live-gonの日記: 時がくれば正しい道を目指す - IT観察 1
「ブログ「不適切発言」のタレント、芸能活動を自粛」ってことだ。もう時間が経っているので詳しい内容も分かっていると思うけど――有力な容疑者も逮捕されたし――どうやら事件の詳細をワイドショーでやっていて、そのなかで「こいつが怪しい」みたいなことをよくやっていたらしいのだ。で、それを見て、テレビに映された他人の不幸を楽しんでいる人間の一人である星野奈津子というタレントがブログにそのことを書いて、見出しのような事態になったということのようだ。まあ、ワイドショーの真犯人探しほど無責任なものはないし、それを楽しんでいる人間も愚劣なものだと言っちゃうわけだけど、それをブログで書いてしまうのは事情が違うだろうということである(ワイドショー文化に対して攻撃的なのは、最近うんざりしているからである)。まあちょっと頭が悪いというか、タレントとして思慮が足りないとは言えると思う。ちなみに、ワイドショーで疑いをかけていた人間は今回逮捕された容疑者ではない。
この星野奈津子という人間、無責任な行動やワイドショー、ブログでの発言、そういったことについて言おうと思えばいえないことはないけど、どうせ言うだけ野暮な内容にしかならないだろう。発言は慎重にとかテレビの言うことなど信じるなとかその類のことだ。失敗事例を前にしてそんなこと言うことなんて、亀田大毅にだってできることである。空気を読まずに、失敗している人間を褒め、成功している人間を諌めるくらいのことをしてこその主義・主張って感じだ。
そんなわけで主義主張を叫んでみよう。
Google Newsを覗いてみたらまた賞味期限の捏造問題が出ていた。船場吉兆、明太子の期限改ざん(魚拓)。日経には食品偽装列島という特集ページが組まれていて、どんな事件が今年起こったのか分かりやすくなっている。不二屋、ミートホープ、白い恋人、赤福、比内鶏、吉兆、御福餅、へんば餅、だんだんめんどくさくなってきたけど、とどめに食品偽装の告発ラッシュ、6-9月で1200件超すってことなんでこれからもどんどん出てくる感じである。賞味期限のラベルを貼り直す仕事とかバイトでやりたくはないよなあ。
全然関係ないけど、いじめ問題がきちんと認識されるようになったことも大きいけど、食品偽装問題も2007年の大きなトピックだよなと思う。
こういった問題にありきたりな批判を口にするのは簡単だ。一つひねって、なぜ偽装しなくてはいけなかったのかを考え、擁護する側に立つのも簡単だろう。さらに、それを叩くマスコミやヒステリックな大衆の反応について語るのも実に凡庸な手段である。海外の事例と比べたり戦後の事例と比べるのも――場所や時間を変えた視点ってことだが――誰もがやっていることである。さらに一歩引いて、海外や過去の日本と比べるのはいかがなものかと異を唱えるのも一つのスタイルだ。最後の結論も、「ここが問題認識の出発点だ。我々はこのような仕組みを変えていかなくてはならない」「怒るというよりも悲しくなってしまった」「これからどうなるのかは私にも分からない。一つだけ言えることは今までと同じではないということだ」「偽装は偽装。それ以上でもそれ以下でもない」のどれかを使えば使い捨てコメンテーターの出来上がりである。
今回は主義主張を叫ぶのでやらないけど、こういうときに身の丈に合ったコメントというのは身近な事例を書くことだと思う。「偽装といえば私も(あるいは聞いた話だけど)……」と始めて、何か具体的なことを書く。あまり関係なくてもいい。話というのは具体例を八割から九割ぐらいにした時に人の頭に入るということである。
主義主張とはこういうことだ。星野奈津子は殺人事件についてコメントするのではなく、偽装食品についてコメントするべきだった。殺人犯にも殺さなくてはいけない事情があったのかもしれないし、過剰に報道するマスコミはどうかと思うし、海外や戦後にもこういう事件はあったわけで、ここが問題の出発点で悲しくなるし分からないし人殺しは謹慎一年じゃ済まないだろう。休みが取れてよかったね。
味わいのある文章です (スコア:0)
若いタレントにとっての「1年休み」は
「別の道を探したら?」と同じなんじゃないかな?
(何か一芸あるならまだしも、)