live-gonの日記: はじめてのG - IT観察
安彦麻理絵の漫画かエッセイに出ていたと思う話。彼女自身はセックスが好きだけど、身近にはあんまり好きじゃないという女性も結構いるそうだ。すごい美人なのにどうしてかと聞くと、最初の経験がよくなかったから、どうも好きになれないという。
実は私の身近にもいろいろ話を聞いて、まったくベタで申し訳ないんだけど、初体験は大事ということがなんとなく分かってきた。
大事という話の前に、大事じゃないという話をしよう。
大して重要じゃないって言い方をする人もいる。それも一方で真実だとは思う。それは、「大きくなったら親なんか関係ない。自分がどういう人間になりたいかが問題なんだ」という意見に通じるものがある。十八歳になったらなりたい人間になれ。親の影響などで自分の人生をつまらないものにするな。つまり、過去の経験やトラウマにいつまでも引きずられるなってことだ。
まあ、それはそうだ。
よく言われることだけど、人間には自分で自分を矯正する力がある。楽観的な人間観ではあるけれど、親や友人や学校でのいじめや失恋や性的虐待といったありとあらゆる影響から、本来のものへ向かってまっすぐなろうとする力がある。それに、十八歳を過ぎても親の影響で人付き合いが下手なままとか(これは一つの例だけど)、いつまでもそのままでいいとも思えない話である。意識的にしろ無意識的にしろ、自分の歪んだ部分を矯正するためにいくつかの行動をするようになっていくのも、よく考えたら当然のことかもしれない。
で、大事という話。
学生の頃の知り合いの女の人だけど、性格もよく、かわいかったのに、ある日会ってみるとなんとなく雰囲気が違うことがあった。彼氏が出来たことは知っていたし、雰囲気で別れたことも分かった。男に押し切られて付き合う形になっていたし、本人も「まあいいか」程度の交際だったのだけど、その彼氏が――あくまでちょっとだけ――自分本位だったのだ。それから、その子はなんとなく元の明るさがなくなってしまった。処女じゃなくなったとかそういう意味じゃない。気さくさよりも警戒心が勝つようになっていたのだ。それは微妙な変化だけど、元の彼女が(恋愛的な意味ではなく)好きだった私は、なんとなく残念に思ったことを覚えている。彼氏があいつじゃなくて、もっと大恋愛をした上での初体験だったらよかったのに。
人がちゃんと性行為を楽しめればいいと思う。この楽しむには色々な意味があるけど、相手がどうしてもと言うからとか、相手を喜ばそうと思ってとか、好きでもないけど嫌いでもなかったからとか、お金が目当てだったとか、そういう理由を背景として性行為そのものが楽しめないと、それは一つの経験的な基準になってしまう。結婚したらとか、子供が産まれてからとかで、楽しめるようになった女性の話も聞くので、一生ついて回るとは思わない。ついて回る人もいるだろうけど、これじゃよくないと感じて少しずつ変わっていく人もいるだろう。
簡単に言うと、成功体験から入るか、失敗から入るかで違うということだ。最初がよければ、次の相手が駄目でも否定的にはならないだろう。最初が悪ければ、次の相手がよくても、肯定的にはなれないのではないかと思う。
あまり単純に言いたくはないんだけど――これは決して「初めての人が忘れられない」というようなベタなエロっぽい話ではないのである――成功体験から入ることができる人は幸いだと思う。なぜなら矯正するための回り道をしなくてすむからである。人間には自分を矯正する力があるとしてもだ。
「仏師が手彫り 木製ガンダム」ってことだけど、ここにも一つ、成功体験がある。
日本のロボットアニメは、ほかの全てのメディア・作品・ジャンルがそうであるように、クズなものが八割だ。それでもなお作られ、そしてたまに出来の良い作品が生まれてくるのは、それが成功体験から入ったからという理由も大きいと思う。元がいいものだと分かっているなら、今回が駄目でも絶望することはない。それはラッキーだと思う。「あるべき姿だ」とまでは思わないけど。
話がまとまらないので言うと、私の場合、最初の相手が感度のいい人だったので、性行為に関しては成功体験から入れた。全然機会がないけど、「あれはどうも苦手だ」とまでは思っていない。得意なわけでは決してないけど。ロボットに関しては全然駄目である。なんか、ロボットが物語に登場してくるだけで白けてしまう。まだモンスターとか魔法が出てくる方が話に入り込める。ファンタジーに関しては、成功体験から入っているのである。
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