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laggnuggの日記: 電話男

日記 by laggnugg

有吉佐和子『非色』(角川文庫 ,1967)、読了。

最近の女性作家にはわたしはまったく興味が持てないから、代わりにここんところはずっと、すでに鬼籍に入ってしまった女性作家の小説ばかりを読んでいるような気がする。有吉佐和子氏も同じ。この人はわたしが小学校高学年のとき、騒動めいたものを残してしまったまま、亡くなってしまったのだし。

生前の有吉佐和子氏はギラギラと、イヤミなところばかりを小学生ながらも見てしまいがちだったけれど、亡くなってしまえばかえって、素直な目で残された小説を読めるような気がしてならない。ともかく、驚くほどのストーリーテーラー。ブンガクなんていう独りよがりの世界におちいっていないところが潔い。ひょっとしたらわたしはブンガク臭いものにはできるだけ近づきたくないから、最近の(ストーリーテーラーとはほど遠い、エンターテインメント性が希薄な)女性作家たちを敬遠しがちなのかもしれない。

ついでに今日は、小林恭二『電話男』(福武文庫 ,1987)も読了。…でも、いったい何度読み直したかわからないほどの、再々々々々々々読だったりするんですけれど(笑)。ちなみにこちらは、純然たる純文学。…いや、Alternative 文学ともいうべき、比類無く奇異すぎる小説。

久しぶりに読み返していたらふと気づいたんだが、このタイトル、あの『電車男』という名前によく似ているよなぁ。「電車男」と名付けた匿名の誰かは、この『電話男』のストーリーが頭のどこかにあったのだろうか?

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