live-gonの日記: コラム - IT観察
「「N904i」「SO903iTV」がJATE通過」ってことである。JATEがなんなのか寡聞にして知らなかったのだが、財団法人 電気通信端末機器審査協会というところらしい。何をするところかについてはサイトに説明があるし、そもそも正式名称を見ればどういう組織かは一目瞭然である。
オフィシャルサイトを見ると、色々なページがPDFな上に、開いてみるといくつかの文字が読めなかったりでうんざりする。HTMLでいいのに、なぜこういうところでPDFにしたがるのか。理由や敬意は大体想像できるので深くは突っ込まないが、不便だと指摘はしておく。
で、そのサイトになぜかコラムのページがある。各コラムのページがまたPDFで泣かせるのだが――ついでに言うとURLもcolumn.shtmlではなくkoramu.shtmlになっているのも泣かせる――内容の方は、理事長による電気通信端末とは関係のない文章である。
「コラム」という言葉の正確な意味が分からなかったので辞書を引いてみた。大辞林では以下のように説明されている。
- 新聞や雑誌で、短い評論などを載せる欄。また、その記事。罫で囲まれることが多い。
- 古代ギリシャ・ローマ建築の石の円柱。
ネットにおいてコラムを名乗るには上記の定義では不充分である。ネットでは「短い評論」であることを以ってのみコラムを自称してよいのだろう。次なる疑問は、評論とはなんだということである。その前に、英英辞典でのcolumnの定義も見てみよう。表の枠(カタカナで「カラム」という奴)といった定義と並んで以下のようにある。
a piece of writing in a newspaper or magazine which is always written by the same person and which appears regularly, usually on a particular subject:
日本語の定義とあんまり変わりない。ラテン語まで原義をさかのぼればまた何か発見があるのかもしれないけど、とりあえずそっち方面の追求は置いておいて次に進もう。
- 評論
- 物事の善悪・価値などについて批評し、論じること。また、それを記した文。
とここまで調べて、JATEのコラム・ジェイトのコラムという言葉は、短い評論という意味で使われてるわけではないという感じである。むしろ、囲み記事といった意味合いが強いように思う。実際、私もコラムという単語から想像するのは評論のようなものではなく――技術書などにもよくある――無駄話や豆知識を載せたスペースの文章である。囲み記事を辞書で調べた。
- 囲み記事
- 新聞・雑誌などで、罫線(けいせん)などで囲んだ短い記事。囲み物。かこみ。
ほとんどコラムの説明と同じだが、内容について一切触れていない。評論である必要はなく、囲んであれば囲み記事であるということのようだ。囲まれていることが必須であるのがコラムとの違いである。名称が囲み記事なのだから当然といえば当然だけど。
どうも辞書の定義が実際に見かけるコラムというものの定義とズレているような気がする。本筋から外れた雑談や、(テストに出ない)詳細について書かれたものをコラムと私は認識しているけど、それがあまり間違っているとは思えない。多分、JATEの理事長もそんなノリで書いているのだろう。
というわけでコラム・ジェイトだけど、タイトル一覧を見るだけで感じることがある。それはつまり、理事長が「語り」の好きな人間であるという点である。ネットを見ると、たまに、こういう、微妙に公私混同のような文章を載せたページに出くわすことがある。自意識というか自己顕示欲というか、その辺が滲む文章である。私がのけぞった例では、あるISPのポータルページ(当然サポートサービスとか障害情報とかへのリンクもある)に社長なのか管理人なのか――ベンチャーなので判別つかないが――の書いた小説へのリンクが載っていたということもある。最新5話分くらいのタイトルが並んでいたような気がする。
なにも別に痛いとか寒いとか、逆に頑張れとかやるべきだとか語るつもりはない。大体、このIT観察だって自己顕示欲がなくては書けない類の文章である。……さも、自分は分かって書いてますよって言い草になってしまっていて恐縮だが、あまり複雑に話の背後に回り込まんでくだされ。ただ、たまに出くわすなあってことと、自己顕示欲については人間の本能だからそれを満たす方法はそれぞれだけど、なんらかの行動を起こすんだなあと思った次第である。
なーんか、書けば書くほど自己言及的になっていくので、今回はここまで。オチもナシ。
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