live-gonの日記: 狡猾な動機 - IT観察 2
もう10年どころか20年も前のことになるんだけど、当時、いじめでクラスメイトを殺した生徒の言い訳としてよく使われていたのが「プロレスごっこをしていた」というものである。何で読んだのか思い出せないけど、このコメントについてプロレス関係者が猛烈に抗議していたことをよく覚えている(関係者ではなくプロレス好きのエッセイストだったかもしれない)。
内容は、クラスメイトを殺したことの事情聴取に「プロレスごっこ」と語ることの卑怯さ・狡猾さを批判するものであった。この卑怯さを詳細に説明することは私には能力がなくて難しいのだけど、当時プロレスという名前を出すことの感覚的な説明をするなら、今なら「ゲームの真似をした」「ケータイのお金欲しさに」という動機を口に出す感覚に近い。世間の悪役を理由にして自分の行為をごまかそうという行為なのである。そのごまかしが見えてしまうから、私が読んだ文章の中で、その人は、「そこでプロレスの名前を出すな」と怒っていたのである。
痛いニュース直行って感じだけど、車強奪の容疑で私大1年逮捕 コミケに行きたくてと供述っていう記事を読んで思ったことがある。ここでのコミケとはあのプロレスのことではないかと。
こいつが逮捕されてコミケに行きたくてと供述したことは事実なのだろう。そして、本人が実際にコミケに行こうとしていたのも事実かもしれない。けど、65歳の女性を包丁で脅して車を強奪したその動機が本当にコミケに行くことだったのかというと、私は違うんじゃないかと思う。
車を強奪することが目的だったんじゃないかと。そしてどこかに行くことが目的だったんじゃないかと。ひょっとしたら気晴らしが目的だったんじゃないかと。その気晴らしがアニメやゲームである上に同人誌の購入も含まれていたのだとしても、それって車を強奪した本当の動機じゃないよね、と私は思うのである。
自分でも動機が分からないからとりあえずコミケと答えたのか、それともコミケの名前を出せば自分の悪い部分をごまかせると思って答えたのか、私には分からないけどそのどちらかのように思えるのである。
言葉と意思 (スコア:1)
誰に対してごまかしているのか (スコア:1)
本当に悪い人間や確信犯であれば自分に対してごまかす必要はないはず。
自分に対してもごまかしているのであれば、それは、悪い事をしたけど怒られたんだからもういいじゃないか、というような感情の昇華と同じ様に、もう一方に重りを置いてバランスを取っているかに見える。
もしそうだとしたら彼にとってコミケに行くというのはどれ程の重さなんだろうか。
私が地方の高校に通っている時にはコミケというのはもう当たり前に存在して特別で幻想的なものでしたが、
最近の風潮や流行をみるに私より5歳も若い彼にとってはもっと強いイメージがあるのかしらん。
そういえばヨーロッパで少女が家出かして日本を目指す事件があったなあ。