは死んだことは現在に、「影響」を与えているのは事実でしょう。たとえば、かれらが殺した相手は、もし生きていたらのちに人類の運命を左右するような大発明をしたり、大政治家になっていたかもしれません。あるいは犯罪者に。かれら自身についても同じことが言えます。そんなに大それたものでなくても、かれらが戦死したかしなかったかによって、遺族の現在の生活は大幅に異なっていたはずです。
しかし、「現在に何らかの影響があるはず」というのと、「現在の繁栄を促進するような影響がある」というのでは、雲泥の差です。何らかの影響がある、なんて誰にでも言えます。何についても言えます。それこそ、中国で蝶がはばたいたせいで米国でハリケーンが起こったかもしれない、とでも。
かれらが戦死してくれたおかげで現在の繁栄がもたらされた、という意見は、右翼だけにとどまらず多くの人によって共有されているように感じます。しかし、その理由については説明を聞いたことがありません。例外は、「かれらは護国の神となって日本を守っているから」という理由づけですが、ぼくはもちろんそんなの信じませんし、信じているのはごく一部の右翼だけでしょう。k3c さんだって、そんなことを信じているわけではないですよね? 大部分の人は、理由なく漠然とそう思っているだけなんだろうと思います。そこを問い詰めることは、死者に対する冒涜になるので、そこで思考を停止しているのでしょう。身近にいるかもしれない遺族への配慮というのもあるでしょう。
でも、思考を停止した状態で、議論なんかできるはずがない。国立墓地をどうするとかいうふうな議論が始まりつつあるようですが、議論に必要なものは思考であって、思考停止や配慮による沈黙ではありません。
そういや、戦没者って、空襲で死んだ人とかは含まれないんですよね。それに、相手国の死者も含まないし、ましてや、戦争に反対する活動をやっていて捕らえられて獄死した人も含まれない。